著者
澤村 隆志 ベッドB.ビスタ 高田 豊雄
雑誌
研究報告コンピュータセキュリティ(CSEC)
巻号頁・発行日
vol.2012, no.11, pp.1-7, 2012-02-22

近年,マルウェア検知は,従来のパターンマッチング法の弱点を補うために,振る舞い検知を行うビヘイビア法の研究が盛んに行われている.これにより,未知のマルウェアに対しても対応することが可能である.しかし,これらの手法を利用しても 100% 検知可能ではなく,検知を免れる手法も考案されている.そこで,我々は,ビヘイビア法の補完として,従来のセキュリティツールを突破された後,ユーザの PC への被害から,マルウェアの存在を検知し,被害を最小限に抑えることが可能なのではないかと考えた.本稿では,数多くのマルウェアの中から,近年,被害が増加しているランサムウェアに注目し,このマルウェアが,PC 内に進入した後の挙動から,検知する手法を提案する.Recently, in order to cover a weak point of pattern matching method for malware detection, many researches have paid attention to behavior method. Though behavior method could be applicable to unknown malware, it cannot completely detect malwares. Additionaly, a number of techniques to evade behavior method are proposed and actually employed. We focus on actual behavior of malwares after evading conventional anti-virus software for supplementing conventional behavior method, in order to reduce actual damages by such malwares as small as possible. In this paper, specifically, we consider ransomware detection, whose damage are increasing considerably, by observing their activity after intruding PCs.
著者
園木 一男 中島 左代里 内藤 徹 高田 豊 横田 誠
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム 第63回九州歯科学会総会
巻号頁・発行日
pp.11, 2003 (Released:2004-06-21)

糖尿病患者は、酸化ストレスのため動脈硬化を起こしやすい。歯周病は心血管疾忠の危険因子である。そこで、歯周病を持つ糖尿病患者5名(年齢49.2歳、男性4名、女性1名)と非糖尿病患者6名(年齢60.4歳、男性2名、女性4名)に歯周病治療を行い、治療の前後で血糖、脂質および酸化ストレスの変化を検討した。治療後、歯周ポケット、出血指数は両群とも有意に減少した。歯周病治療は糖尿病群の血糖コントロールや脂質に影響しなかったが、糖尿病群で過酸化脂質を改善し、両群で抗MDA-LDL抗体を有意に低下させた。糖尿病患者は歯周病の合併によりさらに酸化ストレスを受けているが、歯周病治療により酸化ストレスが改善されることが示唆された。
著者
高田 豊司 佐伯 文昭 八木 修司
出版者
関西福祉大学社会福祉学部研究会
雑誌
関西福祉大学社会福祉学部研究紀要 (ISSN:1883566X)
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, pp.1-10, 2015-03

一部の先駆的な自治体を除き,スクールソーシャルワーカー活用事業(以下,SSWer 活用事業と略)は2008年(平成20 年)に文部科学省において予算化され,全国的に実施されるようになった.SSWer 活用事業の背景として,学校現場において,いじめや不登校,児童虐待等,児童生徒の問題の背景に,家庭等の環境の問題があり,そのさまざまな環境に働きかけ,学校内や関係機関等と連携しながら,課題解決を図れるコーディネーター的な存在が求められているところから制度化された(文部科学省,2013).現在は導入初期にあたり,事業の拡充がはかられるとともに,今後の実践や理論モデルの構築が期待されているところである.
著者
園木 一男 高田 豊 藤澤 聖 福原 正代 脇坂 正則 黒川 英雄 高橋 哲 冨永 和宏 福田 仁一
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム 第65回九州歯科学会総会
巻号頁・発行日
pp.16, 2005 (Released:2006-06-25)

グレリンは、胃から分泌される消化管ホルモンであり、ヒトの摂食行動、エネルギー代謝に深く関与しているホルモンである。一方、口腔外科では術後に経鼻経管栄養が行われているが、この摂食形態は咀嚼することなく栄養摂取ができるもので、無歯顎者の摂食形態に類似していると思われる。そこで摂食形態の変化がグレリン分泌に影響するのか検討するため、入院患者の血中グレリン濃度を術前の経口摂取時と術後の経鼻経管時で比較した。対象者は女性5名、男性1名である(平均年齢53.0歳)。朝食前のグレリン濃度を経口摂取時と経鼻経管栄養時で比較すると、経鼻経管栄養時で有意に低下した(経口時175.5±72.8 (mean±SD) fmol/ml vs 経鼻経管栄養時113.7±42.5 fmol/ml, p‹0.05)。朝食後2時間後のグレリン値は朝食前より低下するが、経口摂取時の朝食後2時間後のグレリン値と経鼻経管栄養時の朝食前のグレリン値はほぼ同程度であった。経鼻経管栄養はグレリン分泌を抑制させる機序があるものと考えられ、咀嚼なしに摂食することは、グレリン低下を介して代謝の面から全身状態と密接に関係している可能性が示唆された。
著者
功刀 剛 小倉 加奈代 ベッド バハトゥール・ビスタ 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.191-192, 2018-03-13

ブロードバンド環境の普及により,大容量高品質データの送受信が容易となった.一方で,映画やゲームソフトなどのデジタルコンテンツが違法にダウンロード(以下DL)されるようになり大きな問題となっている.フランスでは対策としてP2Pによる違法DLを検知するシステムを運用し,違法者に警告や罰金を科している.しかし,実際に減少しているのは監視が可能なP2Pでの違法DLのみで,HTTP通信でのDLは増えていることが報告されている.本研究では前述の問題を解決するために,インターネット上にある違法ファイルを監視して検知を行うシステムを提案する.検知方法には文書検索で使われるシグネチャ検索法を用いて行う.
著者
津谷 和紀 小倉 加奈代 ビスタ ベッドバハドゥール 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.499-500, 2018-03-13

近年,スマートフォンの普及やPC端末の小型化が進み,電車など人目につく場所でログインをする機会が増え,それに伴い肩腰から入力中の認証情報を盗み見るショルダーハックと呼ばれる攻撃により認証情報が読み取られる危険性が増大している.この攻撃に対し,ユーザは複雑で,推測困難な認証情報を利用する対策が有効であるが,認証情報を忘れやすいという問題がある. 本稿では,ショルダーハックに耐性があり,ユーザの認証情報に対する想起性を有する類似画像を用いた認証手法を提案し,記憶保持性と安全性を評価する.
著者
藤根 麻羽 小倉 加奈代 バハドゥール ベッド 高田 豊雄
雑誌
第80回全国大会講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, no.1, pp.471-472, 2018-03-13

短縮URLサービスは対象のURLと対になる簡素なURLを生成するサービスであり,goo.glやbit.lyが代表例である.短縮URLサービスは冗長なURLを簡潔にすることから,文字数制限のあるソーシャルネットワークサービス(SNS)の投稿機能でしばしば利用される.短縮URLは,利便性に長けている反面,行先サイトのURLが隠蔽されるためフィッシングサイトやマルウェア配布サイトへの誘導が問題となっている.ユーザは,短縮URLから行先Webサイトが安全であるか否かを自身で判断する必要がある.本稿では,短縮URLを展開した行先URLを複数の安全性評価サービスによって検査し,その結果を統計的手法により統合,提示する手法を提案し,その有用性を評価する.
著者
岡部 幸子 森本 泰宏 田中 達朗 安細 敏弘 高田 豊 竹原 直道 大庭 健
出版者
九州歯科学会
雑誌
九州歯科学会総会抄録プログラム
巻号頁・発行日
vol.66, pp.9, 2006

高齢者のパノラマX線写真上で検出された茎状突起の長さ及び形状の臨床的意義を検討する。8020データバンク構築の疫学調査で集められた659名の80歳のパノラマX線写真を対象に茎状突起の長さの計測及び形状のパターン分類を行った。被検者の全身状態に関する各種データ(骨密度、血圧、心電図の異常の存在、心拍数、血清カルシウム値及び身体的スタミナ)に関して、茎状突起の長さとの間で関連性の有無を検討した。80歳における茎状突起の長さはパノラマX線写真上0.0 mm から153.0 mmで左右には有意差はなく、男女間では有意差を示した。形状のパターンは、MacDonald-Jankowskiの分類中、パターンEに属するものが、次いでパターンDに属するものが多く認められたが、男女間に有意差はなかった。茎状突起の長さと各種データに関する関連性は、血清カルシウム値と骨密度に関連性を示し、他には明らかな関連性はなかった。高齢者のパノラマX線写真を読影する上で我々歯科医は茎突舌骨靱帯の骨化に伴う茎状突起の変化について把握しておく必要がある。同時に、顕著な骨化を来している症例は血清カルシウム値の上昇を意味する可能性があることを考慮しておくべきである。