著者
巽 友正
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.25, no.1, pp.49-53, 1997-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
8
著者
太田 雅子
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.39-44, 1997-03-31 (Released:2009-07-23)
参考文献数
10

本稿では, 「因果的説明が因果関係を表すならば, それは何と何との間に成り立つ関係なのか?」という問題提起のもとに考察を行う。「因果的説明」には, 「cがeを引き起こした」という形の単称因果言明の他に, 文を単位として理由を表す言明「AだからBである」または「BなのはAだからだ」をも含めて考えることとする。手順としては,「出来事」を因果関係の関係項とする立場を取り上げた後, それ以外の存在者 (事実, 性質など) もまた因果関係を構成しうることを示し, それによって因果的説明にもたらされる利点を明らかにしたいと思う。
著者
中山 康雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.24, no.2, pp.67-73, 1997-03-31 (Released:2009-07-23)
参考文献数
9
被引用文献数
1
著者
中山 康雄
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.37-43, 1995-12-25 (Released:2009-07-23)
参考文献数
8
著者
九鬼 一人
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.23, no.1, pp.45-50, 1995-12-25 (Released:2010-05-07)
参考文献数
13

本稿は, ストローソンの「真理の遂行説」を, 新たな形で継承することを主題とする。遂行説はオースチン等からの批判のためにあまり顧みられていない。がしかし, それに対する過去の多くの批判は, 遂行説と人格概念とを結合することで, 回避できると考える。真理とは「(1)判断という行為において (2)人格たる認識者によって (3)態度決定された事柄である」と捉えることで, 批判から逃れうるのではないか。まずストローソン, そして遂行説的スタンスを先駆けて提唱したリッカート(1)とともに認識の原基的場面を判断という行為に求める((1))。そしてリッカートを介して, 判断行為の主体が人格であることを押さえる((2))。この改作した立場からいかに遂行説を復権できるかを述べたい。((3))。
著者
八杉 満利子
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.59-64, 1996-03-31 (Released:2009-07-23)
参考文献数
6

1 0 0 0 OA 絵画と類似性

著者
佐藤 英明
出版者
科学基礎論学会
雑誌
科学基礎論研究 (ISSN:00227668)
巻号頁・発行日
vol.23, no.2, pp.79-84, 1996-03-31 (Released:2009-07-23)
参考文献数
12

従来, 絵画的描写は言語的記述と異なり, その対象との間に何らかの「類似性」が存在するものと考えられてきた。だが, N.グッドマンは『芸術の諸言語』において, そのような考え方が誤りであることを指摘し, 言語的記述と絵画的描写との違いは, その記号系が「稠密」か否かに求められるとした。本稿は, このグッドマンの理論の難点を明らかにし, その克服の方途をフッサールの像理論に見いだそうとする試みである。そして, それによって, 逆にフッサールの像理論をグッドマンの理論に基づいて再構成し, そこに「類似性」を考察する新たな視点を求めたい。