著者
西村 敏蔵
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.64, no.1, pp.44-48, 1969-01-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
9

西京, 府中, 讃岐などの名を冠した白味噌は, 関西を主産地とする特殊な味噌である。多糖低塩型の甘味噌であるから, 保存性の少ない高級な味噌で, 今後の消費増が期待される。
著者
中村 武司 来間 健次 嶋崎 孝行 斎藤 国弘 島田 豊明 小武山 温之
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.191-194, 1973
被引用文献数
2

リゾープス属菌, ムコール属菌により製麹試験を行ない, その分析結果,・官能試験結果より, 清酒醸造に応用可能でしかも芳香生産性の<I>Rhizopus delemar</I>IAM-6038を選択しだ。この菌を使用して製麹し, その生産する酸を利用して乳酸を使わない清酒の仕込を行なった。<BR>生成酒は白ブドウ酒タイプの淡麗な酒質であり, アミノ酸が少なく, 滴定酸度は多かったが酸味が強いという感じはしなかった。

1 0 0 0 OA 稲麹と酒造り

著者
小泉 武夫 鈴木 昌治 野白 喜久雄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.79, no.7, pp.476-478, 1984-07-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
5

古い文献によれば, 稲贅花 (オンクワ) と呼ばれる稲穂の上に生ずる稲麹を素種として麹造りを行なっていたという。種麹の変遷とも関連して, この稲麹が酒造りに果たした役割は興味のあるところである。最近, 稲麹について調査研究をされた筆者にその周辺を解説していただいた。
著者
吉沢 淑
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.76, no.6, pp.378-384, 1981-06-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
6

酒造廃水の処理は次第に普及しつつあるが, 費用がかさみ, 好結果が得難く, より良い処理方式が待望される。酵母を用いて食品工業廃水を処理する方式を開発し, 酒造廃水処理などに実施して優れた成果を挙げ, 昭和56年度農芸化学技術賞を受賞された筆者に酵母処理を中, 心に酒造廃水とその処理について問題点と現況を解説していただいた。酒造業各位に一読をおすすめする。
著者
渡辺 正澄
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.534-539, 1968-05-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
8

かってドイツのガイセンハイム研究所でブドウ酒の研究をした経験のある著者が, 最近のドイツのブドウ酒醸造の技術的進歩を紹介したものである。日本の場合にあてはめても参考になる点が多いと思われる。
著者
堂本 康彦
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.77, no.7, pp.432-438, 1982-07-15 (Released:2011-11-04)

著者は全国の代表的な麦味噌の成分特性についての調査を行ったので, ここに報告していただいた。これまで, 麦味噌の地域的特徴についての詳細な調査報告はあまりない。米味噌には幾つかの代表的な型があるが, 麦味噌においても地域的な型が存在する。この点を理解し, 新しい消費層のニーズに対応して品質の向上を計ることが, 今後の需要拡大の方途でもある。
著者
窪田 稔
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.565-570, 1970

プラスチックは石油化学の生んだ合成資材であるから, 情報化社会が進むにつれその時代が要望するV. A効果をピタリ包含した新しい製品を次から次と発表, 市販できるものであリ, まさに21世紀の材料として包装, 運搬, 容器革命の担い手と目されるものである。ここにプラスチックを材質別に解説し, その主たる用途と経済性を考えてみた。
著者
竹田 正久 塚原 寅次
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.58, no.2, pp.174-181, 1963-02-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
10

山田等は滓引期間に新酒中に含まれている多くの活性酵素類の作用により特に糖類あ, アミノ酸が増加し自然酒味も変化して熟成するものであり, それ故に新酒の早出しを要する場合には品温をあげて酵素類の活動を促せば早熟することを考え滓引中の清酒の品温を15℃位迄昇せて早熟効果を挙げることを考案した。近年再びこの早熱法について山田, 古川, 高橋, 秋山等によって検討が加えられ「新酒の調熟には約30℃ に加温して10日前後保つ」のが最適であることが認められている。そして30℃加温法による清酒のアミラーゼ力価, 糖分の増加あるいは酸化還元電位に関係あるI. E. T値 (I. T. T) 即ち酸化還元電位に対する緩衝能を測定し, 熟成の理論と最もよく一致するものであると述べている。筆者等は加温調熟法による清酒の酸化還元電位 (rH) を測定し調熟との関係について種々検討を行なったのでここに報告する。
著者
高橋 俊明
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.80, no.7, pp.444-447, 1985-07-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
14
被引用文献数
1 1

筆者は日本の酵母遺伝学で主導的な仕事をされてきたお一人である。三十余年の研究生活を通じて, 実用酵母を育種する立場から, 常にどのような酵母が必要かを問いつつ, 育種と基礎遺伝学との対応を考えてこられた。ここでは, ビール酵母の硫化水素生成の遺伝を中心に酵母育種に対するお考えの一端を述べていただいた。
著者
中村 武司 来間 健次 嶋崎 孝行 斎藤 国弘 島田 豊明 小武山 温之
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.68, no.3, pp.191-194, 1973-03-15 (Released:2011-11-04)
参考文献数
4

リゾープス属菌, ムコール属菌により製麹試験を行ない, その分析結果,・官能試験結果より, 清酒醸造に応用可能でしかも芳香生産性のRhizopus delemarIAM-6038を選択しだ。この菌を使用して製麹し, その生産する酸を利用して乳酸を使わない清酒の仕込を行なった。生成酒は白ブドウ酒タイプの淡麗な酒質であり, アミノ酸が少なく, 滴定酸度は多かったが酸味が強いという感じはしなかった。
著者
坂倉 又吉
出版者
公益財団法人 日本醸造協会
雑誌
日本釀造協會雜誌 (ISSN:0369416X)
巻号頁・発行日
vol.63, no.3, pp.217-221, 1968

共同精米, 共同酒母, 受託びん詰, 共同製造, そして合併と多くの経験を重ねた筆者は,"きれいごとの協業" の非を訴え, 相互信頼の上にたつ合併こそ合理化への道であると述べている。また, 単なる機械化でなく, 真に必要なのは, 無駄のない, 危険のない合理的な作業であると。