出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.882, pp.12-23, 2008-09-08

2008年5月、東京・渋谷に新たな駅が完成。6月14日には、同日に開業した東京メトロ副都心線の列車が、新駅のプラットホームに到着した。2012年には、現在、高架上を走る東急東横線が地下化され、乗り入れる予定だ。この駅が東急東横線渋谷駅(以下、新渋谷駅)である。 新渋谷駅でまず目を引くのは、プラットホーム階から改札階までの3層を貫く、楕円形の吹き抜けだ。
著者
森下 慎一
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.847, pp.12-19, 2007-04-23

都営地下鉄大江戸線・六本木駅の改札を出て、案内板に従って進むと、彫刻家の安田侃氏による「意心帰」が出迎える。東京・六本木に3月30日、グランドオープンした「東京ミッドタウン」地下1階エントランスの目印だ。地上に上がると、都内一となる高さ248mの「ミッドタウン・タワー」が中央にそびえる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.727, pp.24-27, 2002-09-16

のアパートは,もともとバター製品倉庫を事務所として再利用していた建物だ。2世帯のオーナーが建物を買い,6階建ての最上2層とルーフテラスを分割し,他の部分をスケルトン状態で4世帯に転売するコープ方式に近い改築計画となった。設計は1984年に発足したダウンタウン・グループ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.973, pp.44-51, 2012-04-10

木材利用促進を目的にした規制緩和を図るために、国は木造3階建て校舎の火災実験を行った。延焼速度は速く、約2時間で建物はすべて倒壊。予備実験ではあるものの、初期消火や防火壁性能の課題を投げ掛けた。 国土交通省国土技術政策総合研究所(国総研)は2月22日、茨城県つくば市の同研究所敷地内において、木造3階建て校舎の実大火災実験を実施した。
著者
西山 麻夕美
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.894, pp.78-81, 2009-02-23

「ほんまにお友だちが多いお宅で、いつもお客さんが来てる」と話すのは、設計者のPLANETCreations関谷昌人建築設計アトリエ(奈良県大和郡山市)代表の関谷昌人氏。建て主は60代の川原治代氏。一緒に暮らす家族は、今年85歳になる母親、30代の娘、小学1年生の孫の、女ばかりの4世代だ。ここは以前、母親が一人暮らしをしていた場所で、川原氏も近くに住んでいた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.967, pp.62-67, 2012-01-10

LIXIL住宅研究所が開発したスマートハウス「GURUGURU」。省エネを支援するロボットが家の中を動き回る。ロボットが住宅の一部となり、日々の暮らしをサポートする。そんな近未来の実現を、この家は予感させる。 「エアコンを消して、北と東の窓を開けると省エネになります」「外が明るいので、カーテンを開けて、照明を消しましょう」。
著者
佐々木 大輔
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.880, pp.52-55, 2008-08-11

7月24日未明に発生した岩手県沿岸北部を震源とする地震。最大震度6強の揺れだったが、建物が全半壊する被害はなかった。一方、公共ホールや学校など公共施設では、天井材の落下や窓ガラスの損傷といった被害が多発した。非構造部材を含めた耐震性の確保が、喫緊の課題として突き付けられている。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.965, pp.38-41, 2011-12-10

1989年竣工の社宅を改修して分譲した川崎市の「リノア元住吉」。最上階の4戸に太陽光発電の戸別売電システムを導入。分譲価格には太陽光発電分150万円がプラスされるものの、一般住戸と同様に即日完売した。 リノア元住吉は、リビタ(東京都渋谷区)が手掛ける「一棟丸ごと」改修オール電化マンションの14棟目にあたる。2011年2月に改修が完了した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.669, pp.92-97, 2000-06-26

Yayoi Auditorium The University of Tokyo / Architect:Facility Department,The University of Tokyo・Hisao Kohyama Atelier 1874年に内務省農事修学場として創設された東京大学農学部は,昨年,125周年を迎えた。弥生講堂はその記念事業の一環として,農学部のある弥生キャンパスの入口に建てられた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.857, pp.54-63, 2007-09-17

人と犬の生活空間を分離しながら、共生可能とすることをテーマにした住宅だ。床材は、人の領域を少し滑りやすい大理石、犬の領域を滑りにくい御影石とした。滑りやすい大理石の場所には、犬があまり入ってこないだろうという期待もあった。また、犬の領域と屋外の床仕上げを共通にすることで、犬が屋内外を自由に歩き回ることができるように配慮している。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.699, pp.85-87, 2001-08-20

死者11人,負傷者185人を出した明石市の歩道橋事故。事故の起きた歩道橋は,人の流れが滞りやすい構造だったことが専門家から指摘されている。大規模なイベントを開く可能性のある施設では,群集の流れを予測し,滞留しやすい場所をあらかじめチェックしておくことが重要だ。 事故は歩道橋の花火会場側,南端近くで起きた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.699, pp.8-14, 2001-08-20

の史跡・名勝にも指定されている京都府宇治市の平等院。庭園を散策しながら,有名な鳳凰堂の前を通り過ぎても,目当ての宝物館は見えてこない。 それもそのはず。見えないようにしたことが,この建物のポイントだからだ。庭園の景観を損なわないように,地上1階建てとして高さを抑えた。周囲の緑によって,鳳凰堂側からはほとんど目に入らない。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1000, pp.78-81, 2013-05-25

怪獣といえば、ゴジラのように恐竜をさらに巨大化させたようなものがほとんどなのに対し、モスラは昆虫、それも蛾(が)の怪獣である。モデルはヤママユガと言われるが、幼虫の姿からはカイコガとも言われる。小野俊太郎著「モスラの精神史」(講談社現代新…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1010, pp.66-68, 2013-10-25

住民が自ら設計に関わり、「新しいモデル」とされた災害公営住宅の提案が、仙台市の公募買い取り事業で落選した。審査の評価点から見えてきたのは、「復興住宅は誰のものなのか」という根本的な問題だ。 仙台市の「あすと長町仮設住宅」の集会場には、共用部…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.951, pp.14-18, 2011-05-10

2001年に耐震改修してあったにもかかわらず、SRC造建物が東日本大震災で大破した。顕在化したのは、地盤周期と建物との共振、過去の被災による損傷の累積という新たな被災リスクである。 仙台市中央部の丘陵地に広がる東北大学の青葉山キャンパスは、震災で複数棟が大破する大きな被害を受けた。応急危険度判定で6棟に赤紙(危険)が貼られた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.730, pp.8-13, 2002-10-28

り刻んだ紙片を無造作にばらまいたような複雑な配置だ。図面を見た時には,「本当に内藤廣氏が設計した建物なのか?」と目を疑った。だが,実際に訪れてみると,内藤氏らしい温かな素材感に満ちた空間だった。 9月7日,絵本作家・いわさきちひろの作品展示を中心とする「ちひろ美術館・東京」が,東京・石神井しゃくじいにオープンした。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.895, pp.70-75, 2009-03-09

山原(ヤンバル)と呼ばれる沖縄本島の北部地方。その中心都市が名護だ。1978年、市庁舎の建設にあたって公開コンペが実施された。国内の本格的なコンペは10年ぶりだったこともあって、全国から308組もの応募があり、その中から1等に選ばれたのが象設計集団とアトリエ・モビルの共同体「TeamZOO」だった。
著者
磯 達雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.794, pp.80-83, 2005-04-18

丹下健三氏は数多くの建築を遺した。代表作とされる有名建築以外にも、実は興味深い建築が全国に散らばっている。丹下氏の訃報ふほうを受け、知る人ぞ知る名作の現在を追って、東京、静岡、愛知、兵庫を巡った。(磯 達雄=建築ライター)幹と枝でできたオフィスビル 東海道新幹線からも東京駅を出てすぐ近くに見えるのでおなじみの小規模なオフィスビル。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.812, pp.56-58, 2005-12-26

箸(はし)置きのデザインをきっかけに、家づくりを決意した家族がいる。東京近郊、千葉県佐倉市に住む横山さん一家だ。妻の多恵さんが愛用していた箸置きは「ROCCO」(ろっこ)。丸、三角、四角の組み合わせで構成・デザインされた、積み木のような箸置きとその収納容器。Koizumi Studioの頭文字「K」をかたどる5つのドットは、レーザー加工。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.652, pp.88-91, 1999-11-01

東京・臨海副都心,青海地区にあるパレットタウンウエストモールの2〜3階部分に,20〜30代の女性をメーンターゲットとしたテーマパーク型ショッピングモール「ヴィーナスフォート」がオープンした。約4万4000m2の屋内型モールを演出するヨーロッパ風の町並みや天空システムは,米国ラスベガスにある「フォーラムショップス」を手掛けた商空間デザイナーによるものだ。