出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.822, pp.16-18, 2006-05-08

「監理の重要性は十分に理解しているつもりだ。しかし、何から何まで工事監理の責任にしてしまいかねない風潮には危惧を覚える」。主に住宅の設計を手がける一級建築士のC氏はこうつぶやく。理由は、職人の態度の悪さまで監理者責任として追及する発注者と、明らかな施工ミスの責任を押し付ける施工者の存在だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1115, pp.10-17, 2018-03-08

2月6日午後11時50分(現地時間)、台湾東部をマグニチュード(M)6.0の地震が襲った。死者は17人。震源近くの花蓮市内では、断層近傍の高層ビル4棟が倒壊・崩壊した。本誌は2月10日から2日間、被災地を緊急取材。倒壊の原因を探った。
著者
秋野 卓生
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1147, pp.26-28, 2019-07-11

2019年5月、国会で改正意匠法が成立した。建築デザインについてもビジネスにおけるブランドイメージの一環として保護するものだ。改正のきっかけとなった紛争から、建築設計への影響を考察する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.809, pp.28-31, 2005-11-14

フランスの三つ星レストランのシェフであるアラン・デュカス氏がプロデュースした「ブノワ」がこの9月にオープンした。店舗は、東京・青山通り沿いに建つ複合商業施設ラ・ポルト青山の10〜11階にある。デュカス氏がプロデュースしたレストランとしては、シャネルとのコラボレーションで銀座にオープンした「ベージュ 東京」に続く2店舗目だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.882, pp.64-68, 2008-09-08

遠くから見ると上部1層分がすっぽり抜けているように見える。この抜けた部分は「フィールド」と呼ぶ空中庭園である。この階より上は、オーナーの自宅で、2階から6階はワンフロア2戸の賃貸住宅が計10戸あり、1階には駐車スペースと共同のエントランスがある。 設計したのは、オーナーの竹村夫妻と共通の知人を持つ納谷建築設計事務所の納谷学氏、納谷新氏。
著者
高木 直喜
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1105, pp.48-50, 2017-10-12

建築士が裁判に巻き込まれる。そのとき、仕事は、暮らしはどう変わってしまうのか。コストコ多摩境店事故の刑事訴訟で約3年争った高木直喜建築士は、「途中で設計に加わった私はスケープゴートにされた」と語る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ア-キテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.744, pp.54-57, 2003-05-12

るで40年くらい前の日本にタイムスリップした感じだ」。構造設計者の川口衞氏はつぶやく。「僕らが若いころ、東京オリンピックや大阪万博に寝食を忘れて取り組んでいたときのような面白さが、今の中国にはある」。 写真は、川口氏が建築家の高松伸氏と組み、2001年春に設計コンペで勝ち取った「天津博物館」の建設現場だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1079, pp.36-43, 2016-09-08

新入社員たちがまとまる机の島の隣に指導役の常務が陣取る〔写真1〕。1週間や2週間ではなく、1年間みっちりと。中小規模の設計事務所の話ではない。450人超の所員数を誇る大手設計事務所、山下設計で見られる光景だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.779, pp.90-93, 2004-09-20

フジテレビ系月曜21時からの人気ドラマ枠、いわゆる「ゲツク」で、この夏放送されていたのが「東京湾景」。トレンディドラマという言葉が死語になっても、時代の空気を映す鏡であることに変わりはない同枠の主題は旬の「韓流はんりゅう」だったが、映像上注目すべき点がもう一つあった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.863, pp.30-32, 2007-12-10

エントランスロビーをにぎやかに見せ、吹き抜けに広がりや奥行き感を与える─。建築が機能的なだけでなく、快適で魅力的な環境をつくり出すために、照明によるこうした演出は欠かせない。照明は言うまでもなく、建築空間を豊かにするためのものだ。 照明計画の重要性は建築設計者だけでなく、事業主から行政に至るまで幅広く認識されるようになってきた。
著者
宮沢 洋
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.920, pp.72-77, 2010-02-22

正面(北側)から見ると、高さ1.5m×幅約14mの白い壁が宙に浮いているように見える。西側に回ると(次ページ写真)、それが建物本体から突き出した二つの四角いリングの一つであることが分かる。 二つのリングと平屋建ての建物の間には、既存のスモモの大木や、新たに植えたヤマモミジが枝を広げ、白い壁に版画のような影を落とす。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.916, pp.52-57, 2009-12-28

歴史的な政権交代を経て2009年9月16日に誕生した鳩山由紀夫内閣。「コンクリートから人へ」とスローガンを掲げ、事業のムダに切り込んだ。土木分野が注目を集める陰で、建築分野にも影響は及んだ。 福井県越前市内の武生地方合同庁舎と広島市内の広島合同庁舎5号館では10月、着工後に工事を中断する異例の事態に陥った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1081, pp.8-10, 2016-10-13

豊洲新市場(東京都江東区)の建物の下に盛り土がされていなかった問題で、東京都やプロジェクト関係者が大混乱に陥っている。小池百合子都知事は真相の徹底解明を求め、「都政改革の試金石にする」と力を込める。 「地下空間の問題は、大きな誤解を招いてい…
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1085, pp.26-29, 2016-12-08

五輪会場として公表されている施設は、関連施設を含めて36施設。話題になっている都の3施設はほんの一部だ。実は、計画が具体化しているその他施設も、整備費が見込みよりも大幅に膨れ上がった状態で進んでいる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.729, pp.70-73, 2002-10-14

乳白色の巨大な立方体が二つ並んでいる。10m四方の広さの工房を二段重ねにした2階建ての施設だ。学生たちが彫塑実習に利用する。制作活動に適した均一な光と明るさを得るため,東西の壁全面にポリカーボネート板を使っている。ヌードデッサンの機会もあることから,外部の視線を遮る必要もあった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.824, pp.22-24, 2006-06-12

スペイン全土に広まる「建築ブーム」に着目した建築展を、ニューヨーク近代美術館(MoMA)が今年2月から5月に開催した。「スペインの新しい建築:現場(ON-SITE: New Architecture in Spain)」と題し、国内外の建築家が手がけた近年のプロジェクトを展示する内容だ。建築の活用にどこよりも熱心に励むスペインの国づくりを通し、展示企画者が問いかけているものとは何か。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1179, pp.42-45, 2020-11-12

建設業界の不祥事と聞いて真っ先に思い浮かぶのが、2005年に発覚した構造計算書偽造事件だろう〔図1〕。1人の一級建築士がホテルやマンションなど99件もの偽造に関与し、建築基準法令が規定する耐震性能を満たさない建物を社会に現出させた。 世間をにぎわせ…
著者
樋口 智幸
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.931, pp.74-79, 2010-07-26

戦前は横浜随一の繁華街として栄え、70年代末には歩行者モール化の成功事例として名を馳せた老舗商店街、伊勢佐木町。近年地盤沈下が進んでいたが、今年5月に商店街が建て主となった施設が完成し、今までとは違う客層を引きつけている。そこには横浜市が委託したNPO法人の提案を認めず対案をまとめた、商店主たちの底力があった。
出版者
日経BP社
雑誌
日経アーキテクチュア (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.780, pp.16-22, 2004-10-04

さ40m、10層吹き抜けの開放的なアトリウムの内部に、さらにホテルのエントランスがある。貨物ターミナルからオフィス街に変ぼうが進む東京・港区の汐留シオサイトに今年7月に完成した汐留住友ビルは、低層部をホテル、高層階をオフィスとする従来とは異なる施設構成を採用している。
出版者
日経BP
雑誌
日経アーキテクチュア = Nikkei architecture (ISSN:03850870)
巻号頁・発行日
no.1159, pp.80-83, 2020-01-09

渋谷の北側、公園通り沿いに、にぎわいを集める大型複合施設が完成した。らせん状の立体街路と一体でファッション店や劇場などを配置し、人の流れを変える。「渋谷PARCO(渋谷パルコ)」が帰ってきた。