著者
加藤 好郎
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.71, pp.11-16, 2004-08
被引用文献数
1

大学は、今「知の創造拠点」といわれ、COE、スーパーCOE等の研究基盤整備のための補助金がついている。大学組織の中で、学術情報整備を具体的に実施する機関として図書館が一番適していると考えられる。その事業を実施するために必要なものは、組織の再構築を専門職としての図書館員の育成である。前者については、図書館長あるいは事務(部)長のリーダーシップが、不可欠であり、後者については、現場の研修の充実が必要である。本稿では、現場の図書館員の具体的な研修計画を紹介すると同時に、専門職としての役割、そして主題についてもひとつの指針を示している。そのことは、近い将来、館種を超えた図書館育成コンソーシアム構築の際、その事業のひとつとして有効なものになると思われる。
著者
山田 律子 渡邊 由紀子 相部 久美子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.1-11, 2002-12

図書館員のスキルアップを図るために九州大学附属図書館で実施している職員研修の一つであるラテン語古刊本書誌作成研修会の10年間の活動を紹介し,この自主研修から得た成果と今後の課題等について報告する。
著者
野口 契子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.30-35, 2004-12

The development of technology has made significant impact upon libraries in the last quarter of a century. Interlibrary loan service is not an exception. With improvement of ILL systems, lending and borrowing activities between libraries have increased significantly in the United States. Technology also has brought new aspects such as document delivery and copyright on electronic materials, which make ILL services various and complex. This paper will talk about the current state of ILL systems in the United States, such as delivery systems, ordering systems, and copyright issues with ILL, by presenting the services at the University of Illinois at Urbana-Champaign.
著者
星 和夫
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.77, pp.21-27, 2006-08

庄屋文書、武家文書などと呼ばれている古文書は多くの公共図書館、大学図書館が所蔵しており、その整理は様々である。本稿では、本学図書館が所蔵している古文書群の中から特色ある古文書を数点紹介し、図書館員と教員が協力し進めている独自の整理方法を合わせて紹介する。そして、本学が古文書とともに貴重資料として扱っている「国書」「漢籍」の公開状況と、古文書等の特殊資料整理を行い、一般市民への公開を積極的に進めるため、図書館に新しく特殊資料係という担当部署を設けた経緯を報告する。There are a number of universities that have collections of documents relating to village headmasters and samurai families, and each one has its own system of arrangement. This paper introduces some of the archival document collections at Niigata University Library and explains how faculty and librarians are collaborating to develop a unique system of arrangement. This paper reports on the Niigata University Library's attempt to make not only archival documents, but also rare books (Japanese and Chinese) available to the public. In order to make significant progress in processing archival and other special materials so that they will be available to the public, the Library has created a specialist position responsible for Special Collections.
著者
高橋 菜奈子
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.64, pp.25-37, 2002-03

図書館間相互利用(ILL)は、大学図書館サービスにおいて重要な位置を占めており、海外機関とILLへの要望も高い。しかし、英語圏とのILLに比して、アジア圏とのILLは未だ活発とは言い難い状況にある。そこで、近年、電子化が進展し、情報環境が急速に整備されつつある韓国を視察調査した。韓国教育学術情報院(KERIS)等を中心とした相互利用システムや、ソウル大学図書館等の個別館におけるILL事情を紹介する。
著者
鈴木 祐介 鈴木 祐介
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.36-40, 2004-12

この四半世紀の技術の進歩は、図書館に大きな影響を与えている。相互利用サービス(Interlibrary Loan, ILL)も例外ではない。米国ではILLシステムの改善により、貸借及び複写を含めたILLの依頼・受付レコード件数が大きく増えている。技術の進歩はまた、電子媒体資料の送付やその著作権といった新たな側面をもたらしており、ILLサービスを多様で複雑なものにしている。本稿では、送付システムや申込システム、ILL関連の著作権問題等、米国におけるILLシステムの現状を、イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校のサービスを例として論じる。
著者
Susan Gibbons 西川 真樹子
出版者
学術文献普及会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
no.84, pp.5-8, 2008-12-31
著者
天野 絵里子 原 健治 石井 奈穂子
出版者
学術文献普及会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.75, pp.1-12, 2005-12

MyLibraryとは図書館ポータルの一種で利用者個人個人がカスタマイズできるサービスを提供するものである。1998年頃からアメリカでサービスが開始され,近年日本の大学図書館にも導入されつつある。他大学に先駆けて運用を開始した京都の3大学(京都大学・同志社大学・立命館大学)での経緯・サービス内容・問題点などを紹介し,比較検討を行った。またこれらの実例を踏まえて今後のMyLibraryサービスの新 たな展開の可能性について取り上げた。
著者
小松 泰信
出版者
大学図書館研究編集委員会
雑誌
大学図書館研究 (ISSN:03860507)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.12-21, 2002-12

図書館がポータルサイトを構築するに際して,いかに利用者のニーズをそこに反映させるかが課題となる。京都精華大学では,各大学構成員にパーソナライズしたポータルサイトを構築するために,履修情報を基盤とした全学的キャンパス情報の運用管理をはかりポータルサイトにキャンパスコミュニティ環境を反映するようにした。それによって,各ひとの学習・研究内容に即した個別の情報提供が可能となった。図書館がキャンパスコミュニティの情報化に関わることで,新たな情報資源を創出することにつながる。