著者
坂田 完三
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.20-27, 1999-01-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
14
被引用文献数
4 3
著者
小野 知二 村越 倫明
出版者
Japan Society for Bioscience, Biotechnology, and Agrochemistry
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.1, pp.15-21, 2011-01-01

ラクトフェリンは乳由来の多機能性タンパク質である.最近,ラクトフェリン腸溶錠を用いたヒト臨床試験によって,内臓脂肪が有意に減少することが示された.ここでは,この新知見を中心に,従来から報告されているラクトフェリンと脂質代謝との関係について,細胞レベル,動物レベル,ヒトレベルに層別して概説するとともに,ラクトフェリン腸溶錠の内臓脂肪低減メカニズムについて考察を加える.
著者
中村 優花 上田 留梨子 河村 美奈
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.11, pp.791-793, 2010-11-01 (Released:2011-11-01)
被引用文献数
1

本研究は,平成20(2008)年度日本農芸化学会大会(開催地 名古屋)において開催された高校生による第4回「ジュニア農芸化学会」で“優秀賞”を受賞した.多くの伝統的な発酵食品は,乳酸菌と酵母を核とした多種多様な微生物が複雑に相互作用した環境の中で生み出される.糠床を利用した糠漬けも,その例に漏れない.本研究は,糠床のもつ抗菌機能に焦点を当て,糠床の特性解明とその文化的背景の理解を内容としている.

3 0 0 0 OA 地衣類

著者
柏谷 博之
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.36, no.9, pp.597-602, 1998-09-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
10

3 0 0 0 OA 5. 果実

著者
垣内 典夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.120-127, 1990-02-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1

3 0 0 0 OA 魚の行動

著者
伊奈 和夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.14, no.10, pp.648-653, 1976-10-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
22
被引用文献数
2 2
著者
黒田 公美
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.51, no.11, pp.745-753, 2013-11-01 (Released:2014-11-01)
参考文献数
47

人間を含め,哺乳類の子は幼弱に生まれるため,哺乳をはじめとして身体をきれいに保つ,保温する,外敵から守るといったさまざまな親からの養育(子育て)を受けなければ成長することができない.そのため親の脳には養育行動に必要な神経回路が生得的に備わっている.一方,子の側も受動的に世話をされるだけの存在ではなく,親を覚え,後を追い,声や表情でシグナルを送るなどの愛着行動を積極的に行って親との絆を維持している.親の養育が不適切な場合でも通常子から親を拒否することはなく,親をなだめ,しがみつき,何とか良い関係を取り戻そうと努力する.社会や自然界でごく当たり前に営まれている親子関係は,実はこのように親子双方の日々の活動によって支えられているのである.親子関係はすべての哺乳類の存続に必須であるため,子の愛着・親の養育本能を司る脳内メカニズムも基本的な部分は進化的に保存されていると考えられる.したがってマウスモデルを用いた愛着・養育行動研究が,将来的にヒトの親子関係とその問題の解明に役立つことは十分期待できる.本稿では,マウスを用いた最近の研究を中心に,養育行動の概要とそれを制御する分子神経機構についてご紹介する.
著者
若井 暁
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.8, pp.515-520, 2015-07-20 (Released:2016-07-20)
参考文献数
26
被引用文献数
1 1

微生物が金属材料を腐食する現象は,古くから微生物腐食として知られている.微生物腐食は,正に金属が患う微生物感染症と言える.1934年に微生物腐食に関する仮説が提唱されて以来,多くの研究者がこの問題に取り組んできた.しかし理論だけが先行し,疾患の原因とも言える腐食原因菌はなかなか同定されず,そのメカニズムも解明されていなかった.そのようななか,2004年Nature誌に新規腐食原因菌が報告されたことを端緒に,この10年間で次々と新規腐食原因菌が見つかり,研究が飛躍的に進んでいる.本稿では,微生物による金属腐食現象を微生物が引き起こす金属の感染症として捉え直し,今何が不足し,今後何を明らかにしていかなければならないのか解説する.
著者
伊藤 拓水 安藤 秀樹 半田 宏
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.819-824, 2011-12-01 (Released:2012-12-01)
参考文献数
31

およそ半世紀前に鎮静剤として開発されたサリドマイドは,1960年代始めに催奇性が発覚し,一度,市場からの撤退を余儀なくされた.しかし,ハンセン病や血液癌の一種である多発性骨髄腫といった難病に対して著しい効果を有することから再び脚光を浴び,現在は厳しい統制を受けながらも,その処方が認可されている.このようにサリドマイドは,半世紀以上の歴史を有するきわめてよく知られた薬剤であるが,その催奇性メカニズムは長い間不明であった.最近になり,磁性ナノ微粒子(半田ビーズ)を用いたアフィニティ精製により,サリドマイド催奇性における主要な標的因子であるセレブロン(cereblon,CRBN)が単離・同定され,その分子機構が解明された.

3 0 0 0 OA 清酒の色

著者
佐藤 信
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.11, no.6, pp.398-403, 1973-06-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
9