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著者
池庄司 敏明
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.20, no.10, pp.687-694, 1982-10-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
33
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.197-204, 1996-03-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
7 8
著者
清川 泰志 武内 ゆかり
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.10, pp.681-688, 2015-09-20 (Released:2016-09-20)
参考文献数
32

多くの哺乳類は非常に発達した嗅覚をもち,嗅覚を利用して仲間とコミュニケーションをとっていることは古くから知られていた.1991年に,後にノーベル賞が授けられることになった嗅覚受容体の同定が報告されて以来,嗅覚に対する理解は飛躍的に深まり,またその知識を背景として嗅覚を介するコミュニケーションに関しても研究が大いに進展した.その結果,さまざまな不揮発性物質が「フェロモン」としてコミュニケーションに利用されていることが明らかとなったが,揮発性物質を介したコミュニケーションに関する理解は進んでいなかった.本稿では,哺乳類における嗅覚系やフェロモンに関して説明するとともに,筆者らが近年同定したヤギとラットの揮発性フェロモンを紹介する.
著者
河本 宏 桂 義元
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.50, no.8, pp.584-591, 2012-08-01 (Released:2013-08-01)
参考文献数
29

血液細胞や免疫細胞は,細胞分化の研究材料として久しく用いられてきた.にもかかわらず,本質的な問題,すなわち「どのような系列決定を経てつくられるか」という事象に,長い間手が付けられていなかった.最近,ようやく真の姿が浮かび上がってきた.それは,多くの教科書に描かれている仮想的なモデルとは異なるものであった.
著者
畝山 寿之
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.53, no.7, pp.432-441, 2015-06-20 (Released:2016-06-20)
参考文献数
66
被引用文献数
1 1

和食(WASHOKU)は出汁(だし)のうま味を共通の要素として高度にそして多様に発達してきた.日本の食文化がユネスコ無形文化遺産に認定されたことを含め,日本食のもつ健康価値が改めて世界から注目されている.われわれはうま味調味料グルタミン酸ナトリウム(MSG)の生理機能を先端的脳科学と栄養生理学的な研究手法を用いて追及し,うま味物質は「タンパク質摂取のマーカー」として味覚と内臓感覚を介して摂取したタンパク質の消化吸収にかかわるさまざまな生理機能を賦活し,健康な食生活に寄与している可能性を示してきた.本解説では,うま味の生理機能に注目し,日本食がもつ健康価値の可能性について解説していきたい.
著者
長谷川 守文
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.55, no.8, pp.547-552, 2017-07-20 (Released:2018-07-20)
参考文献数
47

フィトアレキシンの単離・構造解析に関する研究は20世紀後半に盛んに行われ,非常に多くの成果が蓄積された.21世紀に入ってからのフィトアレキシン研究はその生合成や誘導機構に関するものが中心になってきており,いわゆる「モノ取り」的な研究はやり尽くされた感があった.しかし,近年イネ科やアブラナ科植物の研究で,従来考えられていたよりも多様な化合物がフィトアレキシンとして機能していることがわかってきた.
著者
山部 こころ 苔口 進 前田 博史
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.7, pp.463-470, 2010-07-01 (Released:2011-09-07)
参考文献数
18

口腔内に生息するメタン生成古細菌 (Methanobrevibacter) が歯周病(歯槽膿漏)の病態に関与していることが示唆されるようになった.古細菌には,膜脂質や抗原分子において,真正細菌にはない特徴がある.これまで,歯周病の病態はグラム陰性桿菌を主体とした,いわゆる歯周病原細菌の感染とそれらに対する免疫応答から説明されていた.メタン生成古細菌の参戦によって,歯周病の病態がこれまでにはない側面から解明される可能性がでてきた.