出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー = Nikkei ecology (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.179, pp.22-35, 2014-05

その後も東レは地道な品質改良を重ね、引っ張り強度(切れにくさ)を2倍近く、引っ張り弾性率(変形しにくさ)を3倍近くに引き上げ、様々な用途に対応してきた。技術力が評価され、2011年に就航した最新鋭の中型旅客機「ボーイング787」では、機体重量の実に5…
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.90, pp.34-37, 2006-12

2005年2月、JFEスチールは、東日本製鉄所千葉地区(千葉市)の排水関連施設で、水質汚濁防止法や千葉県、千葉市との公害防止協定の基準に違反するシアンなどの有害物質を数年にわたって検出していながら、データを書き換えて報告していた事実を公表した(35ページの表)。 2001年以降の水質分析結果の総数8万9642件のうち、書き換えは1109件に上った。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.135, pp.32-34, 2010-09

政府の新成長戦略を先取りしている自治体がある。北九州市と北海道下川町だ。北九州は鉄、下川は鉱山。日本の近代化を支えた産業が縮小に向かうなか、特色を生かしつつ、環境都市として活力を高めている。 JR小倉駅から快速電車で約10分。スペースワールド駅に降り立つと、洞海湾を背に高さ30mもの鉄柱の構造物が目に入る。北九州市が文化財に指定した「1901高炉」だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー = Nikkei ecology (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.163, pp.44-46, 2013-01

非財務情報と財務情報を一体化させて報告する統合報告に向けた動きが加速している。自社を投資家からもっと理解してもらい、"適正株価"をつけてもらうチャンスになる。 リコーは2012年11月、「サステナビリティレポート2012」を発行した。
著者
荒川 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.108, pp.63-65, 2008-06

九州の稲作農家にとって、昨年は久々の豊作になるはずだった。彼らの最大の敵は台風だが、昨年上陸した台風は1件だけ。稲の成長期の日照時間もまずまずだった。しかし実際に収穫してみると、収量は平年比96%と微減だったが、米が白く濁る「白未熟米」の比率が高く、品質の指標になる一等米比率は27%と平年より37ポイントも低かった。
著者
真山 仁 丸山 茂徳
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.123, pp.42-44, 2009-09

急速に温暖化が進み、その主要因はCO2だといわれる。しかし科学者の中には他の要因を疑う声や、研究が不十分との指摘もある。地質学の権威である丸山教授も、CO2主犯説に疑問を呈する1人だ。真山 最近のCO2による地球温暖化一辺倒の風潮に疑問を感じています。地球は本当に温暖化しているのか、その原因はCO2だけなのですか。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.144, pp.62-65, 2011-06

「広州ナレッジシティ」—日立製作所が広東省広州市で開発に携わることになった都市の名前だ。広州市の中心から35kmの場所に2030年までに人口50万人の都市を作る。「ナレッジ(知識)」という名の通り、研究所や教育機関、クリエーティブな産業の集積地となることを掲げる。 今年1月、推進母体である広州市政府とシンガポール政府の合弁会社と、日立はMOU(了解覚書)を交わした。
著者
吉岡 陽
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.93, pp.74-77, 2007-03

コストが最大のネックと言われてきたアスベストの無害化処理。低コストの新技術で外資が参入するなど、開発競争が激化している。 「クボタショックが米国で報道された時から、日本参入を考えてきた。アスベストの無害化処理ビジネスで最大50%のシェアを取りたい」
著者
井部 正之
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.114, pp.60-63, 2008-12

9月6日午前8時半。韓国釜山市の市営葬儀場の一室に、木魚の規則正しい音が響いていた。僧侶が座るすぐ前の祭壇には遺影が飾られ、頭を角刈りにした実直そうな男性が真っすぐ正面を向いていた。祈りをささげる僧侶の周りでは、遺族が腫れぼったい目をして見守っている。 木魚の音がやみ、遺影が運び出されると、それまで涙をこらえていた妻がわっと声を上げて泣き出した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.46, pp.45-47, 2003-04

昨年夏、東京電力の原子力発電所で、自主点検作業記録の不正記載と、原子炉格納容器の漏えい率試験での不正が発覚した。これを受け東電は今年4月までに17基ある原発すべてを停止、点検する。東電が電力需要のピークである夏を原発なしで乗り切るのは難しい。運転再開は、原発のある福島・新潟両県と地元市町村の事前了解が条件。
著者
山根 小雪
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.124, pp.82-84, 2009-10

米オバマ大統領が景気対策法で45億ドルもの予算を計上したのを契機に、世界的な「スマートグリッド」ブームが沸き起こっている。"賢い電力網"は電力インフラの姿を変え、新ビジネスを生み出す革新性を秘める。 スマートグリッドとは、電力網にIT(情報技術)を付加し、高度化した電力網のことだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.145, pp.32-34, 2011-07

東日本大震災は、日本の電力システムに内在していた2つのリスクを顕在化させた。原子力発電で事故が起こった場合の放射性物質による環境汚染リスク、そして大規模発電所の集中立地による災害リスクだ。 3月に東京電力が実施した計画停電は、原発の停止が原因だと思いがちだが、正確ではない。
著者
服部 拓也
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー = Nikkei ecology (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.172, pp.70-72, 2013-10

2011年3月に発生した福島第一原子力発電所の事故を踏まえ、従来の規制が見直されて新規制基準がまとまった。その要諦は、福島第一原子力発電所の事故のような「シビアアクシデント(重大事故)」対策を規制対象に加えたことと、地震や津波の想定基準の見直し…
著者
牛窪 恵
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー = Nikkei ecology (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.160, pp.52-55, 2012-10

環境に配慮した行為(エコ)を実践する20〜40代の男女から、知人や友人、肉親といった未体験の男女に"伝染"する(うつる)ことで環境意識の高い人が増えていく──。 8月に発売した『男女1100人の「キズナ系親孝行、始めました。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.55, pp.29-31, 2004-01

2003年11月10日、東京ディズニーランドにほど近い千葉県市川市の浜辺に、70隻の薄汚れたプレジャーボートなどが雑然と並べられていた。 バリバリバリ!。鉄製の巨大な"手"を付けた重機が2台。次々とボートをわしづかみにして粉砕していく。ボートはすべてFRP(繊維強化プラスチック)製。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.158, pp.32-35, 2012-08

利根川水系のホルムアルデヒド検出事件は、企業に化学物質リスクの大きさを改めて突きつけた。 日本化学工業協会の庄野文章常務理事は、「水俣病やイタイイタイ病は国の管理責任も問われた。これから先は、もし化学物質で健康被害が起きれば、企業の責任だとして民事訴訟に持ち込まれる可能性が高い」と警鐘を鳴らす。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.104, pp.33-35, 2008-02

排出権が消費者向けのマーケティング・ツールとして活用され始めた。カーボンオフセット年賀状をはじめとする消費者向けの排出権関連商品が次々に登場。環境価値が商品の魅力を高める時代が到来した。 電気はこまめに消しているし、多少寒くてもエアコンの温度は下げている。スーパーに行くときはマイバッグを欠かさない。
著者
荒川 直樹
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.115, pp.59-61, 2009-01

今から14年前の「あの夏」を覚えているだろうか。1994年の日本列島は、春先から夏にかけて記録的な高温と少雨に見舞われた。夏の平均気温(6〜8月)は、平年に比べて東日本で1.8℃、西日本で1.5℃高く、戦前戦後を通じて最も暑い夏となった。
著者
山村 紳一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.136, pp.55-57, 2010-10

近年、都市近郊のごく限られた場所にごく短時間、1時間当たりの降水量が数10〜100mmという猛烈な豪雨がしばしば発生している。局所的な大雨、あるいは都市型集中豪雨などとも呼ばれる、いわゆる「ゲリラ豪雨」だ。発生の予測が非常に難しいことが「ゲリラ」の由来である。2008年8月には豊島区の下水管工事現場で5人が亡くなるなど、大きな被害をもたらす新しい都市型災害とされる。
出版者
日経BP社
雑誌
日経エコロジー (ISSN:13449001)
巻号頁・発行日
no.45, pp.41-44, 2003-03

残業中の空調は、1時間で1500円の"罰金"——。日本アイ・ビー・エムの大和事業所では、平日の午後5時半以降や休日など正規の就業時間以外に空調を利用する場合、1時間で1500円を負担する仕組みを作っている。利用料との名目だが、実際にかかった電気代の割り振りとは別の、一種の課徴金制度だ。