著者
Hyun-Tak Kim
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.1730, 2016 (Released:2017-12-05)

In a strongly correlated material VO_2 (3d^1, half filling), undergoing the insulator-to-metal transition (IMT, or metal-to-insulator transition (MIT)) and the structural phase transition near T_c=340 K, the mechanism of the IMT is still controversial due to unclear mechanism inducing the IMT. In particular, the correlated Coulomb interaction between electrons is not understood in experimental data. This is attributed to insufficient theoretical analysis in the Mott transition. In this presentation, impurity effect, observed by temperature dependences of both Hall effect and optical conductivity (new data is here shown), is theoretically analyzed on the basis of pseudopotential and Hubbard model. In conclusion, a result that the impurities break the critical Coulomb interaction is obtained; this is an impurity-induced IMT.
著者
橋本 亮 岸本 俊二 熊井 玲児 五十嵐 教之 新井 康夫 三好 敏喜 西村 龍太郎
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2506, 2016 (Released:2017-12-05)

KEK/PF では Silicon-On-Insulator (SOI) 技術を用いたモノリシック構造の二次元検出器の開発を進めている。バンプボンディングによる製造上の制約や静電容量の付加を抑えられる等の SOI の特徴をいかし、X 線回折や X 線小角散乱に用いるための高精細・高速応答可能な検出器の開発を目指す。本講演では、中国高能研と共同研究として評価を進めているパルス計数型 SOI TEG 「CPIXTEG3b」の放射光 X 線による評価実験について進捗を報告する。
著者
中川 大也 古川 俊輔
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.412, 2016 (Released:2017-12-05)

ごく最近、光格子中の1次元冷却原子気体を用いた実験によってトポロジカルポンプ(Thoulessポンプ)が実現された。Thoulessポンプは相互作用のない2次元フェルミオン系における整数量子Hall効果と対応した現象であることが示されているが、本発表では、これを1次元2成分強相関Bose気体の系に拡張し、2成分ボソンの整数量子Hall効果に対応するトポロジカルポンプを構成する。
著者
菅 菜穂美 牧 琢弥 白石 清
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.1, 2016 (Released:2017-12-05)

バイグラビティ理論はゴーストを生まない質量項の発見により,近年復活を遂げた。修正重力理論の一つとして,宇宙論における問題(ダークマター,加速膨張,初期特異点)を解決することが期待され,さまざまな研究がなされているが,明快で特徴的なメカニズムは得られていない。われわれは,Novelloらによって提唱されたGeometric Scalar Gravity(GSG)における有効計量を一つの計量として用いたバイメトリック理論を提唱する。GSGにおいてもシュワルツシルト計量は厳密解であるので,この理論の真空球対称解はそれからの補正で表されることが保証される。また,GSGにおける宇宙論的解は一般相対論とは異なる振る舞いを示すが,そのことにより宇宙論の諸問題を解決する可能性が期待される。