著者
松本 拓巳 沙川 貴大
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2919, 2017 (Released:2018-04-19)

大腸菌は周りの化学物質の濃度勾配を読み取り、それに応じて方向性を持った運動を行う「化学走性」と呼ばれる能力をもつ。その機構は二変数の線形ランジュバン系で有効に記述されることが明らかになっている。我々はまず、情報熱力学の観点からメモリーに対して定義されるセンサー容量(sensory capacity)と情報熱力学効率の間に存在するトレードオフを導出した。そして実際の大腸菌においては情報熱力学効率は低い一方で、センサー容量は高いことを明らかにした。
著者
和泉 慶 山内 邦彦 小口 多美夫
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2079, 2017 (Released:2018-04-19)

LaCoO_3_は外場の影響によりそのスピン状態を変化させるスピン転移物質として知られている.LaCoO_3_中のCoのスピン状態は、フント則と結晶場の効果によって決定されるが、本研究では、格子歪みがCoのスピン状態にどう影響するかという点に着目した.LaCoO_3_結晶に様々な歪みを与えた場合のCoのスピン状態および電子状態の変化について、第一原理計算を用いて調査したので報告する.
著者
鈴木 貞吉
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.34, 2016 (Released:2017-12-05)

前回の東北学院大学では、ニュウトンの万有引力の法則の分母の半径、rをゼロにしても、Fは無限大にならないことを説明した。すなわち、測地線が無限大になるのである。そこまでは、時間の制限で語れなかったので、今回説明する。
著者
亀山 寛
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 71.2 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.3203, 2016 (Released:2017-12-05)

本研究の目的は青色発光ダイオードでノーベル賞を受賞した赤崎勇の松下技研時代までの研究の足跡と青色発光LED研究の到達点を明らかにする、ことにある。赤崎勇大学卒業後、川西機械製作所、名古屋大工学部電子科、松下電器東京研究所(松下技研)に就職した。松下技研時代に光る半導体をテーマとし、成果が簡単に得られなくとも、研究仲間のテーマ放棄や上司の反対に関わらず、GaN結晶による青色発光LED研究を続行した。