著者
西野 友年 Roman Krcmar Andrej Gendiar
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2755, 2017 (Released:2018-04-19)

正方格子上の6状態クロック模型の BKT 転移を、角転送行列繰り込み群により数値的に観察し、臨界現象をエンタングルメント・エントロピーから解析した。得られた、エンタングルメント・エントロピーのグラフは、「天の香具山」を彷彿とさせる、のどかな曲線であった。主観はともかくとして、定量解析により、BKT 転移を外挿により推定した。
著者
三澤 貴宏 本山 裕一 山地 洋平
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.1246, 2017 (Released:2018-04-19)

かごめ格子上のスピン1/2のハイゼンベルグ模型は磁場下で1/3プラトーをもつことが知られている。現在まで、1/3プラトーに関して多くの理論研究が行われているが、多くの計算は基底状態に限定されており、その有限温度の性質は明らかにされていない。本発表では、近年提案された熱的純粋量子状態を用いて1/3プラトーの有限温度に対する安定性および1/3プラトー近傍のエントロピー・比熱係数などの熱力学的物理量を調べた結果について発表する。
著者
武田 正俊 吉川 悠一 家富 洋
出版者
一般社団法人 日本物理学会
雑誌
日本物理学会講演概要集 72.1 (ISSN:21890803)
巻号頁・発行日
pp.2979, 2017 (Released:2018-04-19)

すでに、複素ヒルベルト主成分分析(CHPCA)が多変量間のリード・ラグ関係を検出できることを明らかにした。CHPCAを用いてマクロ経済基礎指標(30種類)を解析すると統計的に有意味な固有モードが2個同定される。本研究ではそれらの景気集団運動モードがリーマンショックや東日本大震災といった外的ショックに対し、どのような影響を受けるのかを明らかにする。