著者
斎藤 二郎 芳賀 孝成
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.20, no.2, pp.14-21, 1982

地下連続壁工法は, 海外より我が国に導入されて以来, 主に土留壁の施工に利用されてきたが, 今日, 利用範囲は拡大し, 施工実績もますます増大している。本稿では, 地下連続壁の発展の経緯を顧みた後, 大規模土留壁, 構造物の基礎, 円形立坑などへの今後の利用の動向を述べる。また, 安定液中へのコンクリート打設法, プレストレスを導入する工法, プレキャスト版を用いる工法などの研究・開発の動向も紹介する。
著者
青木 繁
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.18, no.11, pp.61-65, 1980-11-15 (Released:2013-04-26)
参考文献数
3
被引用文献数
1
著者
蝦名 崇宏 斎藤 和也 松岡 孝明 伊藤 克己
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.54, no.12, pp.1184-1189, 2016 (Released:2017-12-01)
参考文献数
2

仙台市地下鉄東西線は,宮城県仙台市太白区の八木山動物公園駅から同市若林区の荒井駅までを結ぶ事業延長14.38km(地下式13.83km,地表式0.55km)の路線であり,平成27年12月6日に開業している。広瀬川地区橋梁は,仙台市中心部を流れる広瀬川に位置し,広瀬川橋りょう(渡河橋)と,西公園高架橋とからなる。土木工事施工期間は,平成20年12月仮桟橋の施工開始から,平成23年3月11日の東北地方太平洋沖地震による工事中止期間3カ月を経て,平成25年6月付属物設置までの4年7カ月を要した。本稿では,広瀬川地区橋梁の構造や施工概要について記載する。
著者
服部 尚道 黒岩 俊之 早川 正 吉住 陽行
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.275-281, 2012 (Released:2013-03-01)
参考文献数
11
被引用文献数
1

京急蒲田駅付近連続立体交差事業における高架橋築造工事では,営業線直上に高架橋を構築するため,移動式直接高架施工機とハーフプレキャスト(以下,HPCa)工法を組み合わせた直接高架工法を適用した。移動式直接高架施工機は,基礎杭打設と部材架設が行える施工機である。HPCa工法は工場製作のプレキャスト部材を現地で組み立てラーメン高架橋を構築する技術で,梁とスラブに適用した国内2件の工事実績がある。本稿では,柱に初めてHPCa工法を適用した本事業における,工法選定理由,HPCa工法の概要,工事概要および施工概要について報告する。
著者
竃本 武弘 野島 昭二 藤田 庫雄
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.47, no.2, pp.2_30-2_36, 2009 (Released:2012-03-27)
参考文献数
8
被引用文献数
2 2

東・中・西日本高速道路(株)では,昭和63年からコンクリート表面被覆材の品質規格を定め,その規格を満たす製品が橋脚等に施工されているが,中には早期に変状を生じるものがあり十分な効果を得られていない場合がある。NEXCO総研では,コンクリート表面被覆材の耐久性を調査するために平成9年から長期暴露試験を行い,平成19年に暴露10年後の追跡調査を実施した。また実構造物に施工したコンクリート表面被覆材の調査を行った。調査結果から,耐久性能評価方法の見直しが必要と考え,新たな試験方法の検討を行った。
著者
田中 貞俊 加藤 嵩大 浦野 悟 永吉 雄太
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.53, no.2, pp.197-204, 2015
被引用文献数
3

中央自動車道上長房橋(上り線)において,既設RC床版のプレキャストPC床版への床版取替え工事と,床版上面増厚工事を実施した。工事は,反対車線(下り線)の対面通行が確保できない現場状況下であったため,施工車線(上り線)の交通を確保しながら,半断面ごとに床版取替えおよび床版上面増厚を実施した。工事時期は,工事内容から昼夜間の連続車線規制が必要であることから,中央自動車道において毎年5月のゴールデンウィーク明けに実施されている2週間の集中工事とした。なお,集中工事における半断面施工は,特に床版取替え工事では高速道路で初の試みであった。本稿は,床版取替え工事および床版上面増厚工事について報告する。
著者
丸山 一平
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.47, no.1, pp.1_45-1_48, 2009 (Released:2012-03-27)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
小野里 憲一 大野 義照
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.49, no.7, pp.7_3-7_8, 2011 (Released:2012-07-01)
参考文献数
5

2010年11月に「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」が改定された。「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」は「鉄筋コンクリート構造計算規準・同解説」と「建築工事標準仕様書 JASS 5 鉄筋コンクリート工事」の間を取り持ち,両者の不足部分を補足し,配筋用の設計図面作成の手引きを示すとともに,鉄筋工事の施工方法を紹介することを目的としている。本報では2010年版の「鉄筋コンクリート造配筋指針・同解説」の改定の要点を解説する。