著者
原 克己 阿波野 昌幸 田渕 博昭 濱田 一豊
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.34, no.5, pp.49-60, 1996-05-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
4
被引用文献数
1 1

大阪市新中央体育館 (仮称) は, メインアリーナ, サブアリーナなど全ての施設を公園地下に設けるという前例のない建物である。直径110m, 高さ30mのメインアリーナを覆う屋根は, プレストレストコンクリート球形シェル構造とした。屋根面の盛土・植栽等の荷重 (平均5~6t/m2) を支持するシェルドームに対し, その裾野部とテンションリングには約2万tの緊張力を導入する。また, シェルドーム部はプレキャストPC部材と現場打ちコンクリートの合成構造とした。本稿は, 大断面を有するテンションリングのマスコン対策, およびシェルドーム裾野部・テンションリングへのプレストレスカの導入について報告する。
著者
西岡 博之 新井 宗亮 野方 康次 森田 将史
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.51, no.3, pp.265-271, 2013 (Released:2014-03-01)

高層建物の解体工事は,今後国内でも多くの需要が予想される分野であるが,高さのリスクや都心部であるといった制約条件から,安全面や環境面からクレーンによるブロック解体のニーズが高まるであろう。今回,旧ホテルプラザ解体工事において移動架構技術を利用したブロック解体(ハットダウン工法)を適用した。ブロック解体において,鉄骨の切断方法や揚重方法,荷降ろし方法等様々な要素技術を確立し,一定以上の成果が得られたので,ここに報告する。
著者
久保田 信雄 柄川 伸一 松岡 彰 清水 徹
出版者
Japan Concrete Institute
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.30, no.5, pp.29-43, 1992
被引用文献数
1

高速湾岸線の多摩川・川崎航路トンネルは沈埋工法で建設が進められている。本報告は, 沈埋函の函体, 基礎ぐい, 函体, 継手部の設計, ひびわれ制御対策, 函体製作工事, 函体艤装工事について紹介するものである。
著者
正岡 勇夫 斉藤 昌弘
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.20, no.7, pp.32-41, 1982-07-15 (Released:2013-04-26)
被引用文献数
2 3

原子力発電所工事の躯体コンクリートは, その構造物のもつ性質上, 厳しい品質管理のもとに施工する必要がある。本稿は, 東京電力 (株) 福島第二原子力発電所を建設するにあたって実施したコンクリート工事について, コンクリートの製造, 打設, マスコンクリートの温度管理, 遮へいコンクリート等, 品質管理を中心に述べたものである。
著者
藤原 一成
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.147-150, 2008-09-01 (Released:2013-04-26)
参考文献数
2
被引用文献数
1
著者
岡本 伸
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.21, no.2, pp.23-34, 1983-02-15 (Released:2013-04-26)
参考文献数
7

本報告は, 静岡県麻機地区を対象として計画された人工土地の1次構造物 (基盤構造) の耐震安全性を検討することを目的として実施されたモデル実験結果ならびに, それに基づく基盤構造の耐震安全性に関する検討結果の概要を述べたものである。基盤構造はプレストレストコンクリート (PC) 造のはりおよびスラブからなる3層のデッキと鋼管柱から構成されており, 実験は, PC造のはりと鋼管柱の接合部に関して行われた。
著者
二宮 利治 杉村 真智子 吉野 雄一郎 小室 努
出版者
公益社団法人 日本コンクリート工学会
雑誌
コンクリート工学 (ISSN:03871061)
巻号頁・発行日
vol.55, no.6, pp.523-528, 2017 (Released:2018-06-01)
参考文献数
4
被引用文献数
2

名古屋の玄関口である「JR名古屋駅」に,JRセントラルタワーズと一体となり名古屋の新たなランドマークとなる「JRゲートタワー」が誕生する。JRゲートタワーは,地上高さ220m,基礎深さGL-35mの大深度地下構造を有する超高層複合ビルであり,建築計画と施工計画上,主に地下および基礎構造に様々なコンクリート技術を取入れている。本稿では,本建物の設計概要とともに採用したコンクリート技術について報告する。