著者
広瀬 侑 佐藤 桃子 池内 昌彦
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.9-15, 2008

1章 植物・藻類・細菌の材料の入手と栽培・培養 2
著者
中谷宇吉郎 岡田 鴻記 菅谷 重二
出版者
北海道大學低温科學研究所
雑誌
低温科学
巻号頁・発行日
no.2, pp.17-21, 1949-10-20
被引用文献数
1
著者
中谷宇吉郎 荒川 淳
出版者
北海道帝國大學低温科學研究所
雑誌
低温科学
巻号頁・発行日
no.1, pp.67-77, 1944-12-15
被引用文献数
1
著者
黒岩 大助
出版者
北海道大學低温科學研究所
雑誌
低温科学
巻号頁・発行日
no.8, pp.1-57, 1951-12
著者
黒岩 大助
出版者
北海道大學低温科學研究所
雑誌
低温科学
巻号頁・発行日
no.10, pp.39-52, 1953-03
著者
黒岩大助
出版者
北海道大學低温科學研究所
雑誌
低温科学
巻号頁・発行日
no.6, pp.11-22, 1951-03-31
被引用文献数
2
著者
近藤 久益子 佐藤 桃子 広瀬 侑 渡邊 麻衣 池内 昌彦
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.295-301, 2009-03-31

フィコビリソームはシアノバクテリア,灰色藻,紅藻に広く存在するフィコビリタンパク質の集光超分子複合体で,光エネルギーの捕集と光環境への順化,分配や貯蔵タンパク質として重要な役割を果たしているが,まだ不明な点が多い.
著者
大和 勝幸 石崎 公庸 河内 孝之
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.23-29, 2008

1章 植物・藻類・細菌の材料の入手と栽培・培養 4
著者
杉田 精司
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.66, pp.97-105, 2007

ディープインパクト計画は,短周期彗星であるテンペル第1彗星の内部の物質を調べることを目的として人工衝突探査を行った.本稿では,その探査によって得られた観測結果をレビューし,その太陽系および彗星の起源と初期進化における意義を解説する.主な結果としては,(1)テンペル第1彗星の内部物質は典型的な長周期彗星の構成物質とよく似ていること,(2)特に1000Kを超える高温を経験した無水鉱物を大量に含んでいること,(3)衝突地点近傍にはサブミクロンの微小な炭素粒子に富んだ数十cmの厚さを持つ表層があること,が分かったことが挙げられる.これらはそれぞれ,短周期彗星と長周期彗星の形成領域が近かった可能性が高いこと,原始太陽系星雲内では物質の混合効率が高かった可能性が高いこと,テンペル第1彗星が太陽系辺縁部にいた時代に形成した非常に古い表層が残っている可能性があることを示している.Deep Impact mission conducted an artificial impact experiment to investigate the interior of comet 9P/Tempel 1, a short-period comet. This article reviews the results of this mission and discuss their implications for the origin and early evolution of both comets and the Solar System. Major results of the mission are as follows. (1) Materials excavated from the interior of comet 9P/Tempel 1 are similar to those in long-period comets. (2) The excavated materials contain anhydrous minerals that have experienced high temperatures (>1000 K). (3) The surface of comet 9P/Tempel 1 near the impact point has a surface layer several ten cm in thickness and containing submicron carbon particles. These findings indicate that long-and short-period comets may have been formed in similar locations, that the solar nebula may have had a high radial mixing efficiency, and that comet 9P/Temple 1 may have a very old surface layer that was formed when it was still in the outer peripheral region of the Solar System.
著者
古庄 仰 浜瀬 健司
出版者
低温科学第78巻編集委員会
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.78, pp.287-294, 2020-03-24

高等生物体内ではL-アミノ酸が過剰に存在して主に利用されており,鏡像異性体の関係にあるD-ア ミノ酸は殆ど存在しない.このL型過剰はホモキラリティと呼ばれ,その偏りの起源解明として地球 外試料中のキラルアミノ酸分析が注目されている.多様な構造異性体を有する様々な有機化合物が含 まれる地球外試料中で微量キラルアミノ酸を分析するためには,高い感度と選択性を兼ね備えた分析 法が必須である.アミノ酸の蛍光誘導体化と複数の分離機構を組み合わせた多次元HPLCは,最も有 用な分析法の一つである.本項では多次元HPLCの開発と様々な試料への適用例,ならびに多次元 HPLCを用いた炭素質隕石中のキラルアミノ酸分析について報告する.

1 0 0 0 OA EPR法

著者
三野 広幸
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.67, pp.473-481, 2009-03-31

本稿では,はじめにEPR法の原理を紹介し,次に,X-band汎用EPR機による測定法の使用を想定し,光合成研究への応用例を紹介している.また,最近のより進んだEPR測定法についても簡単に紹介している.
著者
永尾 一平
出版者
北海道大学低温科学研究所 = Institute of Low Temperature Science, Hokkaido University
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.72, pp.1-14, 2014-03-31

海洋生物相により生成される硫化ジメチル(DMS)は, 大気中の酸化反応を経て雲凝結核(CCN)となる硫酸エアロゾル粒子を生成する. したがってDMS放出量変化は地球の放射収支に影響を与える可能性があり, 海洋生物圏と雲と気候のリンクに関する仮説(CLAW 仮説)が1987年に提示された. その後, この仮説の検証を通してDMSの研究が大い進展したが, このリンクの複雑さゆえに現時点でこの仮説の検証の最終的な結論はでていない. 本稿では, これまで行われた多くの研究成果をもとに, DMS研究の進展と現状について整理することを試みた. また, モデルを用いた将来の気候下でのDMSの応答に関する研究結果も取り上げ, DMSの気候調節の可能性を調べた.
著者
近藤 雅典
出版者
北海道大学低温科学研究所
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.69, pp.11-17, 2011

ギンガショウジョウバエ属は, 頭部から胸部にかけて特徴的な銀白色縦条を持っており, そのため, 同様に銀白色縦条を持つトゲアシショウジョウバエ属との分類の混乱が見られた. そこで, 本稿では, まずギンガショウジョウバエ属の分類変遷について概観し, トゲアシショウジョウバエ属との分類の混乱の実態を明らかにした. 次に, これまでのショウジョウバエ科のいくつかの系統仮説を紹介し, 本属および, これまでに類縁が示唆された属との系統関係について考察した. さらに, 銀白色縦条が非相同形質であることを明らかにしたYassin et al.(2010)の研究を紹介し, 最後に, ギンガショウジョウバエ属の今後の研究の方向性を示した.生物進化研究のモデル生物群としてのショウジョウバエ. 北海道大学低温科学研究所編
著者
関 宰
出版者
低温科学第76巻編集委員会
雑誌
低温科学 (ISSN:18807593)
巻号頁・発行日
vol.76, pp.135-144, 2018-03-31

近年,極域氷床の融解が急速なペースで進行中であることが明らかになり,温暖化によって海水準が大きく上昇する懸念が高まっている.産業革命前よりも僅かに温暖な最終間氷期(13万~11.5万年前)には,6~9mもの急激な海水準上昇があったとされる.これが事実なら,現在と似た気候状態で,南極氷床の大規模な崩壊を誘発する臨界点が存在することになる.現在の平均的な気候状態はすでに最終間氷期のレベルに達しており,南極氷床の大規模な崩壊が将来に起こり得る可能性の検証は喫緊の課題と言える.本稿では最終間氷期の気候状態や海水準変動,南極氷床の安定性についての最新の知見を解説し,将来,南極氷床の大規模融解が引き起こされる可能性について考察する.