著者
山崎 昶
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.37, no.6, pp.656-657, 1989-12-20
著者
大川 忠
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.43, no.6, pp.403-404, 1995-06-20
著者
伊藤 献一
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.42, no.10, pp.658-661, 1994

無重力下でローソクの炎は球形になる。高温の炎は地上では重力の影響で対流を生み出す。しかし, 無重力では自然対流がないため, ローソクの芯の先からロウの蒸気が全周に一様に拡散して球状の炎をつくる。このように, 対流の影響を取り除くと燃焼の本質が見えてくる。また, 無重力状態では, 液体燃料の粒や石炭の粒子を空間に静止させることができ, 粒子から粒子へ火の伝わる状態を正確に観察できる。燃料の燃焼研究や宇宙火炎の研究が今, 落下塔などの無重力環境を利用して行われようとしている。
著者
上野 景平
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.37, no.2, pp.166-169, 1989-04-20
著者
道家 達將
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.39, no.1, pp.54-58, 1991

天保5年(1834)名古屋生まれの, 実にユニークな, 奇人とまで言われた化学技術者がいる。その名は宇都宮三郎。尾張藩100石取りの武士の三男で, はじめ儒学・武術を学ぶが, 西洋砲術家上田帯刀の門に入ったことから舎密(化学)に興味をもつようになり, ついには23歳のとき尾張藩を脱藩して江戸で兵科舎密にうちこむ。柳河春三, 桂川甫周, 福沢諭吉らと親交を結び, 勝海舟の世話で幕府の蕃書調所精煉方(のち開成所化学)で働く。公的機関に化学の名をつけたのは彼が最初という。明治維新で解雇されるが, 開成学校教師, 工部省技師に再び雇われ, 明治15年(1882)工部大技長となる。我が国最初のセメント・耐火煉瓦・炭酸ソーダの製造, また竈(かまど)づくりや酒造法の科学的改良などに成功。明治35年に没し, 父祖の墓所のある愛知県豊田市の幸福寺に葬られた。今回は, この宇都宮三郎の人と仕事を紹介し, 彼のゆかりの地をたずねる。