著者
菊島 正彦
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.38, no.3, pp.344-345, 1990-06-20
著者
神崎 夏子 岩田 敦子
出版者
社団法人日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.39, no.3, pp.332-333, 1991-06-20
被引用文献数
1
著者
田村 定義
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.626-629, 2008-12-20 (Released:2017-06-30)
参考文献数
5

物質の三態変化は相転移の一種と考えることができ,熱力学的観点から解釈することができる。各状態間の平衡関係を,温度,圧力,組成などの状態変数を座標として示した図形を,状態図または相図といい,これには,物質の挙動や性状についての情報が示されている。状態図に関連して,超臨界流体,状態図の具体例として水と二酸化炭素を取り上げて,その特徴を解説した。
著者
有賀 哲也
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.67, no.7, pp.322-323, 2019-07-20 (Released:2020-07-01)
参考文献数
4
著者
大石 雅寿
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.50, no.1, pp.4-8, 2002-01-20 (Released:2017-07-11)
被引用文献数
2

電波天文学の発展に伴い, これまでに発見された星間分子は120ほどにもなる。日本の研究者が発見した星間分子は17であり, 1980年代以降に発見された分子の約半数を見つけたことになる。星間分子は気相におけるイオン分子反応や星間塵表面反応により生成されると考えられ, 数10Kという極低温, また標準状態の1兆分の1程度の極低密度という極限状態に特異な化学を反映した短寿命分子が数多く見られる。しかしそのような環境にも関わらずダイナミックな化学反応が起きており, その研究からは私たちの「常識」を覆(くつがえ)す事実も次々と見出されている。
著者
松浦 和則
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.70, no.12, pp.582-585, 2022-12-20 (Released:2023-12-01)
参考文献数
14

近年,天然ウイルスのタンパク質の殻(キャプシド)を模倣して,ナノカプセルを人工的に構築する研究が注目されている。筆者らは,トマトブッシースタントウイルスの内部骨格の形成に関与するβ-Annulusペプチドを化学合成し,50 nm程度の人工ウイルスキャプシドを構築することに成功した。この人工ウイルスキャプシドの内部には核酸やタンパク質を内包することができ,外部表面にタンパク質や脂質二分子膜(エンベロープ)を修飾した機能性ナノカプセルの創製にも成功した。
著者
橋山 富樹
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.47, no.11, pp.736-738, 1999-11-20 (Released:2017-07-11)
参考文献数
1

国内外で高い評価を得ているカルシウム拮抗薬, ジルチアゼム(ヘルベッサー[○!R])の開発研究の動機と経緯について概説する。さらに, 1, 5-ベンゾチアゼピン誘導体と冠血管拡張作用との構造活性相関について説明する。つぎに, ジルチアゼムの従来の工業的合成法とその問題点について論ずる。問題解決のためには, エポキシドの開裂様式に関して, いままでの常識を打破した反応を開発しなければならなかった。鋭意努力の結果, スズ触媒反応を見いだし, 問題を解決することができ, その反応機構も明らかにすることができた。
著者
高田 泰英
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.49, no.12, pp.774-777, 2001-12-20 (Released:2017-07-11)

「理科離れ」が子供を中心に社会全体に広がっている今日, 理科の教師に課せられた役割の一つに, 理科を通した社会貢献があげられる。兵庫県では, 理科の啓蒙活動をさかんに行っている。その主たるものが, 地元神戸新聞に連載している「理科の散歩道」である。このコラムでは, 身の回りの理科的現象をやさしく解説し, 理科を身近なものにする試みがなされている。また, 理科を好きな中・高校生を育成する目的で, 現在の「青少年のための科学の祭典」を, 中・高校生を中心とした「青少年による科学の祭典」とする取り組みもなされている。
著者
濱島 義隆 山下 賢二
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.70, no.5, pp.258-261, 2022-05-20 (Released:2023-05-01)
参考文献数
7

鏡に映った自身の鏡像は,どう回転させても実像とは重ね合わせることができないという性質をキラリティというが,分子の世界にもキラリティは存在する。すなわち,実像の分子構造とは鏡像関係にある分子構造をもった,いわゆる鏡像異性体と呼ばれる分子が存在する。本稿では,キラリティをもつ分子が“くすり”として用いられた際に,そのキラリティの違いが人体にもたらす影響について具体例を交えながら概説する。
著者
野田 徹郎
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.64, no.8, pp.400-405, 2016-08-20 (Released:2017-02-01)
参考文献数
7

大分県で地熱発電が盛んなのは地熱資源が豊富だからである。地熱資源の化学成分や同位体の組成は,水の起源が天水であり,地下に浸透した天水が火山活動と岩石との反応を被ってもたらされたものであり,その解析により地熱資源の形成過程を知ることができる。この地熱資源の探査にも化学成分は有効であり,地化学温度計は有効な定量的指標の一つである。地熱発電を持続的に行うためにも化学の情報は重要であり,化学的な処理によりトラブルを軽減することができる。また,温泉など環境への影響を回避するための考察にも役立つ。
著者
山本 美桜 日野 志朗
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.67, no.11, pp.558-559, 2019-11-20 (Released:2020-11-01)
参考文献数
5

紀元前からある砂糖は,料理やお菓子などに用いられており,人々の生活には必須の存在である。サトウキビやテンサイを原料として砂糖はつくられる。様々な種類の砂糖があるのは日本特有であり,それぞれの特性を活かして様々な料理やスイーツに用いられている。また,砂糖には親水性など様々な機能があり,甘みを出すためだけでなく,防腐目的や口当たりを良くするためにも砂糖は用いられている。
著者
藤田 純之佑
出版者
公益社団法人 日本化学会
雑誌
化学と教育 (ISSN:03862151)
巻号頁・発行日
vol.41, no.10, pp.652-656, 1993-10-20 (Released:2017-07-13)

宝石は美しさと希少性の故にその価値を高め, 人を惹き, 数々の歴史やロマンを生んできた。一方, その美しさの謎を知りたいという心が学問を生み, 科学者の興味を惹いてきた。錯体化学を専門とする筆者も, 宝石には余り縁はないが, 宝石の組成, 構造, 色の原因には大いに興味をそそられる, 今日の科学は宝石の素性をほぼ明らかにし, 自然が生んだ貴重な鉱物を実験室や工場でつくれるようになった。ここでは, その美しい色の原因を探ってみることにする。