著者
岩田 進午
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.17, no.3, pp.166-172, 1979-03-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
18
被引用文献数
1 1
著者
伊原 誠 山下 敦子
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.48-53, 2014-01-01 (Released:2015-01-01)
参考文献数
18

TRPチャネルは,同一のチャネル分子が,温度や浸透圧などの物理刺激,種々のリガンドなど多様な刺激に対して応答するという機能的特徴であるマルチモーダルな制御機構をもち,生体内においては,感覚受容からカルシウムホメオスタシス維持にまで広く関与することが明らかになっている.しかし,TRPチャネルがどのような仕組みで多様な刺激に応答できるのかは明らかになっていない.ここでは,筆者らが最近明らかにした,赤カビ病菌のTRPチャネル(TRPGz)を中心に,それが浸透圧や温度変化,酸化ストレスなどさまざまな刺激に応答できる仕組みについて紹介する.
著者
酒井 昭
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.30, no.7, pp.441-448, 1992-07-25 (Released:2009-05-25)
参考文献数
22
被引用文献数
4 1
著者
鴻巣 章二
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.6, no.7, pp.413-415, 1968-07-25 (Released:2009-05-25)
被引用文献数
1
著者
西山 啓太 向井 孝夫
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.54, no.7, pp.471-477, 2016-06-20 (Released:2017-06-20)
参考文献数
34

乳酸菌は,哺乳類の小腸から大腸に広く棲息するグラム陽性細菌である.乳酸菌を構成する最大の属であるLactobacillus属は,多岐にわたる有用効果が報告されており,近年では,民間伝承的な健康増進効果にとどまらず予防医学への応用も期待されている.一般に乳酸菌は積極的に摂取され宿主消化管で定着することが求められることから,複雑な腸内フローラを形成する消化管において,摂取された乳酸菌がどのようなプロセスを経て定着・共生することができるのか興味深い点である.本解説では,乳酸菌の生存戦略の一つである腸粘膜への付着に着目し,特にアドヘシン(付着因子)の細胞表層への提示機構とその役割について解説する.
著者
末永 光 宮崎 健太郎
出版者
公益社団法人 日本農芸化学会
雑誌
化学と生物 (ISSN:0453073X)
巻号頁・発行日
vol.48, no.2, pp.100-106, 2010-02-01 (Released:2011-08-12)
参考文献数
21
被引用文献数
1 1

1970~80年代に様々な難分解性化合物を分解する微生物が発見されて以来,分解菌の分離と分解特性の評価が精力的になされてきた.1990年代に入ると,遺伝子の構造と機能の解析や新規化合物出現に対する微生物の適応・進化に関する機構解明,環境浄化への応用へと研究内容も多角化・深化してきた.今また,メタゲノム解析手法の登場により,個による分解から環境システムによる分解の理解へと,大きな転換期を迎えようとしている.