- 著者
 
          - 
             
             蔦 瑞樹
             
             杉山 純一
             
          
 
          
          
          - 出版者
 
          - 公益社団法人 日本農芸化学会
 
          
          
          - 雑誌
 
          - 化学と生物 (ISSN:0453073X)
 
          
          
          - 巻号頁・発行日
 
          - vol.53, no.5, pp.285-292, 2015-03-20 (Released:2016-04-20)
 
          
          
          - 参考文献数
 
          - 18
 
          
          
          - 被引用文献数
 
          - 
             
             
             1
             
             
          
        
 
        
        
        近年のセンサ技術とコンピュータの進展は,これまで不可能であったことを可能にする.古くから食品の品質を数値化する試みは数多くなされてきたが,「蛍光指紋」を用いることにより,従来は困難とされてきた品質を,迅速かつ簡易に計測することが可能になってきた.蛍光指紋はさまざまな励起・蛍光波長条件下で蛍光強度を計測して得られる等高線状のデータで,感度が高く情報量が多いという特徴をもつ.本稿では,まず蛍光指紋とその計測・解析方法を概説する.後半では,応用事例としてサトイモの産地判別,パン生地中のグルテンとデンプン分布の可視化などを紹介する.