著者
鷲野 翔一
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2004, no.60(2004-ITS-017), pp.1-8, 2004-05-28

本報告では,はじめに自動変速機装着車(AT)と手動変速機装着車(MT)の事故率比較・解析してATの方がMTよりも2倍程度事故率が高い事実を示し,その事実が「注意容量の隙間モデル」で説明できることを示す.次に,隙間の大きさは取り込まれる情報によって制御可能であることを交通心理学的に明らかにする.最後に,これらの結果を踏まえて開発中の追突防止システムの試作状況について報告する.
著者
塚本 昌彦 松坂敬太郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.120, pp.111-118, 2006-11-16

コンピュータが小型化,高性能化し,コンピュータを実空間のなかのさまざまなものに埋め込んで使うユビキタスコンピューティングが現実的になってきた.ユビキタスコンピュータの次のステップは「飛ぶコンピュータ」である.センサやカメラ,マイクやスピーカ,LED,ディスプレイなどをそなえた小型のコンピュータが空中を自由に動き回れるようになれば,災害救助,気象観察,設備点検,安全巡視,その他あらゆる実世界での人々の活動において有効に活用できる.本稿では,超小型ヘリと超小型コンピュータを融合した「飛ぶコンピュータ」の構想と,それに向けての筆者らのグループによる取り組みについて述べる.As computers became smaller, ubiquitous computing where they are embedded in many objects and are used in the real world becomes realistic. We consider the the next step of ubiquitous computers is "flying computers." If a small computer equipping with sensors, camera, microphones, speakers, LEDs, or displays, can fly in the air at will, it can support variety kinds of human activities such as rescue, observation, inspection, and patrol. In this paper, we introduce the notion of "flying computers" which combines very small helicopters and very small computers, and show the activities of our group toward realizing it.
著者
後河内 大介 宇崎 和雄 長谷川 誠 吉光 裕司
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.83, pp.27-31, 2008-09-03

2006 年 6 月の改正道交法により,駐車違反の取締りが強化されている.しかし,二輪車に関しては駐車場が少ないため,二輪車の駐車スペースを整備することが求められている.この対策として,現在ある四輪車駐車場に二輪車駐車スペースを併設する方法があげられる.しかし,四輪車と二輪車で料金体系を変える必要があり,駐車場の自動発券システムでは,二輪車と四輪車を自動的に判別させなければならない.この解決方法として,著者らは,駐車場の入り口ゲートに固定カメラを設置し,画像処理により二輪車と四輪車を判別するシステムを開発した.本稿では,実フィールドでの実証検証を行い,運用可能なレベルの性能を確保できたので報告する.A parking violation has got strict by revised the Road Traffic Law since June, 2006. Because parking area of motorcycle is few, it is necessary to increase parking lot of the motorcycle. In order to solve this problem, there is a method of establishing the Motorcycle parking space as an annex in the Automobile parking lot. However, it is necessary to change the fee system with the Motorcycle and Automobile. Thus, the system of the automatic issuing tickets of the parking lot should automatically distinguish the Motorcycle and Automobile. In order to overcome this problem, we have been developed the image processing apparatus which recognizes the Motorcycle and Automobile with a steady camera for Parking lot Management. In this paper, we report the result of field test, because the image processing apparatus achieved the performance at the level that was able to be operated.
著者
高梨 郁子 菅沼 優子 久永 聡 田中 敦 田中 聡
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.28, pp.71-78, 2007-03-16
被引用文献数
9

当社はアイキャッチ効果の高い大型映像表示機器と,操作が可能な携帯電話を連携したインタラクティブデジタルサイネージシステムを開発している.情報ポータルとしての大型映像表示機器の魅力的な広告コンテンツによって街を歩く人を集客し,更にそこから広告の店舗や会場に誘導することで街の様々なスポットに人の流れを作る街づくりプラットフォームとして提案している.しかし,携帯電話による歩行者誘導サービスを実現するためには屋内における様々な課題を解決した実現方式を検討する必要がある.今回,我々は屋内における携帯電話での歩行者誘導を実現するための方式について検討を行った.本稿では,この検討結果について述べる.Mitsubishi Electric Corp. has developed Interactive Digital Signage System, which enables interactivity between mobile phones and huge Displays, such as multi DLP (Digital Light Processing). We are proposing this system as a new platform for revitalization of local towns. The system is aiming to attract and gather the people, who walk the streets,by mesmerizing advertisement, and lead them to some specific location.However, there are many problems to realize indoor pedestrian navigation system using mobile phones. In this paper, we investigate those problems and propose a new mechanism which makes available to leads the peoplefrom information portal to some specific location, such as advertisingstores and/or event venue.
著者
塚本 昌彦 松坂敬太郎
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.120(2006-ITS-027), pp.111-118, 2006-11-16

コンピュータが小型化,高性能化し,コンピュータを実空間のなかのさまざまなものに埋め込んで使うユビキタスコンピューティングが現実的になってきた.ユビキタスコンピュータの次のステップは「飛ぶコンピュータ」である.センサやカメラ,マイクやスピーカ,LED,ディスプレイなどをそなえた小型のコンピュータが空中を自由に動き回れるようになれば,災害救助,気象観察,設備点検,安全巡視,その他あらゆる実世界での人々の活動において有効に活用できる.本稿では,超小型ヘリと超小型コンピュータを融合した「飛ぶコンピュータ」の構想と,それに向けての筆者らのグループによる取り組みについて述べる.
著者
鯨津 宏樹 河野將人 植村 匠 内村 圭一 胡振程
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.83, pp.33-38, 2008-09-03
参考文献数
5

現在,デジタル地図はカーナピゲーションシステムやインターネットなどの地図情報サービスなど様々な状況で用いられている.これらのデジタル地図は,用途によって様々な縮尺のものが用いられている.これらの尺度の異なる地図データは,詳細な地図データから人間に見やすい簡略化地図データを作成することが計算速度や精度の問題により難しいため,全て手作業で作成されている.これらの問題を解決するため,詳細な地図データから簡略化地図データを自動生成する方法の研究を行っている.本論文では,簡略化地図作成の一環として,道路や河川などの幅を持つポリゴンデータのラインデータ化,及びデータの構成点間引き手法の提案と検討を行っている.In these days, we use digital maps in various situation. For example, it is a car navigation system or map information service on internet. Then, the digital maps are different scale by those situation. However, all these maps are made with manual labor in the problem of the processing speed and inaccuracy. Therefore, we examined a method to produce a simplified map from a detailed map automatically. In this paper.we propose the method of making line data with polygon data and making a simple data from a detailed data by removing the constitution point in order to make simplified maps automatically.
著者
桐山 沢子 谷山 健太 藤巻 聡美 岡田 耕司 湧川隆次 寺岡 文男 中村 修
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.116, pp.75-81, 2007-11-22
被引用文献数
2

近年,次世代無線技術として広範囲・高速通信サービスを提供できる WiMAX が注目を浴びている.慶應義塾大学ではその適合性を検証するためにモバイル WiMAX (IEEE 802.16e) のテストベットを構築し,実証実験を行っている.本論文では,モバイル WiMAX 上で IP モビリティサービスを提供できるかどうかを検証するために,モバイル WiMAX 上での IPv4 や IPv6,Network Mobility の通信品質やモバイル WiMAX と Wi-Fi 間でのメディアハンドオーバ時の通信品質に関しての評価を行った.その結果,WiMAX 上で Network Mobility を動作させることに成功したが,将来 WiMAX 上で IP モビリティサービスを提供するには IPv6 ネイティブやシームレスハンドオーバといった技術が必要である.WiMAX provides broad coverage area and high bandwidth. It is one of the candidates for the next generation wireless technologies. A mobile WiMAX testbed is operated in Keio University and we have started demonstration experiment in order to investigate IP compatibility of this next generation wireless system. In this paper, we analyze the measured data of network performance of IPv4, IPv6 and Network Mobility over mobile WiMAX and that of media handover performance between mobile WiMAX and Wi-Fi on our real testbed. As a result, although we successfully operated the Network Mobility protocol over WiMAX, we need more efforts such as IPv6 native service over WiMAX and seamless handover IP technology support to acheive the future IP mobility service over WiMAX.
著者
倉田 是
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.83(2002-ITS-010), pp.29-36, 2002-09-03

最近,生鮮や冷凍の食料品などを定期的に配達する企業が増加している.多くの配達箇所は住宅街にあり,そのアクセス道路の道幅は狭い場合が多く,配達車両U ターンができるほどの空き地がない.本報告では,地図データを使って.U ターンを原則として禁止する配達経路最適化問題のアルゴリズムを説明し,シミュレーションでその合理性を実証した.同時に配送計画や巡回セールスマン問題で扱われている配達箇所を交換する手法のアルゴリズムを考え,コンピュータでシミュレーションを行ったが,U ターン禁止条件によると思われる原因で,期待通りの成果がえられなかった.なお,この手法ではさらにアルゴリズムの工夫が必要である.
著者
河合 克哉 山口 喜久 中川 隆志 小中 裕喜
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.61, pp.1-7, 2007-06-15
被引用文献数
2

カーナビは自車の現在位置を表示し,設定された目的地へユーザを誘導する。そのためには,走行中の自車位置を正確に推定し続ける必要がある。しかしながら,既存の手法では特定の状況で推定位置の誤差が大きくなる。そこで筆者らは,カーナビに接続したカメラの画像を用いて自車位置を補正する方式を開発している。この方式は,自車が通過する交差点をカメラ画像によって認識し,その交差点の地図上での位置を特定して自車位置を補正するものである。また認識した交差点と地図上の位置を対応付ける際に,その対応付けの確度を考慮して誤対応を回避し,推定誤差の拡大を防ぐ。本稿ではこの補正方式について,全体の概要と誤対応回避の詳細を述べる。さらに,評価実験の結果を通じて,この方式の実用性を示す。Car navigation systems need accurate position estimationfunction to indicate position-dependent information and to guide user to his or her destination. We are developing a position correction method that utilizes car-mounted camera.Our method extracts an intersection from camera images to specify its position in the map. This paper describes two filters that avoid matching error taking matching probability into consideration. We simulated our method to confirm that these filters make our method practical.
著者
小川 清 澤井 新 飯田 登 渡辺 尚
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83(2001-ITS-006), pp.159-166, 2001-09-06

Mobile IP では、IPトンネルをする場合に、通信相手のノードから移動端末へはホームエージェントを経由する3角形の2辺を、移動端末から通信相手へは、三角形の1辺を通過して通信する。そのため、論理的には、3角形の1辺だけで処理した方が、経路が最適化される可能性は高い。しかし、通信路における通信量、各ノードにおける処理などにより、必ずしも1辺の方が最善とは限らない。インタネットにおける移動は、あらかじめ、行く先が決まっている場合も多い、そこで、利用の状況に応じて、移動先を登録し、経路を選択する方法とを組み合わせることにより、インタネットにおける移動対応サービスの向上を図る。
著者
中尾 寿朗 荒尾 真樹 藤本 幸一 細野 正彦 谷口 正宏 石川 達也
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83(2001-ITS-006), pp.15-21, 2001-09-06

近年インターネットやモバイル端末の急速な普及によって鉄道においても様々なIT活用サービスが提案されている。本開発では切符の機能をモバイル端末で実現する鉄道向け電子チケット(以下デジタルチケットと呼ぶ)システムを構築した。デジタルチケットは切符の取引や予約をモバイル環境で可能にし「いつでもどこでも切符が買えて、そのまま改札を通過できる」という利便性が期待できる。実現にあたっては、(1)チケット取引・使用の安全性確保 (2)モバイル端末での操作利便性の実現 (3)自動改札判定の高機能対応と高速化、といった主要な課題を解決した。評価システムの構築、実現性の検証、実用化に向けての課題について考察する。また、デジタルチケットの実現により新たに創出が可能となるサービスを検討し、一例として運用を予定している「自動改札機連動モバイル情報配信サービス:goopas(グーパス)」について、その概要を紹介する。
著者
高梨 郁子 斎藤謙一 加瀬 隆明 田中 敦
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.116(2007-ITS-031), pp.17-23, 2007-11-21

観光振興が国の重要な施策の一つとなっており,観光客への情報提供の高度化による移動支援を図ることが求められている.地理に不案内な観光客を観光施設,店舗等の屋内を含む様々な場所へ案内するためには,特殊なデバイスに依存しない案内手段が必要である.そこで我々は現在屋内で利用されている代表的な案内方式について分析を行い,課題を解決するための手法について検討を行った.今回検討した方式では歩行者が進行方向を変える可能性のある交差点等に案内端末を設置するとともに,その設置場所と向きの情報を特定することで,観光地,商店街,地下街,駅,空港などにおける歩行者の案内を可能にする.
著者
中尾 寿朗 谷口 正宏 稲葉 哲男 久保田 益史
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2002, no.115(2002-ITS-011), pp.29-36, 2002-11-28

本稿ではBluetooth TM 通信装置BTA-Twin とこれを用いたタッチレスゲートシステムの開発について紹介する。近年、鉄道事業においては非接触IC カードの普及が始まり、切符は磁気券からIC カードへと移行し、記憶されるデータも磁気データから電子データへと移りつつある。またモバイル端末に切符情報を電子化して記録し、モバイル端末を切符としてゲートを通過するという要望も鉄道事業者、鉄道利用者の双方から出てきている。このような背景の中、Bluetooth TM 機能を搭載したモバイル端末で切符のデータを処理し、このBTA-Twin を利用して切符情報を授受することでモバイル端末を特定の位置にかざすことなく、ゲートを通過するという無線ゲートシステムの原理モデルを開発した。その基本原理と開発内容、実用化に向けた課題について報告する。
著者
野明 俊道 平岩 賢志 森 光正
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.83, pp.151-158, 2001-09-06
被引用文献数
1

近年のインタネットの急速な普及によりネットワークサービスはさらにグローバル化しつつあるが、こうした動きの中で車社会の進展のあり方の1つとして自動車が携帯端末に続く情報端末になろうとしている。 このような背景の中で自動車の安全運転をめざす走行支援サービス及びこれに付随する種々の情報提供サービス実現のために、走行環境での情報通信ネットワーク技術(スマートゲートウエイ)の確立が必要となり国家プロジェクトによる技術開発が進められている。本稿では、スマートゲートウエイにおける高信頼通信を実現するためのモバイルネットワーク・プラットフォームを提案する。さらに、モバイルネットワークのアクセス方式として専用狭域通信(DSRC: Dedicated Short Range Communication)を利用する路側システムにおいて、自律分散制御により複数無線通信ゾーンを論理的なサービス提供セルとして連続通信サービスを提供し、広域IP網とのインタワークによりIPサービスを車載端末に提供するためのゲートウエイ方式を提案する。The recent rapid proliferation of the Internet has been promoting global development of network services. One of the features of the development of our vehicular society is that on-board vehicle terminals are becoming a successor to the human-carried cellular phones. Technological development is being carried on as a national project in Japan to establish information and communication network technology which supports user mobility (called "Smart Gateway" for the future vehicle-road communication system) to implement a variety of information services aimed at safe vehicle driving. This paper proposes a mobile network platform to implement highly reliable communications. The authors propose a mobile access node system by ADS (Autonomous Decentralized System) control to provide multiple radio communication zones as logical service providing cells. This system allows "continuous communication services" (uninterrupted and seamless services using short-range communication among microcells) and provides on-board vehicle terminals with IP services by interworking the public/wide-area IP network using DSRC (Dedicated Short Range Communication) for mobile access. For the gateway system, IP gateway management is described. This function manages the IP address given to each on-board vehicle terminal to provide the wide-area IP services to on-board vehicle terminals. Finally, the functional mapping for ITS mobile network platform is described.
著者
真壁 逸弘 渡邊 裕二 仲谷 善雄 米山 稔 井上 正典
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.42, pp.45-52, 2000-05-24
被引用文献数
1

今後の高速道路では、ITS(高度道路交通システム)の導入に伴なって多種多様な情報が発生し、道路交通に関する情報処理が高度化、複雑化することが予想され、交通管制室の高度化が要求される。ITSによって交通管制業務の効率化が推進される一方で、様々な機器の導入やシステムの変更が必要となる可能性がある。そこでITS各種サービスが導入された場合に、交通管制室に新たに必要とされる機能、設備、システム運用を検討した。最初に、ITSの各分野で想定される機能を整理し、必要なシステム構成要素を抽出した。次にそれらのシステム構成要素を統合し、交通管制システムの全体像を明らかにした。最後に、4つのサービス分野を選択し、機能、処理フロー、システム構成、運用等について詳細な検討を実施した。Information processing in highway traffic is getting more advanced and complex because of various kinds of information generated by ITS (Intelligent Transport System) services, and the traffic control center is required to become more advanced. ITS promotes effectiveness of traffic control, while it requires additional equipment and modification of a traffic control system. This study investigates necessary modification of the functions, equipment, and system operations required by ITS. First, necessary system components are abstracted based on the functions to be introduced as ITS services. Next, the components are integrated into a total system of advanced traffic control. Lastly, four of ITS services are selected to investigate the functions, processing flow, allotted process of equipment, and constraints in their operation, in details.
著者
胡振程 Francisco Lamosa 後藤靖史 中山 順博 内村 圭一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.67, pp.41-47, 2006-06-23
参考文献数
8

近年の自動車台数の増加に伴い,渋滞や空気汚染の問題が深刻化している。本研究では,複数台カメラのデータ統合を用いて従来の道路交通計測方式では困難である車両同士の重なり問題と車両3次元形状計測問題を解決する。また本稿では,対象物を連続的に監視するために,広域に散布される監視カメラを「クラスター」「グループ」と「ネットワーク」という3レベルに組み込んで,効率良く情報をハンドリングできる知能型道路交通監視システムの構成を提案する。シミュレーション及び路上実験により本手法の有効性を検討する。With the rapidly increasing of automobiles,traffic accidents,congestion and environment pollution have become serlous society problems in recent years. Reliable traffic monitoring and automatic traffic analysis systems are key technologies in ITS to provide systematic solutions for traffic problems. However conventional way of traffic analysis and monitoring relies on each individual camera`s resolution and placement. Since there is no data sharing or handling between cameras, it suffers from the traditional single camera`s problems like occlusion and less accurate position estimation result. In this paper, we provide a novel solution based on multiple viewpoints data fusion and a 3-level camera network concept which aims at ploviding a more efficient data handling method. Simulation environment test and real road test showed the effectiveness and efficiency of our system.
著者
根笹賢一 宮岡 伸一郎
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS)
巻号頁・発行日
vol.2007, no.116(2007-ITS-031), pp.1-7, 2007-11-21

近年経路探索技術の発達により様々な条件で経路が探索できるようになっているが、ある目的地へ向かう為の経路を探索することが主であり、立寄地を設定することはできるがその巡回順序まで探索することは難しい。本研究では、このような巡回経路の探索が行えるような経路探索法を提案するとともに、運転者が希望する道路を通行できる経路が探索されるよう経路探索の手法を工夫する。また、商品化されているカーナビの探索経路と比較し、本手法の有効性を検証する。
著者
渡邊 隆 神殿 健 田村 晋治郎
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2001, no.18, pp.55-58, 2001-03-02
参考文献数
1
被引用文献数
3

サイバーレールでは、乗客、車、列車、荷物などの位置情報を取得して、提供するサービスをより正確でタイムリーなものにする。現在、位置情報を把握するためのいくつかの方法が考えられ一部実用化されているが、精度、機能とも不充分である。特に駅構内での位置検知は難しく、これまで適切な手段が無かったが、最近市場に現れた短距離無線通信規格Bluetooth^<TM>は、ブレークスルーになる可能性を秘めていると思われる。今回Bluetooth^<TM>を使って乗客の位置を取得し、これを基にして乗客に案内情報を提供する実験システム「サイバーナビ」を開発した。On the basic of the concept of Cyber Rail, we developed called Cyber Navi System. Cyber Navi uses Bluetooth^<TM> specified modem for positioning of passengers and can give passengers the navigation information according to their position
著者
高木 相 藤木 澄義 谷口 正成 鈴木 伸夫
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2000, no.83, pp.31-36, 2000-09-18
被引用文献数
3

交差点に進入する車両密度(単位時間内に通過する車両数)と青信号によって発進する車両密度(最大車両密度)によって、交差点で出来る車両列長が定まる。青信号時間と赤信号時間(黄信号は当面考えない)、車速などの関係で車列長がどのように時間的に形成されるかを、単一の交差点についてモデル的に考察する。結果として、渋滞がどのように進行するか、渋滞がどのようにして解消して行くかを定量的に示す簡単な式を導出する。Vehicle queue can emerge at an intersection in a road due to vehicles being made stop by a red signal, which may depend on both incoming and outgoing vehicle density, and also depend on the signal period and vehicle speed. This article will discuss the dynamics of vehicle queue generation with respect to time at an intersection point. A comprehensive quantitative formula will be derived for congestion queue growing and diminishing.
著者
柳原 徳久 渡邊 正彦
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.56, pp.25-32, 2003-05-23
被引用文献数
9

都市部における測位技術の開発課題の探索を目的に、実測によりGPSの測位状況を定量的に評価し、以下の問題が発生することを明らかにした。都市部では(1)建物などによるGPS信号の遮蔽により測位率が約50%と低くなる。(2)利用可能な衛星が制限され、衛星配置が悪くなることにより測位誤差が最大で約280mと増大する。(3)建物などでの電波の反射(マルチパス)により測位誤差が最大で約45mと増大する。これらの問題を解決するには擬似衛星、準天頂衛星などによる補完システムが必要である。To explore positioning problems in urban areas, the GPS experiment was conducted in a city and the positioning was quantitatively evaluated. The following problems were revealed by the experiment. (1) The rate of positioning becomes low by about 50% because the GPS signal was covered by the buildings, etc. (2) The positioning error increases by up to about 280m because of poor satellite signal availability. (3) The reflection of the electric wave on buildings, etc (multipass) causes the positioning error increase by up to about 45m. The complement system such as the false satellite, the satellite arranged at the zenith, etc. is required to solve these problems.