著者
内村 圭一 柏木 誠哉 脇阪 信治 有田 秀昶
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. B, 通信 (ISSN:13444697)
巻号頁・発行日
vol.84, no.12, pp.2244-2253, 2001-12-01
被引用文献数
6

D-GPS装置及び3軸ジャイロセンサから得られる位置情報と車載カメラから得られる道路画像情報とを統合し, 道路中心点の緯度, 経度及び高度のデータ(3次元データ)を得る3次元道路地図作成法を提案する.画像処理では, 変動テンプレートマッチングにて道路白線を抽出し, 車両座標系と画像座標系の投影変換式を用いた道路形状の認識結果により, 自車両と道路中心点間の位置関係を求める.一方, 自車両位置の3次元データはD-GPS装置と3軸ジャイロセンサにより得る.この際, D-GPS装置が誤ったデータを出力した場合の3軸ジャイロセンサによる補正方法も示している.自車両位置の3次元データが得られたことから, これと画像処理により得られている道路中心点間の位置関係から, 道路中心点の3次元データが求まる.実道路における実験により, 様々な走行状態にもかかわらず, 道路中心点3次元データの再現性を確認し, 提案手法の有効性を示した.
著者
鯨津 宏樹 河野將人 植村 匠 内村 圭一 胡振程
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.83, pp.33-38, 2008-09-03
参考文献数
5

現在,デジタル地図はカーナピゲーションシステムやインターネットなどの地図情報サービスなど様々な状況で用いられている.これらのデジタル地図は,用途によって様々な縮尺のものが用いられている.これらの尺度の異なる地図データは,詳細な地図データから人間に見やすい簡略化地図データを作成することが計算速度や精度の問題により難しいため,全て手作業で作成されている.これらの問題を解決するため,詳細な地図データから簡略化地図データを自動生成する方法の研究を行っている.本論文では,簡略化地図作成の一環として,道路や河川などの幅を持つポリゴンデータのラインデータ化,及びデータの構成点間引き手法の提案と検討を行っている.In these days, we use digital maps in various situation. For example, it is a car navigation system or map information service on internet. Then, the digital maps are different scale by those situation. However, all these maps are made with manual labor in the problem of the processing speed and inaccuracy. Therefore, we examined a method to produce a simplified map from a detailed map automatically. In this paper.we propose the method of making line data with polygon data and making a simple data from a detailed data by removing the constitution point in order to make simplified maps automatically.
著者
上瀧 剛 矢田 晃嗣郎 内村 圭一
出版者
公益社団法人 精密工学会
雑誌
精密工学会誌 (ISSN:09120289)
巻号頁・発行日
vol.79, no.11, pp.1019-1024, 2013

Scale-space image theory, in which a Gaussian filter with set scale parameters is used to generate a series of blurred images, has become the basic technique of computer vision. We have proposed to apply a spectral theory to compress the scale space and demonstrated some applications such as blur image generation and SIFT. In this paper, as another application of spectral theory, we propose template matching method for blurred image. A basic idea of the proposed method is changing the scale parameter of the template to fit the input blurred image. Our experimental results show that the proposed method detects the XY position and scale of the target object accurately.
著者
伊藤 和之 加藤 麦 伊藤 和幸 石川 充英 清田 公保 江崎 修央 奈良 雅之 福田 文彦 内村 圭一
出版者
視覚障害リハビリテーション協会
雑誌
視覚障害リハビリテーション研究発表大会プログラム・抄録集 第21回視覚障害リハビリテーション研究発表大会
巻号頁・発行日
pp.77, 2012 (Released:2012-06-20)

【研究目的】 本研究は、点字や普通文字、PCでの文字入力に困難を有し、ノート・テイキングに苦慮する中・高齢層中途視覚障害者の自立訓練、学習、就労を支援する文字入力システムの開発をとおして、筆記行動を促進するリハビリテーション・サービスを創造することを目的とした。【研究方法】 1年目は開発する文字入力システムの適合に関する仮説の形成、2年目は、自立訓練、理療教育、福祉工学の3研究分科会を組織し、文字入力システムの開発と筆記行動支援システムの仕様策定、3年目は、筆記行動支援システムを開発することとした。また、普及の準備として、筆記行動支援研修プログラム案を策定し、地域でのワークショップを開催し、検証することとした。<倫理面への配慮> 本研究は、当センター倫理審査委員会の承認の下で実施した。【研究結果及び考察】 1)点字タイプライター式文字入力システム、2)手書き式文字入力システム、3)予約管理・予診票・施術録作成システムを開発した。エンドユーザーによる試用評価により、システムの有効性が実証されたが、編集機能の強化やより細かなニーズへの対応が課題として挙げられた。点字タイプライター式システムは製品化が実現した。2012年度中に発売予定である。また、文字入力システムの利活用の一提案として、教育・訓練システム、教育・訓練教材を開発し、全体をワンパッケージとして、「筆記行動支援システム」を提案するに至った。地域での普及活動については、その意義が確認されるとともに、支援システムとエンドユーザーをつなぐ存在の重要性が示唆された。【今後の課題】 視覚障害リハビリテーション分野における新規リハ・サービスの普及方法の開発である。
著者
岡島 寛 上瀧 剛 松永 信智 内村 圭一
出版者
公益社団法人 計測自動制御学会
雑誌
計測自動制御学会論文集 (ISSN:04534654)
巻号頁・発行日
vol.51, no.9, pp.645-654, 2015 (Released:2015-10-08)
参考文献数
19
被引用文献数
1

A digital halftoning method for DLP projector system is proposed in this paper. PWM type 2-value images have been rapidly switched to achieve high resolution image in DLP projector systems. To achieve high frame rate image projection with high image quality, it is required to reduce the number of 2-value images with small degradation of the image quality. We propose a framework for optimizing color quantization and luminance for DLP projector system with a few number of the 2-value images. The optimal light intense is designed based on a particle swarm optimization algorithm. We illustrate the effectiveness of the proposed method by numerical examples.
著者
中村 新之介 植村 匠 上瀧 剛 内村 圭一
雑誌
研究報告高度交通システムとスマートコミュニティ(ITS) (ISSN:21888965)
巻号頁・発行日
vol.2016-ITS-64, no.4, pp.1-7, 2016-02-29

近年,交通渋滞を緩和する手法として交通信号機制御による手法が注目されている.筆者らはマルチエレメント GA と交通流シミュレータを用いて交通信号パラメータを最適化し,渋滞を緩和する手法が提案したが,最適化処理に長い時間を要するため,実環境下での運用は現実的ではない問題を有していた.本研究では,交通流シミュレータの入出力関係を学習させた学習機械をシミュレータと置き換える手法を提案し,最適化処理の時間短縮を目指す.
著者
胡振程 Francisco Lamosa 後藤靖史 中山 順博 内村 圭一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2006, no.67, pp.41-47, 2006-06-23
参考文献数
8

近年の自動車台数の増加に伴い,渋滞や空気汚染の問題が深刻化している。本研究では,複数台カメラのデータ統合を用いて従来の道路交通計測方式では困難である車両同士の重なり問題と車両3次元形状計測問題を解決する。また本稿では,対象物を連続的に監視するために,広域に散布される監視カメラを「クラスター」「グループ」と「ネットワーク」という3レベルに組み込んで,効率良く情報をハンドリングできる知能型道路交通監視システムの構成を提案する。シミュレーション及び路上実験により本手法の有効性を検討する。With the rapidly increasing of automobiles,traffic accidents,congestion and environment pollution have become serlous society problems in recent years. Reliable traffic monitoring and automatic traffic analysis systems are key technologies in ITS to provide systematic solutions for traffic problems. However conventional way of traffic analysis and monitoring relies on each individual camera`s resolution and placement. Since there is no data sharing or handling between cameras, it suffers from the traditional single camera`s problems like occlusion and less accurate position estimation result. In this paper, we provide a novel solution based on multiple viewpoints data fusion and a 3-level camera network concept which aims at ploviding a more efficient data handling method. Simulation environment test and real road test showed the effectiveness and efficiency of our system.
著者
内村 圭一 木村 英雄 脇山 慎也
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. A, 基礎・境界 (ISSN:09135707)
巻号頁・発行日
vol.81, no.4, pp.546-553, 1998-04-25
被引用文献数
29

本研究では, 車両前方の走行環境の認識機能を含めた運転支援システム開発の一環として, 昼間の道路情景カラー画像から規制標識などの円形の道路標識を抽出および認識する手法を提案する.カラー画像における円形道路標識がもつ二つの特徴である.外形が円形, 使用色は赤, 青, 白の3種類, を道路情景カラー画像内から同時に探索するためにクラスタリングを遺伝的アルゴリズムに組み込んだ手法を提案する.また, カラー画像から抽出した領域に対する円形道路標識の認識には, 木構造によって大分類した後に最小逐次検定を用いる.実際の道路情景カラー画像を用いた実験を行い, カラー画像からの複数道路標識の同時抽出および認識が可能であるなど, 提案手法の有効性を確認した.
著者
上瀧 剛 内村 圭一
出版者
The Institute of Electronics, Information and Communication Engineers
雑誌
電子情報通信学会論文誌 D (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.J96-D, no.8, pp.1664-1674, 2013-08-01

固有顔法などで用いられる主成分分析をスケールスペースに応用する.スケールスペースへの変換作用は連続的であるため,従来の行列ベースの主成分分析を無限次元に拡張する必要がある.本研究では,これをスペクトル分解を用いて固有値問題を積分方程式の問題に帰着させ,連続的な固有解を多項式で近似して求める方法を提案する.ガウシアンスケールスペース及び,SIFTなどで用いられるScale Normalized LoG空間に対してスペクトル分解を行い,具体的な固有解を導出する.応用例として,任意のスケールのぼけ画像の生成,及び高精度な特徴点検出法を挙げる.
著者
上瀧 剛 内村 圭一
出版者
一般社団法人 電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会 基礎・境界ソサイエティ Fundamentals Review (ISSN:18820875)
巻号頁・発行日
vol.6, no.2, pp.95-101, 2012-10-01 (Released:2012-10-01)
参考文献数
28

カーナビゲーションやインターネットによる地図検索サービスの普及に見られるようにディジタル地図が活用されている.近年では,スマートフォンなどの携帯端末や航空画像との重ね合わせ表示のサービスなど,ますます活用が進んでいる.また,都市計画や防災・災害対策においても,ディジタル地図情報は非常に重要な基礎要素となる.しかしながら,ディジタル地図の作成はいまだに人手によるものが多く,地図の作成・更新にかかるコスト及び時間は膨大である.したがって,これらの作成にかかる作業を計算機を用いて低減を図る研究が数多くなされてきた.本稿では,その研究の一つである,筆者らがこれまで取り組んできた航空画像解析による道路地図生成技術を紹介する.そして,現状の技術的な課題及び今後の展望について述べる.
著者
内山 和寿 内村 圭一 吉川 健児 宍野 悟 胡 振程
出版者
The Institute of Electrical Engineers of Japan
雑誌
電気学会論文誌. D, 産業応用部門誌 = The transactions of the Institute of Electrical Engineers of Japan. D, A publication of Industry Applications Society (ISSN:09136339)
巻号頁・発行日
vol.128, no.5, pp.607-614, 2008-05-01

The control of conveyance between processes still relies on the engineer's experience. It is difficult to correspond to the change in the conveyance layout due to the expansion and reduction of production and the breakdown of conveyance devices. In this paper, we propose a conveyance control system that can adapt to changes in the conveyance layout and we aim at the improvement of the amount of total conveyance.<br>First of all, the system is divided into the part where the conveyance layout is made a data base and the part where the conveyance control that uses the congestion index is done. Therefore, it is possible to deal flexibly by changing the data base part without changing the conveyance control part when it is necessary to change the conveyance layout suddenly.<br>In all the combinations of the conveyance layout and the turning on pattern used as a result of the simulation, the proposed conveyance control method became a great result by the amount of total conveyance.
著者
胡 振程 内村 圭一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. PRMU, パターン認識・メディア理解
巻号頁・発行日
vol.98, no.490, pp.141-148, 1998-12-18
参考文献数
13

時系列道路情景画像による走行道路環境の奥行き推定は, 安定的な車線追跡, 先行車両との距離保持及び障害物の検出などにおける重要な研究課題となっている.従来のステレオ視覚などの方法では, 複数カメラを取りつけ際の相対位置の設定誤差やカメラの振動による計測精度の低下などの欠点が存在している.本研究では, 車載カメラのFOEを用いたカメラの運動パラメータの計測により走行道路環境の奥行きを推定する.理論的に, 3個だけの対応点対で線形的に解けるカメラの運動解析によって, より高速で正確な奥行き推定が可能となる.実際の道路情景画像を用いた実験により提案手法の有効性を検証する.
著者
高尾 佳子 中山 仁 内村 圭一 脇阪 信治
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会技術報告 (ISSN:13426893)
巻号頁・発行日
vol.27, no.8, pp.185-190, 2003-02-03
被引用文献数
1

本研究室では,ディジタル道路地図作成に関する研究を行っている.ディジタル道路地図の作成においては,画像情報と,DGPS,3軸ジャイロから得られる情報を用いている.しかし,最終的な精度は,DGPSの精度に大きく依存しているのが現状である.DGPSは周辺の環境に左右されやすく,遮蔽など様々な要因により精度が悪くなる.従来,このような場合には補正を行っていたが,その精度は3軸ジャイロに依存しており,誤差が累積した場合,道路線形と異なる形状を示すことがあった.そこで,道路線形に近い形状を結果として得られるように,多項式近似を用いた手法を提案する.
著者
外谷文人 吉田 武史 胡振程 内村 圭一
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会研究報告高度交通システム(ITS) (ISSN:09196072)
巻号頁・発行日
vol.2008, no.25, pp.21-27, 2008-03-07

歩行中の交通事故死亡者数を低減するため,車載カメラを利用した歩行者認識システムの要求が高まっている.本論文では,車両に設置した左右2台のカメラから得られる視差情報とHOGフィルタを用いた歩行者認識手法について提案する.まず,左右の画像から視差画像を算出し,視差情報をもとに領域分割を行い,背景領域を除去するその後,SobeIフィルタによりエッジ情報を抽出し,HOGフィルタを適用後,NaiveBayesCIassifierを用いて歩行者の認識を行う.これらの手法を道路撮影画像に適用し,有効性の確認と検証を行う. In late years, traffic fatalities in the pedestrian percentage is growing. Therefore, pedestrian aimed at the prevention of traffic accidents is to build the system demands. In this paper, as a part of the prevention of traffic accident system for the pedestrian, I propose pedestrian recognition using stereo vision and histogram of oriented gradient(HOG). First, we abstract pedestrian area from disparity image which is obtained from stereo vision. Next, we created edge image from the original image with Soble Filter. And abstract only edge included in pedestrian area. We perform HOG process for the edge image, and get the HOG feature. We perform pedestrian recognition with Naive Bayes Classifier using HOG feature. As inspection of this technique, I performed inspection by the ROC curve and inspection with a database for inspection. We showed that this approach was effective as pedestrian recognition method.