- 著者
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桝本 晃章
- 出版者
- 一般社団法人 日本原子力学会
- 雑誌
- 日本原子力学会誌ATOMOΣ (ISSN:18822606)
- 巻号頁・発行日
- vol.50, no.9, pp.568-570, 2008 (Released:2019-06-17)
原子力の広報は一般広報と違い,世論獲得競争である。世の中には様々な考えがあり,異論や異説がある。このことを十分に認識したうえで,共感と納得をいただくため,説明をし,広報をするのだ。そのためには“相手を知り,己を知る”必要がある。また,透明性を高めるためには,「全部出した」といえる状況を組織内部に作り出すことも必要である。メディアの記者を始めとして,一般的には,納得をしてもらうため,討論よりも,時に,ダイアローグ(対話)が重要である。一方で誤った報道には毅然とした対応も必要である。 中越沖地震では,TV報道の影響の大きさが改めて認識された。文字のメディアとは異なり,即時的,直感的な訴えをするTV報道への対応を真剣に考えなければならない。