- 著者
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西村 篤弘
津野 宏
- 出版者
- 一般社団法人日本地球化学会
- 雑誌
- 日本地球化学会年会要旨集 2016年度日本地球化学会第63回年会講演要旨集
- 巻号頁・発行日
- pp.74, 2016 (Released:2016-11-09)
福島第一原子力発電所における事故の発生直後に横浜において、粒径別に採取したエアロゾルに含まれる、放射性粒子の粒径分布を解析した。ローボリウムエアサンプラーにより2011年3月12日より4月15日に採取した9段階の粒径別試料のIPによるオートラジオグラフィー、ガンマ線スペクトロメータでの放射性セシウムの定量を行った。AMAD(空気力学的放射能中央径)は1.3 μmとなり、放射性セシウムが1.1-2.1 μm, 2.1-3.3 μmの画分に多くふくまれ、事故から時間が経ったエアロゾル試料と比較し、粒径が大きなものにピークがあり、事故直後二波粒径の大きな放射性粒子が横浜にも到達していることが示された。