著者
水野 洋
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.55, no.638, pp.55-59, 2007-03-05 (Released:2019-04-22)
参考文献数
8
著者
浅川 純 小泉 宏之 西井 啓太 服部 旭大
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.66, no.10, pp.296-301, 2018-10-05 (Released:2018-10-05)
参考文献数
21

超小型深宇宙探査機EQUULEUSは,2020年にNASAのSLSによって,メインペイロードである無人宇宙船Orionの副ペイロードとして打ち上げ予定のキューブサットである.EQUULEUSのミッションの一つが太陽-地球-月系における軌道操作技術の実証である.その核となる技術が小型水レジストジェットスラスタAQUARIUSである.AQUARIUSには,軌道遷移と姿勢制御の2種類の推進性能が要求される.水を推進剤として共有利用することで,2種類の推進性能を確保しつつ,高圧ガスシステムから脱却した小型推進系が実現される.また,安全無毒で取扱い性が良い水は,相乗り打ち上げされることが多い小型宇宙機との親和性が高い.AQUARIUSのエンジニアリングモデルを開発し,探査機構体に組み込んだ状態で性能評価試験及び環境試験を実施した.小型宇宙機という特徴を生かし,探査機を丸ごと用いて推進系の作動試験を実施することで,電源系や熱系等も考慮しつつ,推進性能を統合的に評価した.本稿では,AQUARIUSエンジニアリングモデルの開発状況について概観する.
著者
五代 富文
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.50, no.585, pp.215-218, 2002-10-05 (Released:2019-04-12)
被引用文献数
1
著者
庫本 正
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.47, no.551, pp.264-271, 1999-12-05 (Released:2019-04-09)
参考文献数
36
被引用文献数
2
著者
辛島 桂一 佐藤 清 森戸 俊樹
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.41, no.468, pp.35-43, 1993
被引用文献数
2 1

This paper concerns with the results of an experimental study on dynamic load characteristics in parachute inflation at a subsonic speed. The unsteady drag of the parachutes in the process of inflation is measured in a wind tunnel at <i>M</i>=0.2, and the opening shock load is examined in detail with emphasis on the effects of porosity and size of the models. It is shown that the circular vents near the edge of the canopy are more effective than the slit vents to reduce the opening shock load without considerable decrease of drag in the steady-state. Detailed examination reveals that the model geometry as well as descending speeds has no serious influence on the coefficients of the opening shock load <i>C</i><sub>m</sub> and the opening time <i>C</i><sub>t</sub>, if both <i>C</i><sub>m</sub> and <i>C</i><sub>t</sub> are defined by use of the effective references calculated from the concept of an equivalent parachute, which has a circular plane canopy with the reduced area obtainable by subtracting porous area from the geometric one.
著者
武井 悠人 佐伯 孝尚
出版者
一般社団法人 日本航空宇宙学会
雑誌
日本航空宇宙学会誌 (ISSN:00214663)
巻号頁・発行日
vol.69, no.11, pp.316-322, 2021-11-05 (Released:2021-11-05)
参考文献数
4

小惑星探査機はやぶさ2は,2018年6月27日にリュウグウへ到着し,小惑星近傍フェーズへと入った.リュウグウの特性を調べるため,約1年半に渡り多様な科学観測が遂行された.また,ローバー/ランダーの展開,二度のタッチダウンによる表面/地下サンプル採取,人工クレーター生成実験など,多くの降下運用に成功した.本稿では,はやぶさ2ミッションにおける小惑星近傍フェーズの概要を,事前準備と実績に分けて紹介する.はやぶさ2の多様で複雑な小惑星近傍運用を成功させるため,往路巡航フェーズ期間を活用して事前に詳細な運用計画を検討し,多くの訓練を実施した.到着後は,明らかになるリュウグウの素性や運用の成否,探査機特性の変化へと柔軟に対応しつつ成果の最大化を図った.本稿では,小惑星近傍フェーズにおける降下運用の全体像に加え,各期間のハイライトや重要な判断の流れを報告する.