出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.214, pp.38-41, 2002-07

福島県会津若松市は古くから漆器の産地として知られ、いまでも三一〇社ほどのメーカーが「会津塗」のお椀や重箱を生産している。 そうした漆器メーカーの一つである坂本乙造商店(坂本朝夫社長)は、漆塗りの技術をプラスチックや金属の塗装に生かし、注目されている企業だ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.243, pp.19-25, 2004-12

今回の主人公、落合の知名度は低い。海の向こうの、しかも二部リーグなだけに、サッカーチームの買収も新聞の片隅で報じられたに過ぎない。ただ、本業の広告宣伝効果を狙うソフトバンクや楽天に比べ、落合が描く絵図は壮大だ。 インデックスはグルノーブルのために、携帯電話向け公式サイトの運営や携帯電話を使ったチケット販売などを始める。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.215, pp.42-45, 2002-08

朝夕は通勤・通学客、昼は買い物客で一日中人通りが絶えない小田急線の相模大野駅。改札口を入った脇に、乗降客の間で人気のピザ販売店「ピザオリーブ」がある。 わずか一坪ほどの小さな店だが、夜七時を過ぎると、サラリーマンや買い物帰りの主婦が行列をつくる。ピザは七種類あり、一枚一〇〇〇〜一二〇〇円。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.256, pp.21-27, 2006-01

カクヤス社長の佐藤順一は、朝早いうちに文京区の自宅を出て、マウンテンバイクで約30分かけて北区の本社へと出勤する。オレンジ色のフリースのジャケットにコットンパンツという軽装で冬枯れの街を走るその小柄な姿は飄々としていて、気鋭の経営者にはとても見えない。 笑顔が絶えない人でもある。 小学校時代の同級生だったアイノス社長の井上治が言う。
著者
金丸 恭文
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.180, pp.44-47, 1999-09

金丸 朝九時半くらいに大和証券の本社に行き、幹部の方に挨拶をしてから、応接室で待機していました。初値が付いたのは一一時ですが、それまでは電話で刻々と状況が入ってきておりまして。一つ心配だったのは、その日の朝に言われたんですが、うちのような額面五万円の値がさ株は、初値が公募価格の六倍以上になると、コンピューター・システムの制約上、問題が生じるらしいんです。
著者
鶴見 佳子 水野 孝彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.244, pp.64-68, 2005-01

1953年大阪府生まれ。87年に日本アシストを設立。「ナニワの再建請負人」として知られる。04年4月に経営コンサルタント会社、桂経営ソリューションズを設立。
著者
童門 冬二
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.262, pp.88-91, 2006-07

徳川家康は本家の血が絶えたときの予防策として「御ご三さん家け(尾張・紀伊・水戸の三徳川家)」を創設した。八代将軍を選ぶときに尾張徳川家と紀伊徳川家が実に熾烈な争いをした。結局、紀伊徳川家が勝って、藩主だった徳川吉宗が八代将軍に就任した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.209, pp.26-29, 2002-02

自社の経営資源をどれだけ有効に活用できるかが、成否を分けるポイントともいえるだろう。 既存の技術を活用しつつ、従来とは違った用途の製品を開発することで、新たな需要の掘り起こしに成功している会社は少なくない。 神戸市に本社を置くスポンジメーカー、タイセイ(原田繁男社長)は二〇〇一年五月、新商品として「ソフトすのこ」を発売。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.183, pp.32-36, 1999-12

予備校をフランチャイズチェーン(FC)展開し、通信衛星を使って授業を全国に配信する斬新な経営手法を取り入れ、急成長したナガセが業績不振にあえいでいる。 九九年三月期の売上高は一三三億円で前年比七%減、経常利益は一四〇〇万円と前年比七二%も落ち込み、九八年三月期に引き続き二期連続の減収減益となった。
著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.286, pp.55-59, 2008-07

青森屈指の規模を誇る旅館「古牧温泉 青森屋」は2004年に破綻したが、翌年から星野リゾートが運営を引き受け、収益が大幅に改善している。施設改善の再投資も進むなど、再生に向けた足取りは確かだ。 その象徴が旅館内のレストラン「みちのく祭りや」だ。一年を通して青森の文化を体験できる場として人気が高い。
著者
吉岡 陽
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.293, pp.76-79, 2009-02

薄型ディスプレーなどの製造装置を手掛けるエバテック(京都府久御山町)が、昨年11月25日、京都地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は約50億円。2008年8月期の売上高は43億円、経常利益は1400万円だった。 エバテックは、液晶パネルの生産ラインで使う洗浄装置の製造を核にした企業である。
著者
江川 祐司
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.232, pp.134-146, 2004-01

2004年から06年の3年間に株式上場を予定している企業の数は630社。本誌が実施した調査によると、"ネットバブル"と呼ばれた00年前後の過熱ぶりには及ばないものの、企業の上場に対する意欲は依然として高いことが分かった。 その内、04年に上場を予定しているのは152社で、03年の121社(12月19日時点の見込み)を約2割上回る。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.221, pp.92-94, 2003-02

「米国牛を国産表示 スーパー『オレンジ』の福岡一店」。こんな見出しが朝日新聞の西部版夕刊に載ったのは昨年二月二一日のことだった。 偽装表示を告発されたのは、福岡県三瀦みずま町に本社を置くオレンジチェーン本部。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.187, pp.98-100, 2000-04

ソニーは二月一日、インターネットを使って、家電製品を消費者に直接販売すると発表した。メーカーによる直販が進めば、既存の販売店は存在理由を失ってしまう。家電業界はこの日、大きく揺れた。 同じ日、神奈川県の老舗家電販売店、エル商会(横浜市、大須賀孝昭社長)が自己破産を申請し、家電業界から姿を消した。負債総額は約一〇〇億円。
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.290, pp.56-59, 2008-11

時計、文具、家電と言えば典型的な成熟産業。技術競争も価格競争も一段落し、大企業の寡占化が進んでいる。しかし、つい13年前、たった3人でこの分野に新規参入し、快進撃を続けている新興メーカーがある。イデアインターナショナルだ。 生産拠点を持たないファブレス企業で、自ら企画したオリジナル商品や独自調達の輸入品などを、インテリア専門店や全国16の直営店で販売。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.266, pp.69-71, 2006-11

2006年9月14日。ミクシィ社長、笠原健治は十数人の社員を連れて東京証券取引所を訪れていた。この日、同社はマザーズ上場を迎えていた。 証券市場は久々の「大型ルーキー」登場に沸き立っていた。午前9時。主役である笠原が現れ、立ち会い開始の鐘を鳴らした。すると待ちかねていた報道陣がカメラのフラッシュを一斉にたいた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.203, pp.36-41, 2001-08

「ある畳職人が、パソコンを買ってインターネットの勉強をしているという話を聞いた。理由はうちと取引をしたいからだという。正直いって、ここまで反響があるとは思わなかった」。畳表の製造販売を手がける備後ムラカミ(広島県福山市)の村上学社長は、新たに始めたネット販売への手応えをこう語る。 日本人の生活の洋風化が進み、畳の需要は縮小の一途をたどっている。
著者
小野田 鶴
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.290, pp.76-79, 2008-11

不動産開発などを手掛ける都市デザインシステム(東京都渋谷区)が、8月29日、東京地方裁判所に民事再生法の適用を申請した。負債総額は203億7500万円。 同社は近年、投資ファンド向けに賃貸マンションなどを開発、販売する事業を主力に急成長していた。2008年3月期の売上高は160億2800万円。その「9割以上が不動産開発によるものだった」(元社員)という。
著者
斎藤 春香
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.292, pp.66-68, 2009-01

2008年8月21日、私が監督を務める日本女子ソフトボールチームは北京五輪という大舞台で、念願の金メダルを獲得できました。監督就任から2年、この日を目標に選手とともに練習を重ねてきましたが、北京五輪の、特にラスト3試合は、選手ともども体力的、精神的にギリギリまで追い込まれ、息詰まる場面の連続でした。
著者
芦崎 治
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.239, pp.56-59, 2004-08

東京都心に雲がたれ込め、うだるような蒸し暑さの7月5日、午前11時過ぎ。JR高田馬場駅から徒歩数分、エレベーターも無い古い雑居ビルの一室に、十数人の男女が集まった。 その中に、天井が低く、わずか10坪の狭い室内を懐かしそうに眺める、一人の男がいた。