著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.252, pp.142-144, 2005-09

店舗改装効果によって、売り上げは対前年比2〜3倍を記録した。しかし、好業績に浮かれる社員を、新社長は叱り飛ばした。 「あなた達、お店でいったいどんな指導してるの? 店員達、全然声が出てないじゃないの!」
著者
原 武雄
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.275, pp.46-49, 2007-08

「ネット上でいかに目立つか」を指南する検索エンジン対策のコンサルティングを業界に先駆けて事業化し、急成長。新進気鋭のIT経営者でありながら、昔ながらの徹底した「お客様第一主義」を掲げる。その裏には、顧客に救われ助けられた、厳しい"下積み時代"がある。
著者
宮坂 賢一
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.294, pp.13-19, 2009-03

人気ブランド「ローリーズファーム」と聞いてもピンと来る読者は少ないかもしれない。今、20代の女性に大人気の洋服のブランド名だ。東京都中央区に本社を置くポイントは、その製造小売り(SPA)を手掛け、「ユニクロ」のファーストリテイリングを上回る高利益率を実現している。 ポイントの会長、福田三千男の執務室は本社の中にはない。
著者
江川 祐司
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.233, pp.134-137, 2004-02

東京・虎ノ門。オフィス街の一角にある高級食器のショップが昨年11月、ひっそりと店を閉じた。店の名前は「グランディー」。リチャードジノリやマイセン、ロイヤル・コペンハーゲン、ウェッジウッドといった一流ブランドの陶器を中心に、食器やバッグ、輸入時計などを取り扱っていた。
著者
中沢 康彦 宇賀神 宰司
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.268, pp.54-61, 2007-01

はっきり言って今、大学卒の新人を採用するにはお金がそれなりにかかります。就職媒体への広告、採用者向けホームページの作成など、様々な取り組みが必要だからです。当社が受け請う採用コンサルティングでは、5人程度の新卒採用のパッケージプランは、1社500万円程度かかります。 「ウチはとてもそんなにお金を出せない。それでも何とかしたい」——。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.270, pp.37-43, 2007-03

かつて借金まみれで事実上の倒産を経験した。だが不死鳥のように蘇り、無借金経営を達成。設備投資を徹底して圧縮し、不要なものはすべて捨てた。その第一歩は、ムダに慣れ切った社員の意識改革だった。オートバイなどのヘルメット製造・販売の大手、SHOEI(東京都台東区)。同社の前身、昭栄化工は92年、約130億円の負債を抱えて会社更生法の適用を申請し、事実上倒産した。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.177, pp.64-66, 1999-06

一度「社長失格」の烙印を押された経営者が復権を果たすのは、容易なことではない。大株主のままでいたとしても、元の会社に戻るには、社員や取引先に改めて頭を下げ、協力を求める姿勢が不可欠だ。創業者ほどのカリスマ性がない二代目はなおさらだが、老舗海産物問屋の御曹司は株主の論理を振りかざし、周囲から手痛い制裁を受けた。
著者
池松 由香
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.238, pp.150-153, 2004-07

節句人形のメーカーにとって、子供の日が明けた5月中旬は、シーズン最後の売り上げが振り込まれる特別な時期。一年で最良のひと時であるはずが、今年は最悪に終わった。17日、「業界の巨人」である秀月人形チェーン(東京都台東区、以下、秀月)が、民事再生法の適用を申請したのだ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.179, pp.34-38, 1999-08

市場の冷え込みが予想以上に厳しかった。カラオケ機器の買い換えサイクルは五年から七年だ。九〇年代前半に市場が拡大したことを考えると、そろそろ需要が盛り上がってもいい時期なのだが、不況が長引き、買い換えを先延ばしにする店が増えている。廃業する飲食店やカラオケルームが増えたことも影響した。
著者
池松 由香
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.266, pp.52-56, 2006-11

2006年10月某日午後1時、山田日登志(67歳)は天昇電気工業埼玉工場の会議室にいた。コの字に並んだ机の中央に座り、左右に着席する経営幹部とカイゼンスタッフを悠然と見渡す。 (おっ、おるな) 一人の男の顔を見つけ出し、山田はつぶやいた。入社16年目で、塗装と組立工程を管理する第二生産課長の日野広行(41歳)。
著者
中沢 康彦
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.292, pp.51-55, 2009-01

星野リゾートは2001年にリゾナーレの再生を開始した。社長の星野佳路は「家族で来てもらい、子供と大人がともに楽しめるリゾートにしよう」と発想した。このコンセプトに合わせて、子供が工作を楽しむ間、親が隣接するブックカフェでくつろげるようにするなど、新しいサービスを取り入れた。その結果、赤字の続いていたリゾナーレは04年、黒字に転換した。
著者
羽原 俊秀 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.231, pp.70-73, 2003-12

羽原 ええ。小さい頃から「継ぐ」ことを洗脳されていたようで、小学校6年生の時には、「将来、何になりたい?」と聞かれて、「親の跡を継ぎます」って言ってました。小学校の卒業文集にも、「忘年会、新年会は石山花壇」って書いてましたからね(笑)。——では、すんなりと跡継ぎに?羽原 いえ。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.222, pp.28-32, 2003-03

「カラオケ不況」が続いている。不景気でサラリーマン客が減ったことなどにより、カラオケボックスの利用者は、九〇年代半ばをピークに減少を続けている。カラオケ機器を設置するスナックなども各地で廃業が相次いでいるのが実情だ。 しかし、こうした逆風をものともせず、業務用カラオケ機器を売りまくっている営業マンが、第一興商に存在する。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.253, pp.21-27, 2005-10

「何でコーラかって? 俺はね、人と同じってえのが嫌なんだよ。何でも、みんなと違うことをしたいんだ。コーヒーなんか、当たり前過ぎて面白くねえやな。その代わり、見ててみな、最後に黙って口直しのお茶が出てくるから。ガハハハ……」 人なつこい笑顔を浮かべ、してやったりといった表情。岡野は身を乗り出して、捲くし立てた。
著者
河越 誠剛
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.293, pp.30-33, 2009-02

どんなに厳しいときでも、社員を本気にして、やる気を高められたら、会社は立て直せる。私はそう確信しています。 当社は、父が創業した土産用菓子メーカーです。全国各地の菓子問屋などに向けて、原料やパッケージなどの特徴を変えたお菓子を販売して成長しました。 しかし、1990年代に入って私が会社を引き継ぐと、事情が変わりました。
著者
皆木 和義
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.263, pp.130-133, 2006-08

「今日こそ、うんと言うてほしいんですわ。大恐慌以来の浜口内閣の緊縮政策で、官庁は自動車を減らすは、中古車を買い取れと言い出すは、その上、大企業もどこもかしこも節約節約で往生しておますのや」 「そうやなぁ、あんまり緊縮緊縮言うてもなぁ」 日本の経済は沈滞から抜け出せず、不況が深刻化していた。 「緊縮のおかげで、産業界はどうもならんありさまですがな。
著者
安田 佳生 奥寺 憲穂
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.243, pp.72-75, 2004-12

——中小・ベンチャー企業の悩みには資金問題など色々ありますが、最終的には人材で悩む経営者が多いようです。安田 やはり、知名度とか規模の点では大手企業に勝てません。給料とか待遇、教育制度と人間関係もそうですよね。ただ、すべての学生が大手志向ではありませんし、大手には大手の強みと弱みが必ず表裏一体であります。
著者
村田 泰隆 堀場 厚 樋口 一郎
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.255, pp.46-49, 2005-12

村田 創業者である父(昭、現名誉会長)は一から会社を立ち上げました。だから会社のすべてを熟知し、自分の思うように動かしてきた。私が社長を引き継いだ頃、父から「あれも知らない」「これも知らない」と随分、指摘されましたよ。しかも、口で言うのではなく、メモを回すんですよ(笑)。 会社を引き継いだ私が、父と同じようにしても限界があります。
著者
橋本 卓也 砂田 直樹 富樫 康利
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.224, pp.40-44, 2003-05

とかく社長は、「裸の王様」になりやすい。社員が社長に不信感を募らせても、直接、社長に進言する勇気がある者など、そうそういるものではない。 特に今は、有能な社員ほど、社長に魅力がないと感じれば、さっさと会社を去ってしまう。リストラが社会問題化する一方、人材の流動化も進んでいる。大企業にこだわらず、働きがいのある職場を求め、転職もいとわない人が増えた。
出版者
日経BP社
雑誌
日経ベンチャ- (ISSN:02896516)
巻号頁・発行日
no.281, pp.42-47, 2008-02

「会社の時間割」を少しだけ前倒しし、従来より30分早く開店することで、固定客を着実に増やしている百貨店がある。「早起き百貨店」を掲げる飯塚井筒屋(福岡県飯塚市)だ。 飯塚井筒屋が長年続けてきた朝10時の開店を改め、9時30分のオープンにしたのは2005年2月。以来、同店では、毎朝9時過ぎから顧客が列を作る姿が当たり前になった。