著者
堀 明宏 出葉 義治
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.59, no.4, pp.525-531, 2005-04-01 (Released:2011-03-14)
参考文献数
10

デジタル放送におけるデータ放送では, 電波産業会 (ARIB) で規格化されたBML (BroadcastMarkup Language) と呼ばれる符号化方式を採用している.BMLは, 衛星・地上等すべてのデジタル放送で採用されており, インタネットのWEB技術を基本にしているが, さらに放送用に拡張している.本稿では, この拡張部分を中心にBMLを解説する.
著者
黒木 修隆 廣瀬 裕二 鈴木 達也 片岡 充照 沼 昌宏 山本 啓輔
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.60, no.3, pp.454-457, 2006-03-01 (Released:2008-03-07)
参考文献数
7
被引用文献数
2 1

We propose estimation technique of user preferences for TV programs based on channel operations. The user preferences are available for automatic recommendation of TV programs. For practical use, automatically learning the preferences of a user from a channel selection history is important. However, obtaining such information is difficult because most users change channels frequently and do not watch programs from beginning to end. For automatic learning under such situations, an appropriate hypothesis describing the relationship between viewing time and preference degree for a program is needed. We propose three hypotheses and compared their utility in our program recommendation system. Experimental results showed that the preference for a TV program is not proportional to the viewing time, but becomes either 1 (like) or 0 (dislike) about 30 minutes after channel selection.
著者
亀田 裕介 松田 一朗 伊東 晋
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.68, no.7, pp.J292-J298, 2014 (Released:2014-06-25)
参考文献数
14

映像上の動きの算出にはオプティカルフロー推定が用いられているが,奥行き方向の速度は分からない.シーンフローは,ステレオ法とオプティカルフロー推定の拡張版から算出するステレオ映像上のベクトル場であり,奥行き方向の速度を復元できる.シーンフローにより被写体とカメラの3次元的な運動が推定でき,障害物検出や自己位置推定などに利用できる.従来のシーンフロー推定法では,シーンフローの正則条件による過平滑を防ぐために非線型方程式の数値計算が必要であった.さらに,その数値的安定性が画像と正則条件の係数に依存していたため,適切な係数の探索も不可能であった.本稿では,従来のアルゴリズムをまとめ直して単純化し,数値的安定条件の導出により,任意の計算条件で計算できる手法を提案する.これにより,適切な正則条件の係数の探索が可能になる.さらに,誤差解析により,提案法の数値解の精度向上を実証する.
著者
岩瀬 進 吉川 浩
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.899-901, 1998-06-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
8
被引用文献数
4

ホログラムが微細な画素構造を有していることから, 隣接した画素間の差分を利用して計算機合成ホログラムを高速に近次計算する方法を検討した.その結果, 再生像に影響しない範囲で高速な計算が実現できた.
著者
岡崎 秀俊
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.64, no.12, pp.1899-1902, 2010-12-01 (Released:2011-03-01)
参考文献数
5

While several of the characteristics of human sight haves been elucidated mainly in a the fields of medicine and psychology, many remain unclear. In particular, the details of the pro-sight mechanism are hoped to elucidate the cause of the optical illusion. The following sentence was hard to understand, so I took a guess. Please use my version as a model to rewrite your sentence. We carried out multi-scale analysis of the Hellmann grid image by Using wavelet transforms. We used the results of physiological research on neurons to find channels in which there is frequency selectivity. The concept of the Hellmann grid is that there is an illusion of dark spots in the intersection of white lines. The illusion in the Hellmann grid image is caused by 'side restraint' and creates a high black-and-white contrast. Therefore, a model showing a dark spot is explained by side restraint.
著者
黒江 章郎 村田 明夫 村松 小百合 横山 和夫 楠本 修
出版者
一般社団法人映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.51, no.5, pp.733-736, 1997-05-20
参考文献数
6

マイクロカンチレバー上に形成した金属膜の機械的共振周波数への影響に関して検討した.片持組合せ梁のモデルを用いて導出した式の計算値と試作した複合構造のマイクロカンチレバーの測定共振周波数がほぼ一致し, 最高1.07MHzの共振周波数を実現した.
著者
金澤 勝 近藤 いさお 杉浦 幸雄 岡野 文男
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.55, no.5, pp.760-772, 2001-05-20 (Released:2011-03-14)
参考文献数
14
被引用文献数
8 3

Modulation transfer function (MTF) quantitatively describes a display' s resolution characteristics. It involves two measurement methods : the impulse method and the sinusoidal method. The authors compared the two methods and showed that the sinusoidal method is the best of the two because the video circuit characteristics are involved in the results. The MTF measurement method for moving images is also investigated.
著者
鈴村 高幸 伊藤 博仁
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.72, no.1, pp.J29-J34, 2018-01-01 (Released:2017-12-21)
参考文献数
3

テレビ朝日では,非常災害時における放送継続手法の検討を継続的に行っている.本社の番組送出機能が喪失してしまい,親局送信所のみで放送を継続する事態を想定した時,SNGを用いて各地の系列局より放送素材を伝送してもらい,親局送信所において直接受信するという手法が有効である.しかし,関東広域放送の親局送信所は東京スカイツリー®であるため,アンテナを設置するための条件が厳しく,SNGを簡単に受信することはできない.そこで,常設されているFPU受信アンテナを用いてSNGを受信するという手法を考えた.この手法を実現するために,FPU受信アンテナの受信帯域幅を広帯域化し,SNGも受信可能となるような共用受信アンテナの開発を行った.
著者
柴田 賀昭
出版者
一般社団法人 映像情報メディア学会
雑誌
映像情報メディア学会誌 (ISSN:13426907)
巻号頁・発行日
vol.70, no.1, pp.J47-J52, 2016 (Released:2015-12-21)
参考文献数
18

本稿では,筆者らが2011年からSMPTEを舞台に取組んできた「SMPTE UMID応用プロジェクト」の全容を紹介した「UMIDとその応用~業界標準映像素材識別子UMIDの更なる活用に向けて~」の内,特に2014年度の映像情報メディア未来賞/フロンティア賞の直接の受賞理由となった「UMID応用原理」関連の当該活動およびその成果物を,UMIDの技術紹介も交えつつ報告する.