著者
大槻 典行 大貫 和永 宮永 喜一
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.105, no.111, pp.1-5, 2005-06-09
参考文献数
6
被引用文献数
1

雑音が重畳した音声から雑音を取り除く手法として, RSF(Running Spectrum Filtering)が提案されている.この手法は, 雑音のスペクトルを推定すること無く, 重畳した雑音を音声信号から除去する.RSFは, 周波数領域で時間的に変化する短時間スペクトルに対して, 各周波数毎に時間軸方向にディジタルフィルタを通過させる事で雑音を除去する方法である.周波数領域で行う雑音除去手法においては, 少なからずミュージカルノイズと呼ばれる耳障りな雑音が発生する.RSFにおいても, SN比の高くない音声信号に対しては, 処理後の音声信号でミュージカルノイズが顕著に現れる.ミュージカルノイズはRSFの分析窓幅に関係が深い.本報告では, この関係を実験結果で示し, このミュージカルノイズの発生原因を検討すると共にミュージカルノイズを軽減する方法を考察する.
著者
臼井 温 近藤 克哉
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.334, pp.157-160, 2008-11-27

本報告では標識の認識を行うFPGAの設計に関して述べる.室内環境において小型移動ロボットに組み込み,照明変動,対象の傾きにrobustな認識性能をFPGAで実現する.アルゴリズムはHaar-like特徴量およびAdaBoost法を用いた.ハードウェア化およびFPGA設計に際し計算量の最適化を検討し,Altera社CycloneII(EP2C35F)にインプリメントした結果,LCELL使用率23%,エラー率5%以下,標識認識処理を1フレーム時間以内において実現した.
著者
時永 祥三 呂 建軍
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.104, no.307, pp.71-76, 2004-09-09

本報告では,遺伝的プログラミング(Genetic Programming:GP)の方法を用いて時系列の特徴(生成モデル)を記述する方法を提案し,これを時系列データの分類(クラスタリング)に応用する。時系列テータを用いて,時系列が生成される関数の形(生成のモデル)を記述する方法であり,特徴の記述が簡略化できる可能性がある。また,複数の関数近似表現を保有するクラシファイヤシステムを用いているので,ノイズの重畳や時間軸方向の伸長縮小などを変形に対応が可能となっている。GPにより,それぞれのクラスタについて与えられている個体表現された時系列モデルの近似度を改善する。応用例として,人工的に生成された時系列の分類と株価の分類を検討する。
著者
佐藤 智紀 深江 唯正 宮本 龍介 岡田 実
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.74, pp.1-6, 2010-06-03
参考文献数
4

近年,不審者侵入などに対するセキュリティ技術の向上が急務となっており,その一つとして通信用に用いられる漏洩同軸ケーブル(LCX:Leaky CoaXial cable)を利用した物体検出技術の研究が行われている.しかし,LCXを用いた物体検出においては,LCXが揺れた場合などの外乱の影響を受け受信レベルが変動した場合に侵入者として誤検出を起こしやすいという点が挙げられる.外乱除去法について検討するにあたり,あらゆる外乱に対して定量的な評価を可能とするようなモデルが必要であり,本研究では,レイトレーシング法を用いたLCX侵入者検出システムのシミュレータモデルを作成し,FDTD(Finite Difference TimeDomain)法を用いた電磁界解析結果との比較を行うことで,シミュレータにおいて構築したモデルの精度の評価を行った.その結果,レイトレーシング法が通常用いられる電磁界解析法であるFDTD法と同等の結果を得られることを確認した.
著者
塚本 悠太 川村 新 飯國 洋二
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.43-48, 2006-06-08

本稿ではMAP推定に基づく新たな音声強調手法を提案する.従来は長時間音声データによって音声スペクトル分布を一意に決定していたため,音声区間における音質や非音声区間における雑音除去性能が劣化するという問題があった.この問題を解決するために,周波数全体のパワースペクトルを基準とし音声スペクトル分布を動的に変化させる方法を提案する.提案法では,音声スペクトル分布を非音声区間では指数分布に近づけることによって,優れた雑音除去性能を実現する.また,音声区間ではレーリー分布に近づけることによって,音質の劣化を抑えることが可能となる.
著者
鈴木 雅之 玉手 慎也 荒川 薫
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.461, pp.101-105, 2009-02-26
被引用文献数
1

近年,ヒトの感性を考慮した工学的システムの研究が注目されている.しかし,現在の感性工学における感性評価は,アンケートなどの個人による主観的評価に基づくものが主であり,これでは評価が曖昧なものとなってしまう.そこで,人間の生体信号などを用い,客観的な評価を行うことが要求される.本稿では,感性に関する客観的評価指標として脳波を用い,文章の黙読時における精神的負荷の評価を行った.解析はα波及びβ波の含有率と主成分分析に基づくものである.この結果,文を構成する文字の大きさと表示媒体により,黙読時の覚醒や精神的負荷には差異が生じることが明らかとなった.
著者
菅野 裕揮 中村 行宏 宮本 龍介
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.85, pp.11-16, 2008-06-05

近年,画像処理による物体認識に関する研究が数多くなされている.その中でも最も高精度な物体認識手法の1つに多段粒子フィルタに基づく手法がある.このような高精度な手法は計算量が非常に多いため,車載や監視などの組込み用途において用いる場合,処理の並列化や専用ハードウェア化が必要となる.本研究では多段粒子フィルタの並列化検討を行う.この並列化検討を基にOpenMPを用いた並列実装を行い,マルチコアプロセッサ上において並列化前と後の処理時間を測定することで並列化検討の結果について評価する.
著者
安川 博 板井 陽俊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.95, pp.67-72, 2006-06-08
被引用文献数
4

近年,安全な社会を構築する一つの要素としてセキュアシステムが注目されている.指紋や画像を用いた個人認証システムは高度なセキュアシステムを実現するが,処理能力やコスト面等の課題が多く存在する.音による識別はセキュリティシステムに関して,電子タグや指紋認証のようなIDとしての完全性は求めるべくもないが,その不完全さ故のソフトセキュアシステムとしてのニーズも一方では高まるのではないかと期待される.本稿では,映像以外の情報として音(環境音)に注目し,サーベイランスシステムへの活用の可能性を探る.はじめに歩行足音を用いた個人識別の研究動向と環境音の音源分離・識別の研究例を紹介し,技術的課題と今後の展望について述べる.
著者
小林 敬 延原 肇
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム
巻号頁・発行日
vol.108, no.461, pp.67-68, 2009-02-26

ソーシャルブックマークに見られるユーザ間の情報伝播を3次元空間において視覚化するために、個々のページに対する情報群を適切に加工する手法を提案する。この手法では、3次元空間の各軸に、ユーザID・被ブックマーク件数・タイムスタンプを対応させる。各情報の取得にはlivedoor Readerとはてなブックマークから提供されているAPI・RSSを用いる。3次元視覚化実験では、異なるカテゴリから被ブックマーク数が同程度のページを選択し、それらの視覚化を通して、数字だけでは観測しにくい注目情報の伝搬の把握に有用であることを示す。
著者
工藤 天志 花田 良子 棟安 実治
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.108, no.461, pp.19-24, 2009-02-26

近年,Webを大規模な画像データベースとみなした種々の画像検索システムが開発されている.本研究は画像をキーとして,画像の統計的な特徴量をもとに類似画像集合をWebで検索し,同時にその類似画像に付随するテキスト情報をユーザに提示することで,対象画像のより詳細な情報を得るシステムを開発することを目的とする.ここでは画像検索システムの開発にあたり,その基本的な機能である自動画像分類のための特徴量の検証を行う.
著者
安達 俊行 近藤 克哉 小橋 昌司 畑 豊
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. SIS, スマートインフォメディアシステム (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.106, no.96, pp.19-24, 2006-06-09
被引用文献数
1

視覚機能を持ったロボットや,複合・強調現実感に関する研究が盛んである.これらの技術では,カメラの自己位置姿勢情報が必要である.本報告では,簡易なGPSをカメラの初期位置として用い,屋外にて撮影された動画像からカメラの移動軌跡を推定する方法を提案する.提案手法では,画像上の建造物の角の位置を追跡し,地図上の建造物の角の位置と対応させることでカメラ軌跡を推定する.また,地図と撮影画像の建造物の輪郭をマッチングすることで,画像における建造物や地面の正しい位置を得る.実験では,カメラ軌跡を短い処理時間で推定できることを示し,推定したカメラパラメータに対応する画像が入力画像とよく一致することを示すことで,提案手法の有効性を明らかにする.