著者
山城 雄一郎 大塚 親哉 間島 竹二郎
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.17, no.4, pp.507-512, 1972-01-10 (Released:2014-11-22)
参考文献数
11
著者
竹内 久彌
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.45, no.2, pp.184-194, 1999
著者
山城 雄一郎
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.19, no.4, pp.441-446, 1973-12-10 (Released:2014-11-22)
参考文献数
31
著者
イヴァノツフ
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.M21, no.25, pp.25_32, 1888-01-15 (Released:2015-06-18)
著者
河合 祥雄
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.327-335, 2003-09-30 (Released:2014-11-12)
参考文献数
34

急死とは発症から24時間以内の予期しない死亡のことをいう. スポーツでの相対危険率は40-59歳群では剣道が最も高く, スキー・登山・野球と続き, ゴルフ・水泳はランニングより低い. 60歳以上ではゴルフ・登山の順に高く, 他の種目は40-59歳のランニングとほぼ同じ危険率である. 30歳未満の若年者における運動中の急死の原因となる疾患の多くは肥大型心筋症である. この疾患は最も多い遺伝性心疾患であり, 検診時の心電図検査が重要である. また成人における急死の主因は虚血性心臓病であり, 若年者では冠状動脈奇形・川崎病とその後遺病変が心筋虚血を生じさせる. 心臓性急死は全年齢層に渡る一大医療問題で, 急死患者の半数は, 現在でも病院到着前に死亡している. しかし急死には意外に長い前駆症状がある. つまり漫然と救急車の到着を待つのではなく, この間の時間をフルに活用して蘇生処置をとることが重要である. ハイマン選手の不幸な事件を教訓として, すべての運動選手・スポーツ関係者は「救急蘇生はスポーツマンの責務である」ことを体現しなければならない.
著者
岡田 隆夫 アレン ブルース 檀原 高
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.47, no.3, pp.349-356, 2001-12-25 (Released:2014-11-12)
参考文献数
7

目的: 医学部を卒業しても医師国家試験に不合格となる, 特に成績の不良な学生をできるだけ早い段階で特定する方法を模索した. 対象と方法: 平成7年度から12年度までの6年間の6年生の卒業試験成績, および彼等の各学年での席次を調査した. また, 彼等の所属クラブも参考にした. 結果: 卒業試験における得点と席次との関係から卒業延期または医師国家試験に不合格となる確率が極めて高い (60-80%) 学生を特定することができた. 彼等の各学年における成績を遡及的に調べた結果, 彼等には臨床医学の知識よりも基礎医学の知識が不足している傾向が強く, BSLにおける自学自習のためには基礎医学の知識が重要であることが示唆された. 基礎医学と臨床医学の成績を総合して将来落ちこぼれる可能性の高い学生をピックアップする基準を設定した. 結論: 上記基準を用いることにより約80%の落ちこぼれ学生を4年生終了時点で捉えることができる可能性が示唆された.
著者
大友 弘士
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.280-290, 1994

ハマダラカに媒介される原虫疾患のマラリアは, 現在なお世界人口の42%が居住する熱帯・亜熱帯地域の90カ国に猖蕨を極めており, 毎年3-5億人が感染し, それによる死亡者は, アフリカの患児を中心に150-300万人にも達すると推定されている世界有数の疾患である.一方, わが国では古来より国内全土に流行していた土着マラリアはすでに根絶され, 今日ではその自然感染はみられなくなっている. しかし, 年間1,200万人もの日本人が海外にでかけ, 400万人の外国人が訪日する時代を迎え, 輸入マラリアが年々増加しており, 医療関係者にマラリアに対する正確な認識が求められるに至っている. そこで, 今回は海外旅行者の感染予防, 輸入症例の医療対応などの面でますます重要性が増している輸入マラリアの現状とその問題点の解説を試みた.
著者
大友 弘士
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.280-290, 1994-11-18 (Released:2014-11-18)
参考文献数
9
被引用文献数
1

ハマダラカに媒介される原虫疾患のマラリアは, 現在なお世界人口の42%が居住する熱帯・亜熱帯地域の90カ国に猖蕨を極めており, 毎年3-5億人が感染し, それによる死亡者は, アフリカの患児を中心に150-300万人にも達すると推定されている世界有数の疾患である. 一方, わが国では古来より国内全土に流行していた土着マラリアはすでに根絶され, 今日ではその自然感染はみられなくなっている. しかし, 年間1,200万人もの日本人が海外にでかけ, 400万人の外国人が訪日する時代を迎え, 輸入マラリアが年々増加しており, 医療関係者にマラリアに対する正確な認識が求められるに至っている. そこで, 今回は海外旅行者の感染予防, 輸入症例の医療対応などの面でますます重要性が増している輸入マラリアの現状とその問題点の解説を試みた.
著者
鈴木 大地
出版者
順天堂大学
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.49, no.3, pp.308-311, 2003-09-30
参考文献数
4
著者
最所 大輔 加治 文也 浜田 勉
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.35, no.4, pp.507-515, 1990-02-20 (Released:2014-11-20)
参考文献数
22

胃上部 (C領域) における早期癌の診断を向上させるために, 同領域の早期癌83例86病変 (噴門部癌19例20病変を含む) について, 食道胃接合部から癌の中心までの距離が1cm以内にあるものをCA1群, 2cm以内にあるものをCA2群, 2.1-4cmの噴門部近傍にあるものをNC群, 4.1cm以上離れた体上部にあるものをUB群とし, 各々の病巣についてX線診断学的な観察を行った. 1) C領域および噴門部における早期癌の頻度は11.2%と2.6%で, 他の領域に比較して早期癌の占める割合が低く, 陥凹型にm癌が少なく, 同部における陥凹型早期癌の診断が困難であることを示していた. 食道胃接合部に近づくにつれて分化型癌の占める割合は増加し, 11-30mmの大きさを示すものではsmへ浸潤する病変が増加した. 2) X線による確定診断は隆起型では18病変中15病変 (83.3%) が可能であり, 陥凹型では60病変中39病変 (65.0%) であり, うちCA1群では9病変中3病変 (33.3%), CA2群では6病変中6病変 (100%), NC群では22病変中12病変 (54.5%), UB群では23病変中18病変 (78.3%) であった. CA1群では接合部に接する瘢痕のない癌の診断が不良で, 空気量を多くして噴門部の粘膜ひだを伸展し, 噴門が開いた状態で撮影することにより診断能が向上できた. また, NC群およびUB群では前壁にある早期癌の診断率が低く, 腹臥位二重造影を加えることにより診断率が向上した.
著者
細田 誠弥
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.50, no.4, pp.330-337, 2004-12-22 (Released:2014-11-12)
参考文献数
15
被引用文献数
6 4

食事を中心とした生活習慣の変化に伴い, 様々な消化器症状が問題となっている. 特にその摂取量において, 食物繊維が減少する一方, 脂肪食が増加したことによって, 便秘と下痢などの便通異常を訴える人が増えている. 排便の生理的仕組みとして, (1) 胃・結腸反射, (2) 結腸蠕動運動, (3) 直腸の排便反射, が重要な役割を果たしている. この仕組みのいずれかが障害されると, 便通異常がもたらされることになる. また, その原因によって便秘と下痢もいくつかに分類され対処の方法も異なるが, 昨今注目を集めている代表的疾患が過敏性腸症候群である. その症状を改善させるには, 便通異常が生活習慣病の一症状として表れていることを踏まえると, 適切な生活指導が最も重要であると考えられる.
著者
安田 勝彦 石塚 修悟 石原 義恕 林 正春 西川 仁 磯 毅彦
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.55, no.2, pp.169-175, 2009-06-30 (Released:2014-11-11)
参考文献数
13

関節リウマチ (RA) は, 関節周囲の滑膜を病変の主座とする原因不明の炎症性疾患である. この滑膜での炎症が進行すると, 軟骨, 骨の破壊が進行し, やがて, 日常生活動作 (ADL) や生活の質 (QOL) が低下してくることが問題になってくる. 近年, 関節破壊が, RA発症後2年以内に引き起こされることがわかり, 発症早期の適切な時期 (window of opportunity) に, 適切な治療を開始すれば, 関節破壊は防げることがわかってきた. したがって, 現在のRA患者の治療は, 関節の軟骨や骨の破壊がおよぶ前に, 抗リウマチ薬を中心とした薬物療法をできるだけ早期から開始し, それと同時に早期からリハビリテーション (リハ) を併用することによりADL/QOLの低下を防ぐことが重要である. RAの薬物治療は, 大きな進歩をとげ, 特に生物学的製剤の開発によって, RAの疾患活動性のいちじるしい改善, 特に骨の破壊の進行が抑えられることが可能となってきた. しかし, その一方で, 感染症をはじめ, 重大な有害事象が問題になっており, 早期のRAや難治性のRAへの投与の時期や適応もまだ多くの問題点をかかえている. よって, 薬物療法だけでは, なかなかRA患者のADL/QOLを維持することは困難である. また, アメリカリウマチ学会 (ACR) における2002年RA治療ガイドラインの中にも, 薬物療法以外に, 理学療法 (physical therapy ; PT), 作業療法 (occupational therapy ; OT), 患者教育が含まれている. 以上のことから, RAの治療において, 薬物療法と並行して, 早期からリハを開始することが, RAの滑膜炎から引き起こされる関節疼痛, 関節変形, 筋力低下等を改善し, 予防する上で, 大変重要なことと思われる.
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.M26, no.164, pp.1080-1092, 1893-10-30 (Released:2015-06-17)
著者
伊藤 昭 崎村 雄一 森本 正一 網中 眞由美 堀 賢 平松 啓一
出版者
順天堂医学会
雑誌
順天堂医学 (ISSN:00226769)
巻号頁・発行日
vol.54, no.3, pp.352-357, 2008-09-30 (Released:2014-11-12)
参考文献数
11

インフルエンザから地球規模で瞬時に拡大するような未知の感染症に至るまで, 感染症に対する病院での万全を期した備えの必要性はますます高くなっている. 特に外来領域は, 病院に対して外部からの感染因子が持ち込まれる入口であることから, 感染症疑い患者に対する迅速なトリアージによる振り分け, 感染制御に配慮した環境作りが求められる. ここでは, 順天堂医院の医師, 看護師を対象にアンケート調査を行い, 外来領域の使用実態, 建築空間の感じ方, 感染制御に対する考え方, 環境・設備機能の改善点を抽出した. 診察室や処置室において感染対策上で問題を感じていること, 外来初診患者の適切な振り分けによる待ち時間の短縮を図ること, 感染症患者専用の診察待合や隔離スペースが必要との回答が得られた. また, 国内・海外の従来事例の比較検討においては, ある程度の隔離スペースを保持するものの, 動線の区分や感染症発生時期以外に有効に運用されているかどうかなどについて不明瞭なケースも多いことが分かった. このような結果から, 感染制御に配慮した外来領域の計画や建設, 環境整備が必要と考えて, 感染制御に最適なトリアージモデルプランを提案する. 通常時から感染症発生時, さらに大流行時といったフェーズ毎にフレキシブルに運用可能な診察ユニットを配置し, 清潔・汚染区域や人・物の動線分離を明確に設定, 感染制御に適した建築・設備面の仕様を示す. 本トリアージプランを実践することは, 機能性, フレキシビリティー, 省スペースといったデザイン上のコンセプトをかたちにするのみでなく, 病院建築において常時, 効率的な運用を図るという観点からも重要であると考えられる.