著者
野田 陽
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第34回 (2020)
巻号頁・発行日
pp.3Rin423, 2020 (Released:2020-06-19)

GANを用いた圧縮センシングでは、密な観測データを別に用意して学習を行った後に、運用段階において少数の観測センサ値からの真値の回復を図る。しかし先端的な計測分野では、元となる密な真値が計測不能である場合がある。そこで観測対象が有限の状態しか取らないことを仮定した上で、少数の観測センサ値群を多量に使って、状態ごとの真値示す関数を獲得するGANに似たアルゴリズムを提案する。シミュレーション実験により、状態変数の次元が十分に小さければ真値関数を近似できる事が確認された。この関数を回帰関数として用いる事で、1セットの少数観測センサ値から、空間全体の真値の予測分布を計算できるようになる。
著者
竹木 祥太 荒井 幸代
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.3I2OS13b3, 2018-07-30

<p>相互乗り入れによる他路線への遅延拡大抑制策の一つである折り返し運転を対象とする。折り返しは振替輸送による損失も伴うため,その開始タイミングは重要であるにもかかわらず,現状では経験によって決定されている。本研究では,ICカードや重量センサから得られるOD分布や各電車の混雑度を導入したマルチエージェントシミュレーションによって鉄道会社と利用客双方の損失を最小化する折り返し開始の決定法を提案する。</p>
著者
中尾 悠里
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.4H1GS11b03, 2021

<p>機械学習が日常の意思決定を助けるために広く利用されるようになり、情報検索やレコメンデーションなどのAIアプリケーションの結果の影響を受ける人が増えている。一方で、これらのアプリケーションは、フィルターバブルやソーシャルエコーチャンバーと呼ばれる効果を通じて、個人の知覚する世界にバイアスを与えていることが指摘されている。就職先の決定や大学での進路決定など、将来の進路に関わる重要な意思決定において、ユーザーの知覚の偏りは、技術が人の可能性を捻じ曲げてしまう点で倫理的に致命的な問題である。しかし、個人にとって重要な意思決定を的確に支援するための具体的な方法はいまだ提示されていない。本論文では、個人が人生の中で数回しか経験しない、重要な意思決定を支援する技術を開発するために探求する必要がある内容を人の意思決定方策、選択肢のマッピング、批判的なインタラクションの支援の文脈から検討する。そして、ユーザーが自身の人生における選択肢を拡張するためには、システムの決定をユーザーが批判し覆せるシステムが必要であると結論づけ、批判可能なシステムを構築するための研究課題のリストを提案する。</p>
著者
和田 凌司 八尋 健太郎 山口 知晃 東藤 大樹 横尾 真
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回全国大会(2019)
巻号頁・発行日
pp.4L2J1305, 2019 (Released:2019-06-01)

マッチング問題に関する既存研究の多くは,学生や学校の持つ選好が厳密に順序付けられている問題を前提としている.しかしながら,学生や学校が数多く存在する現実的な仮定の下で,互いの正確な情報を得ることは困難である.そこで本論文では,各エージェントの選好の一部が順序付けられていない,部分的な選好下における多対一マッチング問題を考察する.本論文の扱うモデルにおいて,学生が学校にインタビューを行うことにより,各エージェントは自分が潜在的に持つ選好を明確にできる.しかしながら,インタビューにはコストが生じると仮定するのが一般的である.そこで,必要最小限のインタビューを用いて,各エージェントの潜在的な選好を解明しつつ,望ましい割当を求めることが望まれる.部分的選好下での一対一マッチング問題においては,学生最適性を満たす割当を出力するメカニズムが提案されている.しかしながら,このメカニズムは,すべての学校に対して共通な部分的選好を仮定している.そこで本論文では,既存の仮定を緩和した整合性を満たす部分選好下での多対一マッチング問題において,学生最適性を満たす割当を出力するメカニズムを提案する.
著者
有馬 純平 黒田 洋司
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集 第33回 (2019)
巻号頁・発行日
pp.4Rin119, 2019 (Released:2019-06-01)

本稿では、環境地図を必要としない2D-LiDARのデータと目標位置から連続動作指令を出力する自律移動ロボットのための学習ベースの動作計画を提案する。 都市環境での汎化性能が高い自律移動ロボットの安全で効率的なナビゲーションシステムにこの方法を使用することを目的とする。 我々はシミュレータ上のみで深層強化学習を用いて地図なし動作計画を訓練できることを示す。 提案手法の有効性を検証するために、学習したプランナを実世界の実機に直接適用して衝突回避とナビゲーションの性能を評価する。 その結果、事前環境地図を用いずに従来手法と同等のナビゲーション性能が得られることを示した。
著者
宇田川 忠朋 久保 大亮 松崎 拓也
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2021, pp.3J4GS6c03, 2021

<p>本論文では、日本語係り受け解析にBERTを用いることで、既存手法と比較してどういった誤りが改善されるのかを調べた。BERTは、文章を入力し、その中の各単語について文脈に依存した埋め込みベクトルを得る手法である。本論文ではBERTを用いる手法として、係り受け候補に対応するBERTの出力ベクトルを順伝播型ニューラルネットワークに入力する方法と、双線形関数に入力する方法の2つを従来法と比較する。実験を行ったところ、BERTを用いる手法はどちらも従来法の精度を上回った。この差を係り受けペアの品詞の組み合わせや文節間距離などの観点から分析し主な精度向上の要因を探った。</p>
著者
庵 翔太 砂山 渡 畑中 裕司 小郷原 一智
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.3F2OS12b03, 2018

<p>近年,ソーシャルメディアの利用者の増加によって,多くの人々がオンラインでのコミュニケーションを行っている.しかしながら,昨今ソーシャルメディアにおける不適切投稿によって生じるトラブルが問題となっている.こういった現状を考えると,オンラインでの対話を行う際に,読み手の感情を考慮した文章作成を行うことは,良好な人間関係を構築する上で重要であると言える.そこで本研究では,文章を入力とし,書き手が読み手から良い印象を受ける文章の作成を支援することを目的とする.このために,好意と悪意を表す単語の可視化機能や文章修正を促す機能を実装した.実験の結果,本システムによって読み手に良い印象を与える文章の作成を支援できることがわかった.</p>
著者
津本 周作 木村 知広 河村 敏彦 平野 章二
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会第二種研究会資料 (ISSN:24365556)
巻号頁・発行日
vol.2018, no.AIMED-006, pp.12, 2018-11-21 (Released:2021-08-28)

病院情報システム蓄積された実行オーダー歴に系列マイニング・クラスタリングを適用して,外来診療におけるクリニカルパスを構成する方法の開発と検証について報告する。
著者
内山 香 山下 亮 鈴木 海渡 田上 翼 塙 一晃 乾 健太郎 小宮 篤史 藤村 厚夫 町野 明徳 楊井 人文
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
JSAI大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2018, pp.4Pin126, 2018-07-30

<p>国内外を問わず誤情報の拡散が社会的な問題となっており,情報の真偽検証の必要性が急増している. そこで本研究では情報の真偽検証を効率的に行うための支援システムの構築を行った. 本システムではニュース記事に対して言及しているSNS上の投稿をもとに人手の検証を必要とするニュース記事を推定する. 作成したシステムを用いることで検証を必要とする記事の探索作業の効率化を期待できることが確かめられた.</p>
著者
謝 凡 秋山 英三
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会論文誌 (ISSN:13460714)
巻号頁・発行日
vol.36, no.5, pp.AG21-A_1-8, 2021-09-01 (Released:2021-09-01)
参考文献数
22

To enhance the stability of the financial markets, price limits have been implemented in numerous financial markets. The effects to markets’ stability and traders’ profitability of price limits have been discussed by previous research. But it has not been discussed when there is difference between traders on speed of information acquisition. The asymmetry of information acquisition between traders can be observed in many situations, e.g., overseas investors and domestic investors, insiders and outsiders. Because methods, languages, etc. they use to get information are different, they obtain information about the fundamental values of financial commodities with different speeds. We used a double-auction artificial market to simulate when difference on speed of information acquisition exists, how price limits effect the stability of the financial market, and the profitability of traders who has different speeds to obtain the information about fundamental value. We found if there is difference of speed for getting information between traders, price limits do not always enhance the stability of market. When the band of price limits is loose, the volatility of market price will rise if the ratio of traders with fast speed of information acquisition is relatively large. And when the band of price limits is loose, some traders who has slower speed of information acquisition may be hurt by price limits. Our work shows it is necessary to consider the difference on speed of information acquisition when designing some market institutions like price limits.
著者
西崎 絵麻 坂口 早紀 尾崎 知伸
出版者
一般社団法人 人工知能学会
雑誌
人工知能学会全国大会論文集
巻号頁・発行日
vol.2017, pp.2H15, 2017

<p>本研究では,簡易版人狼であるワンナイト人狼を対象とした投票行動の分析結果を報告する.10名の被験者による約100ゲームを対象に,投票先と投票理由を収集し,その変化やパターン,傾向について分析を行った.</p>