著者
加藤 正二
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.28, no.2, pp.121-127, 1973-02-05

われわれの銀河系は, アンドロメダ星雲などと同じように, 渦状(スパイラル)構造をした銀河の一つであることが知られています. この渦状構造は何なのでしょうか. また, それはどのようにして出来, かつ維持されているのでしょうか.
著者
家 正則 海部 宣男 小平 桂一
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.47, no.4, pp.269-276, 1992-04-05
被引用文献数
5 5

国立天文台は平成3年から8年計画でハワイ島マウナケア山頂に口径8 mの光学赤外線望遠鏡 (JNLT, 愛称「すばる」) の建設を開始した. この望遠鏡 (図1) は, 集光力・解像力・観測波長帯域などにおいて既存の望遠鏡をはるかに凌ぐ性能を持ち, 観測天文学に新しい時代を拓くことを目指して建設される. 具体的には波長0.3〜30 μmの可視光・赤外線で, 宇宙の果てのクェーサーや銀河を観測し宇宙の構造と進化を解明すること, 銀河内での星形成領域の観測から星や惑星系の誕生の過程を解明すること, などを目的としている. 本計画の概要と天体物理学に与えるインパクトについて展望する.
著者
山口 克彦
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.66, no.8, pp.634-637, 2011-08-05
被引用文献数
2 1
著者
清水 順一郎 井口 洋夫
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.755-764, 2001-10-05
被引用文献数
1
著者
小貫 明
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.63, no.10, pp.779-785, 2008-10-05
被引用文献数
1

19世紀後半にvan der Waalsは気体・液体相転移の理論を提出した.しかし蒸発・気化のように潜熱の関与する動的側面は意外にわかっていない.気体液体転移が起ると温度は不均一になり流体運動には潜熱輸送が重要になる.ヘリウムの超流動転移においては,線形熱伝導率が有限から無限になる.しかし転移点近くでは熱流による非線形効果が顕著になり,常流動・超流動界面が形成され,重力と熱流が拮抗して特異な自己組織化状態が実現される.