著者
Matsuda Takuya
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
Journal of the Physical Society of Japan (ISSN:00319015)
巻号頁・発行日
vol.52, no.6, pp.1904-1907, 1983-06-15
被引用文献数
1

It is pointed out that the weather in a space colony proposed by 0'Neill isconsiderably different from that on the earth. Atmospheric circulation is producedby a temperature difference between the land arca and the window area, and it isrestricted within the thermal boundary layer. On the 'window shore', strong'window-wind' blows in a day time.
著者
竹内 繁樹
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.54, no.4, pp.263-273, 1999-04-05
被引用文献数
2

「量子計算」という言葉を耳にした方も多くなってきたのではないでしょうか. しかし, 「重ねあわせ状態を維持して計算を行う」という説明には「重ねあわせ状態なんてすぐに壊れてしまう」という常識から, あるいは「観測によって波束を収縮させ」という言葉には怪しげな雰囲気を感じて, 今一つ疑念や近寄りかたさを感じていらっしゃるかもしれません. でも, ここで紹介するように, それらの問題への真正面からの取り組みがすでに始まっています. この稿では, 現時点でどのような実現の方法が考えられており, 実際どのような実験が行われているのかを紹介いたします. 今急速に立ち上がりつつあるこの分野の魅力を感じていただければ幸いです.
著者
小松 雅宏
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.67, no.3, pp.189-192, 2012-03-05

ニュートリノ振動実験OPERAは2011年9月23日,ヨーロッパ合同原子核研究機構(CERN=セルン)にてニュートリノが光速よりも速いとする結果を公表した.CERNから照射されたニュートリノが730kmの距離にあるイタリアグランサッソ地下研究所(LNGS)に建設されたOPERA実験装置へ光速で予想されるよりも約60ナノ秒早く到達しているという結果を示すものであり,非常な驚きをもってむかえられた.本稿では2011年10月22日から11月6日まで行われたニュートリノ速度の測定に特化したビームによる結果も踏まえた概要を紹介する.