著者
宇井 純
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
年会予稿集
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.364-365, 1980-03-12
著者
太田 信義
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.60, no.8, pp.616-623, 2005-08-05

標準的な宇宙模型によれば, ビッグバン後の宇宙初期にはインフレーションと呼ばれる大きな宇宙膨張の時期があったと考えられている.この振舞は一般相対論と素粒子の理論を用いて説明されるべきものと考えられるが, 超弦理論あるいはその現代版であるM理論ではそのような振舞は許されないという禁止定理がある.本稿では, インフレーションの概略をまとめた後, この禁止定理はどのようなものかを説明し, それを乗り越えて最近進展したインフレーション宇宙の現状について解説したい.
著者
南 不二雄 井上 久遠
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.50, no.6, pp.455-462, 1995-06-05

入射光の2倍のエネルギーが物質の励起エネルギーに共鳴(2光子共鳴)した際に,最低次の非線形光学過程である光第2高調波発生(SHG)現象は顕著な増大効果を示す.特に,非共鳴なSHGが発生しない偏光配置(禁制配置)では,SHGの共鳴増大効果がより顕著に観測できる.ここでは,半導体中でのSHG共鳴効果を偏光禁制配置で調べた例を解説し,この現象が半導体を調べる新しい,優れた分光方法を与えてくれることを示す.
著者
丸 信人
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.65, no.7, pp.545-548, 2010-07-05

小林・益川両氏によって素粒子の標準模型における「CP対称性の破れ」の機構が提案され実験でも検証されたが,現在の物質・反物質の非対称性を十分に説明できない.本稿では,高次元理論に基づいた新しいCP対称性の破れの機構について最近の研究成果を解説する.