著者
的場 優 川口 俊郎 魚住 祐介 若林 源一郎
出版者
九州産業大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2004

1.大気中のラドン濃度と環境ガンマ線の相関を調べるために電離体積8lの磁気浮上電極電離箱及び同じ電離体積の電離箱を2台連結した差動型放射線自動計測システムを開発した。このシステムを用いて長期間の連続測定を行い、ラドン濃度とγ線線量率にはっきりとした相関を見出した。電離箱によって相関を確認したのは世界的に始めてである。2.環境γ線、ラドン濃度及び黄砂の間の相関に関しては、2月、3月が黄砂の飛来時期であり、現在このシステムを用いて計測中であり、この結果は学会あるいは関係雑誌に発表予定である。3.磁気浮上電極電離箱はコンデンサ電離箱の一種であり、放射線によって電離された気体のイオンを積分的に収集する。瞬間的な放射線量の変動を計測(パルス測定)するためには、電荷収集時間(計測時間間隔)を短く取らなければならないが、収集時間が短いと機械的ドリフトが相対的に大きくなり、計測感度が悪くなるという欠点がある。つまり磁気浮上電極電離箱は放射線量の微分的計測には不向きであった。この次点を克服するために、電離体積が14lの計測システムを開発した。このシステムは計測時間間隔が5分間の場合でも検出限界が0.01μSv/hレベルの計測が可能である。通常の10lクラスの電離箱でも検出限界は0.1μSv/hであり、積分的な電荷収集型の磁気浮上電極電離箱で瞬間的なγ線線量の変動を計測することが可能となった。4.地震と環境ガンマ線の相関に関しては、現在蓄積データにもとづいて福岡西方沖地震前後のγ線強度の解析を行っている。5.現在、佐賀県鳥栖市のシンクロトロン光施設で、シンクロトロン光放射における放射線の放出に関して、本システムで施設内の環境を計測することが施設関係者との間で合意されている。シンクロトロン光と放射線の相関研究は世界で始めての研究であり本システムの運用が期待できる。
著者
齋藤 實男
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学商經論叢 (ISSN:02867842)
巻号頁・発行日
vol.42, no.4, pp.1-28, 2002-03-29

本稿のテーマは、情報の受発信・コミュニケーション,とりわけグリーンマーケティング論者O(Observer)の情報発信を意識しながら,ライフサエコロジー(Lifecyecology)型のグリーン社会を目指すA⇔B⇔C(国家⇔企業⇔消費者:Administration⇔Business⇔Consumer)各主体の間やA⇔A', B⇔B', C⇔C'の間を,環境・自然N(Nature)保全のために,IT・情報媒体M (Media)を媒介して行き交うグリーン情報・グリーンコミュニケーションが,いかにBのグリーンマーケティングを進化させてゆくのか,を考察することにある。つまり,A⇔B⇔C各々の情報の受発信主体の間をITを媒介して行き交う情報に注目し,B⇔C間のグリーンマーケティングコミュニケーション・グリーンブランド共創やグリーンコンシューマリズム→グリーンプロシューマリズム(C側の脱環境ホルモン[EDC: Endocrine Disrupting Chemicals]のための生産参画運動)について考察することにある。特に企業(B)からのIT活用の情報受発信に着目し,Bが国家・自治体(A)側にどのように発信する情報が,一方の局のグリーンプロシューマリスト(C)にどのように共有・記憶され,グリーンプロダクト購入・共創,ブランド共創などに繋がらせるのか,を考察する。また,グリーン情報のネゲントロピー効果にも着目し,まず情報をIT関連メディア・3S (Span-Space-Species)軸・リアル(ライブ)/ヴァーチャルなどの面から分類し,効果的なグリーン共創マーケティング・プロシューマーサポート(黒岩哲彦)・プロシューマリズムサポートに,グリーン情報がどう活かされるか,を考察する。力説したいのは,「消費」者C側の生産参画運動の重要性,その運動に果たすITの遠隔地操作等による超時空間的役割,超社会内分業的役割である。生産と「消費」の輻輳する生態系・食物連鎖準拠のグリーンA⇔B⇔C循環型経済社会を形成するためには,C側が,生産をヒト任せにせず,プロシューマリストたらねばならない,そのために,対Aプロシューマリズム(政策立案への直接参加[直接民主制])を前提に,対Bプロシューマリズム・NPO内プロシューマリズムを巻き起こさなければならない,という点である。
著者
齋藤 實男
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学商經論叢 (ISSN:02867842)
巻号頁・発行日
vol.40, no.4, pp.113-150, 2000-03-31

Why have different kinds of chemically contaminated foods been eaten by many people even after the warning by Green Consumerism? How will they eat the safe foods? This research interim report is written to solve this problem. This report has 2 view points. The one is to make clear consumers' illusion of a contaminated food and the state which is continued to be eaten and supported by them. The other is to make the way clear in which the illusion should be taken off. The illusion is given by advertisement of contaminated foods. And it will be taken off by the dia-log and value-free mind effected by Green Consumerism interacted by the illusion-free mind. This Green Consumerism inevitably develops to Green Prosumerism, which means the movement that consumers → end users take part in production process. Let us develop Green Prosumerism to keep our health and save the irreplaceable Earth.
著者
丘 華 久保 明雄
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学工学部研究報告 (ISSN:02867826)
巻号頁・発行日
vol.41, pp.41-48, 2004-12-20
被引用文献数
2

As a manufacturing technical education practice, the authors have tried to introduce the problem-based learning into the graduation study course for the last two years. This paper presents the progress and results. In the graduation study course, the students were encouraged to find out a useful theme that can resolve a practical problem and perform the research independently. The teachers provided some advices to help the students if necessary, through periodic discussions in an equal position. The students applied LEGO mind storms as a tool producing a mechatronics device to verify the idea, and furthermore improving the properties of the device through repeated prototypes until the development purpose was achieved. The authors aim at promoting the creative abilities of the students through such the course. From the opinions of the students who passed the course, it can be concluded that the students not only actively struggled but also found satisfactions in the courses. The result also illustrates that LEGO mind storms is an effective tool for the problem-based learning type of manufacturing technical education.
著者
田村 幸子
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学商經論叢 (ISSN:02867842)
巻号頁・発行日
vol.40, no.2, pp.89-110, 1999-09-30
被引用文献数
1

1 0 0 0 OA Uさん'05-2

著者
堀尾 紀之
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学芸術学部研究報告 (ISSN:02867818)
巻号頁・発行日
vol.38, 2007
著者
小河 修次
出版者
九州産業大学
雑誌
九州産業大学芸術学会研究報告
巻号頁・発行日
vol.39, 2008