著者
中村 淳 南部 信義 大塩 茂夫 齋藤 秀俊
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.493, 2004

我々はZn-EDTA錯体水溶液からスプレードライ法によりZn-EDTA金属錯体粉末を作製した。スプレードライのアトマイザには二流体ノズルを用い、エアー圧100kPaで乾燥塔内に噴霧した。スプレードライの乾燥温度は160℃で行った。得られたZn-EDTA金属錯体粉末を800℃、3h焼成することによりZnOを作製した。得られたZnOを大気雰囲気および/または還元性雰囲気にて熱処理を行うことによりZnO:Zn蛍光体粉末を得た。走査型電子顕微鏡(SEM)法により作製した蛍光体粉末の粒子形状及び粒度分布を、またカソードルミネッセンス法により発光強度を測定して評価した。
著者
志甫 崇広 柿沼 克良 山村 博
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.22, 2005

クリーンかつ高効率なエネルギーの開発が急がれている中、本研究では熱エネルギーを直接、電気エネルギーに変換することのできる熱電発電に着目した。 抵抗率と熱伝導率を同時に低減させる目的で、層状ペロブスカイト構造であるRuddlesden-Popper相(Sr<SUB>1-x</SUB>M<SUB>x</SUB>)<SUB>3</SUB>M'<SUB>2</SUB>O<SUB>7</SUB>(M=Ln, M'=Ti, Mn)の合成を試み、それらの熱電能(抵抗率・ゼーベック係数・熱伝導率)を評価した。
著者
高橋 洋祐 平野 裕司 左合 澄人
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.5, 2007

固体高分子形に代表される燃料電池は、クリーンエネルギーとして、次世代自動車用電源として注目されている。燃料電池は、普及段階に向けて、高耐久性化、高寿命化が求められている。燃料電池の高寿命化には、水素を主体とする燃料ガスに微量含有するCOの除去が必要となる。従来、CO除去方法として、貴金属触媒により選択酸化除去・水素化除去する方法が提案されている。我々は、新たなCO除去法として、セラミックス触媒膜の適用を検討してきた。高CO除去性能、低コスト化、コンパクト化の可能性を見出したので報告する。
著者
ユン ヒスク 周 豪慎 本間 格
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2005, pp.524, 2005

トリブロックコポリマーを鋳型とし、リン酸塩を結晶生成・成長の抑制剤として用いることにより、自立型メソポーラスチタニア厚膜(_から_90μm)の合成に成功した。得られた膜は透明であり、330m<SUP>2</SUP>g<SUP>-1</SUP>の比表面積とアナターゼ型チタニアナノ結晶を有していた。高湿度および低温でのエージング処理は、メソポーラスチタニア自立膜の透明性および連続性を向上させる効果があった。また、リン酸塩の添加は、チタニア結晶の生成および成長を抑制する効果が認められ、チタニア自立膜のメソ構造特性の改善効果が見られた。電気化学特性評価により、メソポーラスチタニア自立膜は良好なサイクル特性および高出力電極特性を有することが確認できた。
著者
蔵岡 孝治 植田 剛士 佐藤 正昭
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2004, pp.427, 2004

ポリエチレンテレフタラート(PET)基板上にシリカマトリックス有機-無機ハイブリッド膜をゾル-ゲル法を用いて作製した。作製した膜は主な成分がシリカであるため透明性を有し、有機高分子とのハイブリッド化により柔軟であり、SEMによる膜表面観察でもクラックは観察されなかった。この特性は無機成分と有機成分が分子分散しているためであると考えられる。また、包装材料としての適用性を評価するために、気体透過性、硬度などを測定した。得られたハイブリッド膜の酸素の透過係数はPET基材に比べて小さく、クラックのない緻密な膜が形成されていることがわかった。

1 0 0 0 OA 史前の窯業

著者
橋本 謙一
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.62, no.695, pp.351-355, 1954-05-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
19
著者
成海 洋輔 石川 宏典 上松 和義 戸田 健司 佐藤 峰夫
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.2P098, 2008

近年、(オキシ)ナイトライドは、白色LED用蛍光体の母体材料や可視光応答型の光触媒材料として注目され精力的に研究がなされている。AMON (A = アルカリ金属、M = Si, Ge)は層状構造を持つ化合物であり、応用用途として蛍光体や光触媒などが考えられる。光触媒の分野では、d 10電子状態の元素をもつ(オキシ)ナイトライドにおいて水の完全分解が報告されている。本研究では、d 10電子状態をとるGe 4+ を含むNaGeONを光触媒として選択し、NH3雰囲気中で合成を試みた。また合成した試料の光触媒特性評価として水分解を行なった。
著者
水野 正雄 Alain ROUANET 山田 豊章 野口 哲男
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.84, no.971, pp.342-348, 1976-07-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
20 27

La2O3-Y2O3系の液相線を, ヘリオスタット式太陽炉を用い鏡面反射法により冷却曲線を求め, これより算定した. 熔融後急冷した試料をX線回折および偏光顕微鏡により検討した.この系の凝固点の測定結果を示し, また液相線下において40-73mol% La2O3組成間にLaYO3固溶体領域が観察された.他の相はLa2O3固溶体, La2O3+LaYO3固溶体, LaYO3+Y2O3固溶体およびY2O3固溶体であった.各配合組成の試料を1300℃-1700℃に加熱処理, および熔融した試料からLaYO3の単一相が観察された.LaYO3 (m.p. 2040±15℃) は高温X線回折を行った結果, 1450℃附近において斜方晶系〓単斜晶系に可逆転移することを認めた.La2O3-Y2O3系の高温平衡状態図を提案する.