著者
柳田 博明
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.78, no.896, pp.111-120, 1970-04-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
61
被引用文献数
1 2
著者
佐藤 正雄 福田 俊平
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.71, no.805, pp.101-104, 1963 (Released:2010-04-30)
参考文献数
11

Experiments were made to prepare yttrium iron garnet (Y3Fe5O12) single crystals in molten YF3-PbF2 solutions. The solubilities of Y2O3 in YF3 were obtained by differential thermal analysis, and those of Fe2O3 in PbF2 in air by chemical analysis of quenched specimens.Mixtures of Y2O3 and Fe2O3 were dissolved in YF3-PbF2 solutions at 1300°-1350°C and then the solutions were cooled at the rate of 4-10°C/hr to prepare yttrium iron garnet single crystals.Spacings of these crystals were compared with those of crystals prepared by the other methods.
著者
岸本 昂之 三池 智士 濱上 寿一
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2009, pp.401, 2009

久留米高専の位置する福岡県久留米市は豚骨ラーメン発祥の地として知られている。豚骨ラーメンのスープのだしとして使用され、廃棄される豚骨ガラの重量は1日で15トン以上にも及ぶ。廃棄される豚骨ガラの一部は植物用肥料としてリサイクルされているものの、その多くはリサイクルされることなく焼却処分されているのが現状である。一方、廃棄豚骨中には無機成分である水酸アパタイト(以下、HAp)が含まれている。HApは、バイオマテリアル、蛍光体の母体材料、環境浄化材料などに適用可能な多機能性セラミック材料である。また、HAp構造中に含まれるリン(P)は、日本にとって貴重な資源である。廃棄豚骨から水酸アパタイトを精製することは、資源リサイクルの観点からも非常に重要である。そこで、本研究では廃棄豚骨由来水酸アパタイトのさらなる応用を目指し、テンプレート法を用いて多孔質アパタイトコーティング膜を作製し、擬似体液によるin vitro生体親和性の評価を行った結果について報告する。
著者
梁 波 鈴木 俊男 濱本 孝一 山口 十志明 藤代 芳伸 淡野 正信 イングラム ブライアン カーター ジョン
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2011, pp.412, 2011

NiO-GDC, NiO-YSZ, NiO-Fe2O3-GDC, NiO-Fe2O3-YSZ anode tube supported tubular fuel cells was fabricated at the co-sintering temperature from 1250 oC to 1400 oC to investigate the relation between the densification of electrolyte layer and the open-circuit voltage. To focus on the changing of anode tube, all the tubular fuel cells support a ScSZ electrolyte layer and a LSCF cathode layer. The microstructure of the electrolyte layer sintered under 1300 oC included pores inside it, and the densification of the electrolyte completed at the sintering temperatures above 1300 oC. As the increasing of co-sintering temperature, the ScSZ electrolyte layer on the anode tube will become structurally sound and crack-free. The shrinkage both in length and in diameter of a tubular fuel cell reaches as much as 20% at co-sintering temperature of 1400 oC. So, it will result in the changing of open-circuit voltage of fuel cell from 1.0 V to 1.1 V
著者
亀島 欣一 中島 章 岡田 清
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2008, pp.3J07, 2008

本研究では,正に帯電した,あるいは酸に対応したシリカゾルを用いて粘土との複合体の作製を試み,複合状態と多孔性について調査した.シリカゾル溶液とモンモリロナイト溶液を所定のpHで混合して,シリカ/スメクタイト複合体を得た.複合体について,XRDを用いて結晶相と層構造を,窒素吸着法で多孔性を評価した.シリカゾルAKでは4~5にブロードなピークが観察され,粘土層間への層間導入が見られた.シリカゾルOではpH0.5の条件で5付近にピークが観察されたが,他は出発原料のモンモリロナイトと同様の層間を示した.細孔径分布において,AKは8~10nmに明瞭なピークが観察されたが,Oでは数10nm付近を中心としたブロードなピークが観察された.
著者
平尾 隆 平尾 喜代司 山内 幸彦
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2003, pp.490, 2003

材料への固体潤滑材の添加により、摺動特性の改善が期待される。本研究では、ドクターブレード法により窒化ケイ素のシートと窒化ケイ素に固体潤滑材として窒化ホウ素を添加したシートを作製・交互に積層し、ホットプレスすることで交互積層構造材料を作製し、これについて方向性と摩擦・摩耗特性の関係について検討した。摩擦係数は、材料の方向により異なった。これには、窒化ケイ素粒子の配向性が影響しているものと考えた。
著者
手嶋 勝弥 近藤 人資 鈴木 孝臣 大石 修治
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (日本セラミックス協会学術論文誌) (ISSN:09145400)
巻号頁・発行日
vol.113, no.1323, pp.733-735, 2005 (Released:2005-11-01)
参考文献数
17
被引用文献数
1 6

Large ruby crystals, exhibiting the typical transparent-red color, have been successfully synthesized by the evaporation of molybdenum trioxide flux. The grown crystals were up to 3.1×3.0 mm in size. In the case of 99 mass% of flux evaporation, the crystal sizes were dependent on the mixture (solute+flux) amounts. A sixfold increase in the mixture amount (30 to 180 g) resulted in double or higher increase in the average sizes (1.2×1.0 mm to 2.5×2.2 mm). The basic form of the grown crystals was a hexagonal bipyramid which consists of twelve well-developed {1123} faces. Furthermore, {0001} faces were also observed in large crystals, besides {1123} faces.
著者
木村 禎一 遠藤 淳 後藤 孝
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
日本セラミックス協会 年会・秋季シンポジウム 講演予稿集
巻号頁・発行日
vol.2007, pp.57, 2007

ケイ酸イットリウムは、優れた化学的安定性を持つ酸化物で、耐食、耐熱コーティングとして期待される。本研究では、レーザーCVD法により、イットリアー二酸化ケイ素系複酸化物膜の合成を試みた。Y/Si比や合成圧力・合成温度などを変化させて、原料ガス組成と生成相の関係について調べた。
著者
青木 能理顕 鈴木 謙治 長谷川 洋 安井 至
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.93, no.1078, pp.327-333, 1985-06-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
15
被引用文献数
5 6

分子軌道法 (Intermediate Neglect of Differential Overlap: INDO法とGAUSSIAN-80H: ab initio法) を使用してホウ酸ガラスの最小構造単位であるBO3ユニットのB-Oの結合距離及びBO3ユニットを2個結合させた場合の結合角, 更に三員環 (boroxol環) のB-Oの結合距離, 四員環の最適構造を検討した. 分子軌道法では全原子価電子を考慮できるINDO法を用いてBO3ユニットの最適構造を求め, BO3ユニット2個の結合角を計算した. ホウ酸ガラスの局所的な構造については, B-Oの結合距離が1.35-1.45Åであることが明らかになり, Mozzi, WarrenらによるX線の結果と十分良い一致をみた. 更にINDO法により求めた2個のBO3ユニットを結合させた場合のB-O-Bの結合角が120度に近いことにより, boroxol環の存在を強く示唆する結果が得られた.次に, INDO法の結果を参考にしてHand-built法を使用してboroxol環, BO3ユニットを基本構造単位として構造モデルを作成し, ホウ酸ガラスのマクロな構造を検討した. 動径分布曲線と角度分布曲線及び層間距離を検討した結果, ホウ酸ガラスの主要な部分はboroxol環からなっていて, それに加えて少量のBO3ユニットが含まれていることが明らかになった.
著者
岡本 祥一 岡本 敞子
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.85, no.986, pp.518-522, 1977-10-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
7
被引用文献数
4 5

水酸化第一鉄沈殿は, 沈殿生成の際に水溶液中に共存する多くの重金属イオンを共沈除去し, 水質を浄化する作用が強い. 共沈機構は, CdI2型の水酸化第一鉄結晶への各種金属イオンの置換固溶である場合 (Mg2+, Zn2+, Cd2+, Mn2+, Co2+, Ni2+) もあるが, Hg2+およびCu2+の場合には, 酸化還元反応が優先する新しい共沈機構によることが明らかとなった. 水酸化第一鉄沈殿の酸化の機構について, 沈殿結晶の固液界面における酸化反応の生ずる位置が異なるため反応生成物が異なると考え, topotacticな酸化と, 溶解析出を伴う酸化とに区別して, 新しい共沈機構について考察を加えた.
著者
Kazuma OIKAWA Kei TOYOTA Shigeaki SAKATANI Yamato HAYASHI Hirotsugu TAKIZAWA
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (ISSN:18820743)
巻号頁・発行日
vol.125, no.12, pp.906-912, 2017-12-01 (Released:2017-12-01)
参考文献数
13
被引用文献数
4

Hydrophobic silica xerogels containing trimethylsilyl (TMS) and dimethylsilyl (DMS) organic hydrophobic functional groups were synthesized using waterglass as the starting material. Five types of hydrophobic silica xerogels with varying surface coverages of the TMS and DMS groups were synthesized by changing the molecular structure of siloxane, which was used to introduce the hydrophobic moieties into the hydrogel and to investigate the resultant surface structures and thermal characteristics. The results revealed that the relative area of silica xerogels was smaller with a higher coverage of DMS groups. In addition, the thermal decomposition temperature of the silyl group shifted to higher temperatures, and the weight reduction during heating was also relatively limited in the above samples.
著者
服部 豪夫 毛利 純一
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.89, no.1034, pp.568-571, 1981-10-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
10
被引用文献数
2 2

酸化カルシウムの再炭酸化反応の動力学を検討した. 炭酸カルシウムを真空中, 800℃で1時間〓焼し, 酸化カルシウムを得, これを500℃に降温させ, そこに炭酸ガスを導入し反応させた. 炭酸ガス圧12-55Torrの条件で, 石英スプリングを用いた熱重量測定により求めた反応時間-反応率曲線を解析して次の結果を得た.(1) 酸化カルシウムの再炭酸化反応は二つの過程よりなっていた.(2) はじめの過程は直線則で表される界面反応が律速の過程であり, 続いて(3) 第2の過程は放物線則がなりたつ, 拡散律速反応の過程であった.(4) 両過程の速度定数はいずれも測定した炭酸ガス圧力の範囲内で直線的に変化した.
著者
柘植 章彦 井上 寛 米屋 勝利
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
窯業協會誌 (ISSN:00090255)
巻号頁・発行日
vol.82, no.951, pp.587-596, 1974-11-01 (Released:2010-04-30)
参考文献数
28
被引用文献数
1 3

窒化チタン (TiN) の焼結に関する既報の研究例は数少ない. この報告はTiN-CoおよびTiN-WC-Co系合金の焼結に関したものである. すなわち, X線回折, E. P. M. A., I. M. A., 諸焼結特性の測定, および合金の強度測度などによって基本的諸現象に検討を加えた.おもな実験条件は次の通りである.1) 合金組成 (重量%),TiN-20wt% Co, TiN-25wt% Co, TiN-10wt% WC-20wt% Co, TiN-5wt% WC-25wt% Co, TiN-40wt% WC-20wt% Co2) 焼結条件,1600℃, 1700℃, 1800℃, 10-240min, Ar気流中その結果, 次のような知見を得た.用いた主原料TiNとCoの間には, 相互の溶解現象 (少量と思かれる) が認められた. また, これにWCを加えたTiN-WC-Co 3元系合金では, WCが他の2相に溶解する. おもにW原子がCo相に, C原子がTiN相へ溶解することを推察した. 2および3元系 (40WC添加系を除く) 合金の主構成相は粒子相であるTiN相, およびその結合相のCo相である.合金組織の検討によれば, 2元系合金では焼結初期から粒子相のスケルトンが形成され, この系におけるTiN粒子のCo相に対する不完全な濡れ性が推察された. しかし, 3元系合金ではこのような現象が認められなかった. これはWC添加により濡れ性がある程度改善されたことによると考えられる.TiN-10WC-20Co系の液相焼結過程のうち, 予想したsolution-precipitation過程を解析した結果, この過程は固-液界面における反応に律速されることを推察した.合金の機械強度はTiN-WC-Co 3元系合金の方で一般にTiN-Co 2元系合金に優ったが, これはおもに結合相の差異によるものと思われた.
著者
Katsuyoshi OH-ISHI Ryota KOBAYASHI Kengo OKA
出版者
公益社団法人 日本セラミックス協会
雑誌
Journal of the Ceramic Society of Japan (ISSN:18820743)
巻号頁・発行日
vol.125, no.5, pp.383-386, 2017-05-01 (Released:2017-05-01)
参考文献数
27
被引用文献数
9

We estimated site potentials for respective Li ions in the unit cell of Li4SiO4 crystal structure using the VESTA program and examined relation between the estimated site potentials and reactivity of the respective Li ions to CO2. Values of the estimated site potentials for the respective Li ions were distributed over a range of the shallowest level (−11.6 V) to the deepest level (−17.3 V). It is forecasted that the depth of these potentials would relate with reaction between CO2 and the respective Li ions in the unit cell of the Li4SiO4 crystal structure.