著者
石川,鉦二
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.19(SUPPLEMENT), 1995-05-15
著者
児島,修二
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.18, no.1, 1994-05-01
著者
大山 正
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.25, no.4, pp.283-287, 2001-12-01
参考文献数
13
被引用文献数
9
著者
槙,究
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, 1998-11-01

似合う色についての理論であるパーソナルカラーシステムについて, その妥当性を検討するために, 胸のところにさまざまな色の布地をあてて, 女子大生6名に印象評価してもらう実験を行った。その結果, 次のようなことがわかった。(1)似合う色の個人差が小さいこと(2)高明度・中彩度色や中明度・高彩度色は, 地味な印象を与える方が似合うと評定されること(3)暗い色は, それ自体では好まれないが, 似合いの評定では, それが改善されること(4)似合う色の個人差は, 髪の色との関連が大きいこと(5)人々をイエローベースの色が似合うグループ, ブルーベースの色が似合うグループに分離できないこと
著者
大森,正子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, 2002-06-01

本研究では、色彩刺激が、心理と生理に及ぼす効果について明らかにすることを目的とした。色相・明度・彩度と面積の違う合計60試料を作成し、光色刺激による、自律・中枢神経活動を評価するための指標として、心拍変動と脳波の測定行った。心理評価として、SD法による因子分析を行った。実験の結果、以下のような知見が得られた。・開眼状態であっても、α波含有量が後頭部位において顕著に喚起されていた。・小さい面積条件では、光色刺激のCuv^★が、高値になるほど、心理評価の「活動性因子」を高め、α波含有量を抑制することが示喚された。・大きい面積条件では、光色刺激のHuv°が、高値になると後頭部位において、α波含有量を喚起することが示喚された。・感情や情操に関わりのある、前頭部位において、純色、低彩度の光色刺激で、色相のG-P系で、α波成分に1/fゆらぎがみられた。副交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、大きい面積条件では、純色赤(5R5/14)・青紫(5PB4/12)、小さい面積条件では、純色黄赤(5YR7/14)・高明度青(5B8/5)であった。生体が安静状態であり、快適に感じているということが、示喚される。・交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、生体がよい意味で興奮状態であり、快適に感じているということが示喚された。
著者
大島 未有希 遠山 令子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.37, no.4, pp.389-393, 2013
参考文献数
7

人の肌の色を研究対象とする際には,ほとんどの場合,その色を色票に再現して検討材料としている.しかし入手が容易な色材を用いていわゆる肌の色の色票を作製したという報告はない.そこで汎用色材を用いての肌の色の色票を作製する場合に必要な原色の選定を試みた.その結果,原色には肌の色を再現する主要色としてモスグリーンとブリリアントピンクの2色,さらに色再現領域を広げる補助色としてライラック,コバルトターコイズ,カドミウムイエローおよびプライマリーホワイトの4色を選定した.それぞれの色には特定の役割があり,これらの6色を適切な比率で混色することにより,連続して肌の色を変化させることができるので,広範囲な肌の色の領域を再現できることが示唆された.
著者
安 愛三 中川 早苗 片山 陽次郎
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.13, no.2, pp.104-112, 1989

本研究は, それぞれ独自の伝統服をもつ現代の韓国女性と日本女性の衣服嗜好色およびイメージについて調査を行い, その差異について検討を行ったものである。実験には, 53組の2色配色からなる Color Chart I と, 65色の単色からなる Color Chart II を用いた。被験者は韓国女性247名と日本女性248名で, 調査項目は洋服の嗜好色, 嗜好配色, 好きな洋服のイメージ, 好きな洋服の配色イメージである。結果は次の通りである。1) 洋服の嗜好色では両国女性ともに Black や White など現代色を好む者が多いが, 日本女性によりその傾向が強くみられた。嫌悪色では, 韓国女性は日本女性が好む Red を非常に嫌い, 日本女性は韓国の伝統色を非常に嫌うなど顕著な差異がみられた。
著者
大森 正子 橋本 令子 加藤 雪枝
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.50-63, 2002
参考文献数
27
被引用文献数
14

本研究では、色彩刺激が、心理と生理に及ぼす効果について明らかにすることを目的とした。色相・明度・彩度と面積の違う合計60試料を作成し、光色刺激による、自律・中枢神経活動を評価するための指標として、心拍変動と脳波の測定行った。心理評価として、SD法による因子分析を行った。実験の結果、以下のような知見が得られた。・開眼状態であっても、α波含有量が後頭部位において顕著に喚起されていた。・小さい面積条件では、光色刺激のCuv^★が、高値になるほど、心理評価の「活動性因子」を高め、α波含有量を抑制することが示喚された。・大きい面積条件では、光色刺激のHuv°が、高値になると後頭部位において、α波含有量を喚起することが示喚された。・感情や情操に関わりのある、前頭部位において、純色、低彩度の光色刺激で、色相のG-P系で、α波成分に1/fゆらぎがみられた。副交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、大きい面積条件では、純色赤(5R5/14)・青紫(5PB4/12)、小さい面積条件では、純色黄赤(5YR7/14)・高明度青(5B8/5)であった。生体が安静状態であり、快適に感じているということが、示喚される。・交感神経活動側に傾いていて、1/fゆらぎを示している光色刺激は、生体がよい意味で興奮状態であり、快適に感じているということが示喚された。
著者
田中 法博
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.33, no.4, pp.347-353, 2009
参考文献数
2
被引用文献数
1

本稿ではデジタルカメラによって撮影された物体や景色などの画像の色を解析したり、その画像を視覚刺激として用いたりする場合の撮影・画像加工技術について述べる。撮影において対象の色を極力忠実に再現するためのカメラ設定の留意点といった「入力」の問題から、撮影後のデジタル画像におけるカラー補正や画像再現手法など「編集」作業について基礎的なスキルについて解説する。ここではデジタル画像の獲得手段としてデジタルカメラを主に取り上げる。その上で、そこから得られたデジタル画像を色彩実験にどのように応用するのかを一つの視点から取り上げる。
著者
小林 光夫
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.31, no.1, pp.34-41, 2007
参考文献数
13
被引用文献数
4
著者
北嶋 秀子 Hideko Kitajima
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 = Journal of the Color Science Association of Japan (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.33, no.1, pp.2-13, 2009-03-01
参考文献数
30

我々は日常会話の中でごく普通に極彩色ということばを使用し,その意味をわざわざ辞典に頼らずとも感覚的に理解している部分を有する.日光東照宮(以下東照宮と記す)や横浜中華街の関帝廟を見たとき,条件反射のように口をついて出てくるのが極彩色ということばである.文献上での「極彩色」の初出は1582年と考えられるが,現在「極彩色」と称される唐招提寺金堂や平等院鳳凰堂の彩色は,8世紀から11世紀にかけてのものである.仏堂内を彩色で荘厳するのは法隆寺金堂(7世紀)が最初で,主に暈繝彩色によるものであった.その暈繝彩色の彩色規範として説かれたのが『二中歴』(鎌倉時代)にある「紺丹緑紫」である.また,桃山時代以降「極彩色」と「金彩」が同義語で使用される場合も見受けられる.したがって,極彩色,暈繝彩色,紺丹緑紫と金彩の相互関係が明らかになれば,「極彩色」の解明が可能となろう.江戸時代初期の東照宮造営に関する文献と,それを基にした『国宝東照宮陽明門・同左右袖塀修理工事報告書』(1974)に記述された「極彩色」の分析から,東照宮における「極彩色」の意味が7つであることを検証した.その結果,当時の「極彩色」は,現代の一般的な「極彩色」とは異なる意味をもつことがわかった.当初は建築物の彩色であったと考えられる「極彩色」は,東照宮に限り木彫彩色に顕著である.それは徳川幕府の権力誇示のために求められた彩色であり,狩野派の絵師たちによって生み出された.We usually use a word Gokusaishiki in our conversation. And we can make sense of the meaning of it without a dictionary. Sometimes we utter the word Gokusaishiki as a conditional reflex when we see Nikko Toshogu Shrines or Kantei-Byo in Yokohama China Town. Gokusaishiki is seen on an old book first in 1582. But at the present day, we use Gokusaishiki that the coloring of the main building of Toshodaiji and Byodoin-Hoodo which was built in the 8th and 11th century. Inside of Kondo in Horyuji was decorated by coloring for the first time in Japan, and they were painted mainly by Ungen-coloring. Kon-tan-roku-shi on "Nichureki" in Kamakura-period showed the rules of Ungen-coloring. After the Momoyama-period, sometimes it seems that Gokusaishiki is a synonym for Golden-coloring. If it was able to show a relation to Gokusaishiki, Ungen-coloring, Kon-tan-roku-shi and Golden-coloring, the resolution of Gokusaishiki would be clear. The meaning of Gokusaishiki in Toshogu in the beginnings of the Edo-period was researched by analysis of Gokusaishiki in the old books on construction of Toshogu. Therefore it has 7 meanings in Toshogu. Thus it found out that Gokusaishiki at that time had a different meaning from the one we use at the present day. Gokusaishiki was the coloring of the building in the beginning, but in case of Toshogu, it appeared on the coloring of wooden sculptures. It needed to show the power of Tokugawa-shogunate. Those works were done by painters of Kanou-ha.
著者
潘 杰
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.23, no.4, pp.232-239, 1999-12-01
参考文献数
15
被引用文献数
2

多色による感情表現の作品を測定分析して表現要因を検討し,使用色の選択の傾向を調べた。それぞれに対立するテーマを設定して製作された作品を「快」「不快」の二系統に分類し比較した。検討作品は総数14点で,快テーマ作品7点,不快テーマ作品7点である。作品の全体の測色値をまとめて,L ab座標における分布図と全使用色の面積比率図として表して検討して結果,快,不快の表現は三属性のうち主に明度と色相,及び面積比率によることを確認した。
著者
内田 洋子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.26, no.1, pp.2-10, 2002-03-01
参考文献数
4

蛍光増白物質に対して観測条件を変化させ、白さの見えがどのように変わるかについて、実験調査を行った。(1)白色基準を次のように変化させた。a.全試料の中で各被験者が最も白いと感じた試料を基準白色試料とする。b.試料中、非蛍光試料を基準白色試料とする。c.試料中、最も蛍光性の高い試料を基準白色試料とする。(2)背景色を白、グレー、黒に変化させた。(3)以下に示す5種のフィルタを用いて、キセノン白色光源から放射する光の波長範囲を変化させた。a.フィルタ1と2は約300nm以上の光を透過する。b.フィルタ3は約320~720nmの光を透過する。c.フィルタ4は約375nm以下の光を吸収する。d.フィルタ5は約390nm以下の光を吸収する。この結果、プラスチック製蛍光増白試料の評価において、蛍光増白物質の代わりに非蛍光増白物質を白色基準に用いても、問題はないことが判った。また、背景色についてはグレーマスクが最も適していることが判明した。黒マスク上の試料は白マスク上の試料より、より白く被験者に観察された。両マスク間の白色度の相違は、CIE白色度指数で平均約20くらいの差となって被験者に知覚された。さらに光源の分光組成を変える実験において、紫外放射を含む光源とそうでない光源では蛍光白色試料の見えが大きく変化し、特に試料の色相が違って見えることが明らかとなった。従って、蛍光物質は白熱電球のような紫外放射の少ない光源の下では、本当の色を知覚することができないといえる。
著者
李 〓貞 佐藤 昌子
出版者
日本色彩学会
雑誌
日本色彩学会誌 (ISSN:03899357)
巻号頁・発行日
vol.23, no.3, pp.131-140, 1999-09-01
参考文献数
7
被引用文献数
3

異なる織構造の布間の違いを視覚によって識別するメカニズムについて, 糸, ならびに, 製織布を用い反射光の光学的分析から検討した。試料布は、反応性染料で染色し, その糸を用いて手織機で製織し, 系統的に作製した。30試料布を実験に用いた。色は, 赤, 緑, 青, 紫のそれそれ明度の異なる2水準および1水準の黄と白で, たて糸, よこ糸の打ち込み数がそれそれ6本/cmの3種の織絹織(平織, 綾織, 朱子織)である。反射光特性を変角分光測色計, 及び, 変角光度計を用いて測定した。また、画像処理装置を用い、布表面の一定面積当たりの明部分と暗部分の面積分布を測定した。さらに, 布サンプルに対して8項目の形容詞対を用い一対比較による視覚官能評価を行った。その結果は次の通りである。1)同じ糸から織られた布であっても反射光特性は測色の規定条件において布の製織方向の影響を受ける。2)布の表面色はたて糸, よこ糸の出現頻度によって変化する。3)テクスチャーの違いは布表面の垂直面に対し受光角度を小さくするよりも大きくした方が判定しやすい。4)布の「相い-細かい」, 「厚い-薄い」などのテクスチャーの違いは表面を視るだけで反射光特性から推測しうる。