著者
山下 裕作
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.74, no.9, pp.847-852,a3, 2006-09-01 (Released:2011-08-11)

「水土文化」は農村現場にあり, 農村の暮らしの中にある。ここでは農村生活者の「暮らし」の側面からみた「水土文化」調査の方法について紹介する。文化は安易な「客観化」「数値化」といった「素朴な科学論」で把握することは不可能である。農村生活者との協働作業としての調査, すなわち「心で理解」するための調査を通じ,「コミュニケーショナルに正しい認識」を構築する必要がある。本講座ではそのための方法論を不完全ながら紹介する。
著者
加藤 徹
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.67, no.8, pp.843-847,a1, 1999-08-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
13

明治後期から昭和前期にかけ, 行われた耕地整理事業において標準区画的に採用されていた短辺10問, 長辺30間の1反歩について, 上野英三郎が「日本に1反歩が適当なりとは如何の論拠より来りたるか, 余輩は未だ不幸にして, 何等解釈を聞く能ず」と疑問を投げかけていた。そこで, 本報では, この1反歩区画のルーツ等について歴史的観点から総説的に跡づけることを試みた。その結果, 1反歩区画は, 条里制の区画割の半折型 (12間×30間=360歩) →太閤検地の面積基準 (5間×60問=300歩)→鴻巣式の1反歩区画 (10間×30間=300歩) という流れになること, などについて整理できた。
著者
谷 茂 長谷川 高士
出版者
社団法人 農業農村工学会
雑誌
農業土木学会誌 (ISSN:03695123)
巻号頁・発行日
vol.55, no.10, pp.939-947,a1, 1987-10-01 (Released:2011-08-11)
参考文献数
18

地震によつて多くの溜池に被害が発生してきた。本報文では記録が残っている過去五つの地震での溜池被害を文献・資料・現地調査等により調査した。とくに日本海中部地震については, 無被害溜池も含めた堤体土の試料採取を行い土質試験を行つた。これらの調査・実験から, 溜池の被害形態の分類を行い, その特徴を述べた。また被害の主な原因が液状化の可能性が強いことを, 土質試験等のデータからも裏づけた。