著者
鹿島 みづき 山口 純代
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 = The journal of Information Science and Technology Association (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.52, no.10, pp.526-537, 2002-10-01
参考文献数
57

図書館パスファインダーは北米において40年以上にわたり,レファレンスサービスの重要な役割を担ってきた。しかし日本の図書館においては確立したサービスとして提供されてきていない。インターネットを含む新しい技術の出現により電子パスファインダーに進歩することで,図書館パスファインダーは利用の可能性が開けてくると考えられる。図書館パスファインダーとは何であるかを紹介し,発達の歴史をたどりながら,OCLC Connexion Pathfinder(旧CORC Pathfinder)作成経験を通して予想される「図書館ポータル」の機能要素としてのその将来像を示した。厳しい現実に直面する私立大学函書館において,これからの新しいサービスになり得るかは国レベルでの環境整備やサポートが不可欠である。
著者
石井 啓豊
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.49, no.8, pp.378-386, 1999-08-01
被引用文献数
1

電子文献の増加と図書館経営におけるアクセス・ポリシーの採用等によって, 資源共有活動は大きく変化した。近年の資源共有の諸活動は, 伝統的資料とともに電子文献も含めた幅広いものを意図している。ILL/DDサービス開発の多くのプロジェクトも進行中である。新しいILL/DDサービスは利用者による直接依頼と利用者への文献直送という特徴を持つ。図書館経営においてILL/DDサービスの重要性が増大しつつあること, ILLサービスの合理性, 及びILLネットワークの一貫性について論じた。この議論とILLサービスの機能分析に基づき, わが国の状況を取り上げてサービス開発の方向性について検討し, ILLサービスに関する全国的な戦略的計画の重要性を指摘した。
著者
松山 裕二 工藤 昭夫
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.31, no.12, pp.515-523, 1981-12-01

オンライン文献情報サービス(データベース提供)機関としては米国ビッグ3の一つであるBRS社(Bibliographic Retrieval Services)のサービスが日本でも利用できる運びとなった。サービス形態は2通りで,KDDのICAS経由による米国BRS杜のサービスそのものとBRSシステムソフトウェアを日本電子計算(株)(以下JIPという)の計算機(日立M200H)に乗せて行なうサービスである。両サービスともJIPとUSACO((株)ユー・エス・エシアテックカンパニー)が共同提供する。ここでは,BRS社のサービス概要を説明し,続いて日本でのサービス(JIP/BRS)について紹介する。
著者
川崎 和男
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.50, no.3, pp.118-123, 2000-03-01

米国から提唱されたユニバーサルデザインの来歴について, 私が体験してきたことの詳細報告から, グッドデザイン商品選定でのユニバーサルデザイン賞設定理由の紹介。さらにデザインコンセプトとしての七原則を日本的に再吟味することで, ユニバーサルデザインを新しい言葉で読み替えていくことができるのではないだろうか。こうした考察を通して日本独自のユニバーサルデザインの新しい定義性を見つけだしていきたい。日本独自のユニバーサルデザインの具現化, それは本当に豊かな生活のために, 生と死を直視していく厳しさの中に, 豊潤さを実現していく人間のやさしさがあると考えている。
著者
K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, pp.216-217, 1982-04-01
著者
K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.36, no.10, pp.507-508, 1986-10-01
著者
K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.32, no.4, 1982-04-01

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著者
K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.32, no.2, 1982-02-01
著者
H.K
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.31, no.7, pp.312-313, 1981-07-01
著者
松田 芳郎
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
ドクメンテーション研究 (ISSN:00125180)
巻号頁・発行日
vol.33, no.11, pp.549-554, 1983-11-01

1983年7月11日から22日まで,フィリッピン・ケソン市で,ユネスコがフィリッピン大学図書館学研究所と共催した「アジア・太平洋地域の社会科学における情報源・情報システム・情報サービスに関するセミナー」の大要を紹介し,そこでのユネスコ等への勧告と示唆12項目と現在の日本のおかれている状況とこれからの方策についての若干の提言を示した。
著者
嶋田 晋
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.5, pp.226-231, 2008-05-01

フリーソフトの中から,主に業務に有用と思われるもの3点を,実際の使用例とともに紹介する。「ハイパーテキストスクリーンセーバー」はHTMLファイルをスクリーンセーバーとして表示させる機能を持ち,広報や掲示用途でも有用である。「Schedule Board」はグループウェアとして,組織内のスケジュール管理機能を簡易に実現する。「BunBackup]はバックアップを簡単かつ高速に実行できる機能を持ち,高度な設定も可能である。いずれのソフトも非常に高い実用性を無償で提供しており,業務やそれ以外の場面でも大いに活用することができると思われる。
著者
渡邊 隆弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.58, no.9, pp.430-435, 2008-09-01
被引用文献数
3

この数年,図書館目録について,危機意識を背景とした将来論議が活発に行われている。本稿では,米国議会図書館(LC)「書誌コントロールの将来ワーキンググループ」の報告書(2008年1月)を材料として,外部データの活用による効率化,目録作業に関する協働の推進,典拠コントロールの重視,ユニーク資料の組織化,OPACの機能改善,目録規則とLCSHの変革,等の論点を整理する。あわせて,わが国での将来検討について,米国の議論との比較のもとに考察する。効率化のための方策,書誌データの在り方に関する意識では,両国の議論に相違点が見られる。
著者
神嶌 敏弘
出版者
社団法人情報科学技術協会
雑誌
情報の科学と技術 (ISSN:09133801)
巻号頁・発行日
vol.56, no.10, pp.452-457, 2006-10-01
被引用文献数
4

情報過多とは,自身が望む情報があっても,あまりに多くの情報の中に埋もれてしまい,それを見つけることができなくなっている現在の状況のことである。推薦システムは,この情報過多を克服するため,利用者が望む情報を見つけることを補助するものである。本稿ではこの推薦システムの動作原理を中心に述べる。