著者
饗場 直美 金田 雅代 中馬 和代 遠山 致得子 廣田 美佐子 村井 栄子 赤松 美雪 川本 輝子 西尾 佳代 亀ヶ谷 照子
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2016-04-01

栄養教諭制度の導入以降10年間の学校給食の変化と給食の食育展開や、学校での食育の連携について実態調査を実施した。 全国7県の研究チームで、平成17年、21年、26年の3年間の給食献立内容について解析した結果、主食+主菜+副菜が明確な献立の増加、野菜の提供の増加、和洋中の献立の区別の明確化、献立中の食塩量の減少などが明らかになった。一方、設備などの環境要因も献立作成に影響を与えていた。給食を活用した食指導状況をみると、食育の6つの観点の中で、「食事の重要性」の観点をもたせた献立が増加していた。 以上のことから、栄養教諭はより意図の明確な献立を作成し給食指導を行って来たことが明らかになった。
著者
大木 富 Tom Ohki
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告.A,人文社会科学編 (ISSN:09161899)
巻号頁・発行日
vol.27, pp.23-33, 2003-03-20

The purpose of this paper is to consider the numerology in John Milton's "On the Morning of Christ's Nativity." This poem consists of the Proem (4 7-line stanzas and 28 lines) and the Hymn (27 8-line stanzas and 216 lines). Rostvig (1975) pointed out that the overall structure of the Hymn combines two patterns, a sequence of 12-3-12 and another of 1-9-7-9-1 stanzas. Davies (1975) indicated three beginnings in this poem: (1) the actual beginning of the poem; (2) stanza 3 of the Proem, the outermost limit of the symmetrical structure centered at stanza 13 of the Hymn; (3) stanza 1 of the Hymn, the beginning of the Hymn as a sequence of 15-11-1 stanzas Empson (1974) showed the ambiguity of the symbolism of Lucifer in Milton's poetry. Lucifer (stanza 6 of the Hymn) and the total number of lines of the Hymn 216(=63) provide clues to the numerology in this poem. The first section deals with Rostvig (1975) and Davies (1975). The second section analyzes the complex and intricate symbolism of the number 6 in the Hymn. The third section interprets Milton's use of other symbolic numbers. The final section discusses anamorphosis emerging from the symbolism of the number 6.
著者
君島 健夫 小澤 秀夫
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告.B,理工学編 (ISSN:21882878)
巻号頁・発行日
no.41, pp.5-6, 2017-03-20

SDS-PAGE is essential for protein experiment in many laboratories. SDS-PAGE gel is constituted by separating and stacking gels. For the preparation of SDS-PAGE gel, the reagent mixture of separating gel is added between glass plates and then, usually, water is overlaid. After the polymerization of the separating gel, the water was removed and the reagent mixture of stacking gel is added. It was suggested from this study that the overlaid water was not essential for the preparation of SDS-PAGE gel.
著者
矢田 直之
出版者
神奈川工科大学
雑誌
神奈川工科大学研究報告 B 理工学編 (ISSN:09161902)
巻号頁・発行日
no.29, pp.7-14, 2005-03

The catfishes are said sensitive fishes for electronic signs, so that when earthquakes occur, they will move more actively. In this study by means of an experimental method, the relationships between catfishes, tropical fishes and earthquakes those magnitude are over 6.0 and/or are sensitive earthquakes in Kanagawa, were cleared. In results, the prediction of those earthquakes by counting of movements for catfishes and tropical fishes are success in about 50%. This study has suggested that the breeding of fishes is one of a useful method for prediction of earthquakes by using of an experimental study quantitatively.
著者
石濱 正男
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2014-04-01

路面からの加振によるタイヤ構造振動と騒音の数理的モデル化をほぼ完成した.また,路面接触による空力的ポンピング音の発生数理モデルを構築した.これにより,タイヤの主要諸元,構造設計要素,路面凹凸の放射騒音への影響予測が従来よりも正確にできるようになった.素性の良い次世代タイヤの方向を定めることができるようになった.さらに,非ニュートン性減衰材をトレッド内に貼付して,転がり抵抗を増やさずにタイヤ振動を低減する新技術を開発した.これにより,環境と安全両性能に優れた次世代タイヤ像として,大径・細幅・高圧タイヤを提示することができた.また,その実力を評価し,その正当性を確認した.
著者
山本 富士男
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

本研究の目的は、近年のWeb サービスの基盤となっている分散オブジェクト技術、データベース、オブジェクト共有空間等のソフトウェア技術と、短距離無線通信やセンサ/アクチュエータを用いるフィジカルコンピューティング関連技術に関して、学習者がそれらを連携させ、興味を持って修得できるようにすることにある。具体的には、(1)現実感のある魅力的なプログラミング課題の考察を行い、(2)それらのスマートフォンや分散プログラミング環境での解決、実装例を多数示し、(3)今後の分散アプリケーション開発のための、学習者の環境や要求に応じた適切な連携手段と情報を明らかにした。
著者
田辺 誠
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2008

地震時の脱線後の鉄道走行車両と線路構造間の連成振動・衝撃現象を表わす効果的な力学モデルと数値計算法を明らかにし、地震時の編成車両の脱線後までの一貫した線路構造上の高速走行のシミュレーションが可能となった。また、地震時の脱線後の車両と線路構造間の激しい連成振動・衝撃現象を数値的に解明し、脱線しても軌道内を逸脱しないで走行する逸脱防止機能を有する新しい軌道構造の検討に役立てることができた。
著者
速水 治夫 五百蔵 重典 古井 陽之助
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

図書館は図書を一定数冊購入し,その範囲内で利用者に貸し出すことによって人類の知識の共有など文化の発展を担っている.そして,図書館でデジタルコンテンツ(以下コンテンツ)を扱いたいという要求は強い.しかし,デジタルコンテンツは不正コピーが作られやすいため,図書館のような貸し出し業務には向いていない.本研究では,デジタルコンテンツに対しても図書館的共同利用を可能にすることで,本研究の意義である図書館本来の目的を達成させる.具体的には,利用者はネットワークを通じてコンテンツを借りられ,利用期間内であればネットワーク接続なしでコンテンツを閲覧できるシステムを提案する.利用期間内のみ閲覧可能であり,コンテンツの不正コピーも防いでいる.本研究の要となる携帯機器に求められる要件は,一般利用者が使用できない時計および記憶域を持ち,CPUを内蔵していることである.このような機器(以下,トークン)は存在しないため開発を行った.平成17年度では,トークンの実機を作る際に必要な要件をまとめるためにトークンエミューレータおよび図書館システムのプロトタイプを作成した,平成18年度では,トークンおよび図書館サーバ間の通信および同期が安全に行われるためのプロトコルについて研究開発を行った.また,トークンを使った応用例として,パスワードなどの秘密情報を送信する方法を提案した.平成19年度には,ICカード型としての量産も視野に入れたトークンの試作品を作成した.また,トークンを使った応用例として,オンライン試験システムなどを提案した.我々は、利用者側の利便性を確保しながら,権利保持者の権利を守ることが出来るシステムを提案した.本システムの要は、ネットワークでの貸し出しが可能で,ネットワーク非接続で利用期間を厳密に管理した閲覧が可能である点にある.本研究は,今後のコンテンツのデジタル化に向けて,非常に重要であると思われる.
著者
兵頭 和人
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2011

様々な分野の知識を融合させてシステムの構築を行う組み込み技術者を育成する教育課程においては体験型実習科目や創成科目が非常に重要である。また、創成科目の効果を高めるためには、座学において実際の機器を用いた体験型演習を行い、創成科目と座学との連携を深める必要がある。体験型演習を実施するための多様な演習用機材を短期間に構築するための再構成可能な計測・制御システム教材の開発を行った。開発した教材は、無線LAN搭載小型Linuxボードと再構成可能な多目的I/O ボードから構成されており、同一のハードウェアで様々な科目に対応する教材を短期間に構築することを可能とした。
著者
吉野 和芳
出版者
神奈川工科大学
雑誌
若手研究(B)
巻号頁・発行日
2001

ビデオ映像処理による球技のコーチング支援を目的として,本年度は,ハンドボールゲームにおける攻撃時のフォーメーションに主眼をおき,シューターへ最終パスを送った選手をラストパッサーと定義し,ラストパッサーの動きに注目して攻撃フォーメーションの分析と評価を行った.具体的には,本年度の成果は次の2点にまとめることができる.1.選手同士の位置関係によるフォーメーションのモデル化と分類ラストパッサーがボールを受けたときとパスを送ったときの2時刻におけるラストパッサーのコート上の位置の変化により,攻撃フォーメーションを分類した.位置の変化は,ハンドボールコートを19の領域に分割し,それら領域の変化として定性的に表した.また,それぞれの時刻におけるラストパッサーと敵チームの選手との距離の総和の比率を引きつけ率として定義することで求め,ラストパッサーの動きの有効性という観点から攻撃フォーメーションの評価を行った.チームレベルが異なる3チームを敵チームとして,それぞれ同様の評価を行ったところ,チームレベルと評価値において相関がみられたことから,チームのディフェンスレベルの評価への利用も期待できる.2.オフェンスのパスワークによる攻撃パターンの分類チームの攻撃パターン特徴を検出するため,ラストパッサーの位置とラストパッサーからシューターへのパスの方向によって攻撃パターンの分類を行った.得られた攻撃パターンの割合からチームの攻撃特徴を推測した結果,分析対象としたチームの特徴と一致したことから,本手法による分類の妥当性やチーム分析への有効性が確認できた.
著者
田辺 誠 小宮 聖司
出版者
神奈川工科大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2005

地震時に鉄道車両が軌道構造上を高速走行すると、車両と軌道構造間で激しい連成振動・衝撃現象が生じる。本研究では、地震時の高速走行車両と軌道構造間の連成振動・衝撃現象を、有限要素法とMultibody Dynamicsを用いて数値的に解くためのシンプルで効果的な力学モデルと数値計算法が提案される。具体的には、地震時の車体、台車、輪軸間の衝撃現象を考慮した車両の運動方程式、地震時の繰り返し荷重によってひずみ-応力関係が履歴依存となる軌道構造の力学モデル、および高速走行車輪のレール上での飛び上がり、接触衝撃や脱輪の現象を表現する車輪とレール間の接触衝撃の力学モデル等が明らかにされ、地震時での軌道上の高速走行解析で必要となる,大規模な車両と軌道構造の非線形運動方程式を効果的に解くための数値計算法が開発された。また本研究で得られた力学モデルと、連結車両と軌道構造の非線形運動方程式を効果的に解くための数値計算法にもとづき、地震時の高速走行連結車両と軌道構造間の連成振動・衝撃解析のシミュレーションプログラムが開発され、実際の地震波を入力して、高速走行連結車両と軌道構造間の連成振動・衝撃解析を行い、与える地震波や走行速度によって生じる、車輪のレール上の飛び上がり、接触衝撃、脱輪や、軌道構造損傷の発生・発展のメカニズムが数値的に解明された。