著者
木村 晟
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤國文 (ISSN:04523652)
巻号頁・発行日
vol.21, pp.97-154, 1984-02
著者
野島 利彰
出版者
駒澤大学
雑誌
論集 (ISSN:03899837)
巻号頁・発行日
vol.42, pp.41-64, 1995-08
著者
中丸 茂
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢社会学研究 (ISSN:03899918)
巻号頁・発行日
vol.33, pp.53-69, 2001-03

本論文では、随伴性の心理学の観点により、モラル・ハラスメントを分析し、精神的な暴力や精神的な嫌がらせの過程で使用される方法の一般法則を推論することを目的とした。モラル・ハラスメントとは、精神的な暴力・精神的な嫌がらせであり、支配の段階と暴力の段階の2つの段階があり、加害者の特徴として、自己愛的な性格があげられ、支配の段階と暴力の段階という2つの段階を踏む(Hirigoyen,M-F.1998)。支配の段階と暴力の段階では、加害者が被害者に「負の感情」を生じさせ、また、周囲のひとの被害者に対する感情を「正の感情」から「負の感情」に変換する方法がとられる。モラル・ハラスメントで使用される方法を形式化すると、手続き-手続き間の変換、性格-性格間の変換、手続き-性格間の変換、手続き-感情間の変換、対処不可能な状態を生じさせる不安定な手続き、被害者の行う加害者や周囲の人に対する手続き機能お取り消しといったことが行われ、その際に使用される被害者につての悪口や悪評の作成過程では、否定文の法則、一部強調の法則、動詞の切り取り、抽象化の法則といった法則が予測される。モラル・ハラスメントに対する対処としては、行われていることがモラル・ハラスメントであることを認識するために、「愛情」なのか、「支配・暴力」なのかといったような手続きを行う目的の違い、ボトムアップ型の悪口なのか、トップダウン型の悪口なのか、人物批判、行動批判、感情批判、思考批判などを区別し、形式化されたモラル・ハラスメントの方法を使って、他の解釈を加害者にフィードバックする必要がある。
著者
平松 亮卿
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学実践宗乗研究会年報
巻号頁・発行日
vol.4, pp.213-229, 1936-03-05
著者
永田 正臣
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢大学経済学論集 (ISSN:03899853)
巻号頁・発行日
vol.11, no.3, pp.453-470, 1980-03
著者
清水 善和
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.37, pp.17-35, 2001-03

小笠原諸島母島の主稜線部の雲霧帯にのみ産する小笠原固有属のキク科木本植物ワダンノキ(Dendrocacalia crepidifolia Nakai)の現状と,更新様式の調査を行った。母島の堺ヶ岳-石門と船木山-乳房山の稜線2か所でルートセンサスを行い,出現した全ワダンノキ個体(96個体と97個体)について,樹高,地際直径,幹本数,ツルダコの有無,活力度の測定・記録を行った。また,台風被害で明るくなった林床に芽生えた当年実生の追跡調査を行った。さらに堺ヶ岳と乳房山山頂付近の生育地の植生調査も行い,過去のデータと比較した。その結果,樹高や生育形にはばらつきがあるものの,地際直径は一山型の度数分布を示すこと,1980年代後半より枯死が急速に進み群落が失われつつあること,全域で稚樹がほとんど見られないこと,陽樹なので発芽・初期成長に十分な光が必要なこと,台風後の明るい林縁に芽生えた当年実生は1年後にほぼ全滅したことなどが明らかになった。以上の結果から,ワダンノキはガラパゴス諸島のスカレシア林で知られている一斉更新型(一斉枯死・一斉発芽)の更新様式を持つことが推定された。ワダンノキの更新に関わる事項として,ツルダコとの競合関係,帰化種アカギの生育地への侵入,返還後30年間の乾燥化傾向と旱魃の被害,台風による撹乱と樹冠の損傷,近年増加した蛾(モンシロモドキ)の食害,固有ハナバチ類から帰化種セイヨウミツバチへの訪花昆虫の交替,群落状態から点在状態への生育状況の変化などを挙げ,現在,正常な更新を妨げる要因が複数あることを議論した。現時点の総個体数は500を切っている可能性が高い。今後も個体数の減少が続くことが予想される一方,後継の稚樹がほとんど育っていないので絶滅の恐れも出てきた。ツルダコの刈り払いなど,積極的な保護策をとる必要がある。
著者
中村 昭之
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤大學文學部研究紀要 (ISSN:04523636)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.A26-A48, 1973-03

本論文は,共感性について,主としてその研究方法を中心に,概観することを目的としたものである。精神分析や,患者中心療法で使用される共感性の概念は,他者を正確に理解するという知的過程,他者の内的状態に対する感受性や,それをあたかも自分のことのように感ずるという感情的過程,理解し感得したものを他者に伝達する過程といった3つの複雑な過程を同時に含む,曖昧なものであった。その後の,実験社会心理学的研究は,その,複雑で曖昧な過程の2,3に,焦点を当て,曖昧さを払底し,ある過程を浮彫してくれた。予測的共感性の研究は,質問紙やインベントリーによる,他者の反応の正確な理解という,共感性の知的過程に重点を置く研究であるが,初期の研究で,他者の反応の正確な予測の障害であると考えられた自他評価の類似性(投影)が,その後の研究ではむしろ,共感性の本質的な過程として取上げられ研究されている。これと対照的に,電気生理学的指標による,共感性の実験的研究では,他者の内的状態に対する感受性とか,それをあたかも自分のことのように感ずるといった,感情的過程に焦点を置いていて,たとえば"構え"といった態度的変数を統制することで,このような過程が,捕捉され得る事を明らかにしている。その他の研究法として,Q技法によるもの,TATによるもの,自叙伝によるもの,等を取上げた。前二者は,役割理論を基礎としたものであり,後者は,実験者の自己露呈と共感性の関連を問題にした研究である。そのいずれもが,未解決の問題を残してはいるが,しかし,共感性という,微妙で,捕捉し難い現象への一つのアプローチの仕方を,示唆するものといえる。
著者
由井 正臣
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤史学 (ISSN:04506928)
巻号頁・発行日
vol.17, pp.1-19, 1970-04

一九一一年、陸軍提出の二箇師団増設要求が、第二次西園寺内閣倒壊の直接的原因となったのは周知の通りである。その後も増師問題は政局の底流に存在し、一九一一年から一九一三年にいたるわずか一年半の間に、第三次桂、第一次山本権兵衛、第一次大隈の各内閣交代の原因の一つをなした。このことは、一般的には、日露戦争以後の日本の財政危機と軍備拡張計画の矛盾として把えられるものであるが、なお政治的には、軍部の政治勢力として相対的独自化とその具体的活動に原因を求めなければならないであろう。小論は、日露戦後の軍部の政治的地位の変化を背景に、二箇師団増設要求をめぐる軍部の意図と問題の政治的経過を明らかにすることをさしあたっての目的とするものである。
著者
萩原 義雄
出版者
駒澤大学
雑誌
駒沢短大国文 (ISSN:02866684)
巻号頁・発行日
vol.31, pp.77-98, 2001-03
著者
角田 清美
出版者
駒澤大学
雑誌
駒澤地理 (ISSN:0454241X)
巻号頁・発行日
vol.22, pp.207-222, 1986-03

秋留台地における地形・水理地質および不圧地下水の調査を行った。平井川と秋川によって形成された秋留台地は全部で9段の河岸段丘から構成される台地で,台地の主体は秋留原面である。秋留原面は厚い段丘礫層からなり,層厚0.5〜2mの関東ローム層におおわれている。関東ローム層内には立川ローム層内の上位暗色帯が挾まれているところから,秋留原面は武蔵野台地の立川面に対比される。同様に,暗色帯を挾まない褐色ローム層におおわれる新井面は青柳面に対比される可能性が強い。横吹面・野辺面・小川面は黒色腐植層におおわれるところから,これらの段丘面は拝島面に対比されると考えられる。一方,東秋留の前田耕地遺跡は先土器時代終末あるいは縄文時代初頭の遺跡で,遺物は段丘礫層の表面から出土し,腐植物や小礫などを混じえる粘土層におおわれている。このことは,約10,000年前の小川面はすでに段丘化し,少なくとも当時の人々が石器を生産できるような環境であったことを示している。小川面は関東ローム層におおわれない段丘のうちでは分布範囲が最も広いことから,この時代の秋川および平井川は比較的安定していたと考えられる。小川面より下位には寺坂面・牛沼面・南郷面・屋城面が形成されているが,段丘の発達は悪く,また段丘堆積物の層厚も2〜4mにすぎず,侵食段丘である。秋留台地のほぼ中央には,伊奈から平沢にかけて地下水谷がのびており,地質柱状図から判断すると埋積谷と推定される。埋積谷堆積物は秋留原面を形成する段丘礫層と考えられる。地下水谷の南には,地下水谷とほぼ平行に地下水の尾根がのびており,低水時には地下水の尾根を分水界として不圧地下水の流動方向は大きく異なる。地下水の尾根より南側においては,不圧地下水は段丘礫層を透水層として,全体として南から南東方向に流れ,地下水面が下位の段丘面より高位置のところでは湧泉を出現させている。殿沢・御滝堀・蛙沢・舞知川は段丘崖下の湧泉を水源とする小河川である。地下水の尾根より北側では,不圧地下水は平井川の河川水によって涵養され,地下水の谷を通って台地の東端の平沢一屋城一小川にかけての段丘崖で湧出している。一方,豊水時には地下水谷には大量の地下水が流入し,あふれてしまうため,地下水谷は認められない。伊奈丘陵から台地東端の屋城まで地下水の尾根が形成され,地下水は地下水の尾根から北東あるいは南東方向へ流下する。平井川に沿う段丘崖では各地に湧泉が出現し,また秋川に沿う段丘崖においても,大量の地下水が湧出する。