著者
山室 信一 小関 隆 岡田 暁生 伊藤 順二 王寺 賢太 久保 昭博 藤原 辰史 早瀬 晋三 河本 真理 小田川 大典 服部 伸 片山 杜秀
出版者
京都大学
雑誌
基盤研究(B)
巻号頁・発行日
2009

本研究においては、女性や子ども更には植民地における異民族までが熱狂をもって戦争に参与していった心理的メカニズムと行動様式を、各国との比較において明らかにすることを目的とした。そこでは活字や画像、音楽、博覧会などのメディアが複合的に構成され、しかも複製技術の使用によって反復される戦争宣伝の実態を明らかにすることができた。そして、このメディア・ミックスを活用する重要性が認識されたことによって、外務省情報部や陸軍省新聞班などが創設されることとなった。戦争ロマンの比較研究から出発した本研究は、戦争宣伝の手法が「行政広報」や「営利本位の商業主義」に適用されていく歴史過程を明らかにすることによって、総力戦という体験が現代の日常生活といかに直結しているのかを析出した点で重要な成果を生んだ。
著者
服部 伸一
出版者
関西福祉大学研究紀要編集委員会
雑誌
関西福祉大学研究紀要 = The journal of Kansai University of Social Welfare (ISSN:24326828)
巻号頁・発行日
vol.26, pp.113-123, 2023-03-31

本稿では,データベースを用いて,小学校の体育授業でどのような事故が起きているのか,その実態を把握することを目的とした.主な結果を以下に示す.1 )小学校の体育授業において,15 年間で32 件の死亡事故が発生しており,1 ~ 3 年生で全体の59.1%を占めていた.「水泳」25.0%,「準備・整理運動」及び「短距離走」15.6%,「持久走・長距離走」12.5%という結果であり,水泳・陸上運動で多くなっていた.死亡事故の種別については,「心臓系突然死」40.6%,「溺死」21.9%,「大血管系突然死」及び「中枢神経系突然死」がそれぞれ15.6%の順となっており,突然死が71.8%を占めていた.2 )障害事故は215 件発生しており,4 年生以上で全体の67.4%を占めていた.障害事故の種別については,「外貌・露出部分の醜状障害」29.8%,「視力・眼球運動障害」18.6%,「精神・神経障害」14.0%,「歯牙障害」12.1%の順であった.運動種目別の障害事故数については,「跳び箱運動」が10.2%,「体操(組体操)」9.8%,「サッカー・フットサル」7.0%,「マット運動」6.5%の順であり,特に器械運動系の種目で多くなっていた.3 )負傷事故は,高学年になるほど増加傾向となっていた.また,種別としては「骨折」(31.9%)が最も多く,次いで,「捻挫」29.5%,「挫傷・打撲」27.6%となり,上位3 つで全体の89.0%を占めていた.負傷の部位については,「上肢部」43.7%,「下肢部」31.7%,「体幹部」10.6%の順であった.運動種目別では,「跳び箱運動」18.4%,「バスケットボール」13.8%の順で多くなっていた.
著者
服部 伸
出版者
同志社大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2012-04-01

ホメオパシー家庭医学書の分析からは、疾病の解説では新しい科学的医学の知見を反映した改訂が繰り返された面、治療法自体についてはかたくなに伝統的な方法が維持されていたことがわかる。ホメオパシー信奉者が利用していた治療マニュアルは、社会の変化や科学的医学の進歩がある程度反映されている。ホメオパシーがもつ固有の身体観や疾病観は、科学的医学の身体観や疾病観とは相容れないものであったが、『ホメオパシー教本』のような家庭医学書のレベルでも、科学的医学的な説明がなされていたのである。
著者
服部 伸一 足立 正 嶋崎 博嗣 三宅 孝昭
出版者
日本小児保健協会
雑誌
小児保健研究 = The Jounral of child health (ISSN:00374113)
巻号頁・発行日
vol.63, no.5, pp.516-523, 2004-09-30

岡山県内の幼児をもつ保護者466名を対象に,幼児の生活調査を行い,テレビ視聴時間の長短が幼児の生活習慣に及ぼす影響について検討した。その結果,テレビ視聴時間の短い幼児は,就寝時刻が早く,就寝・起床のリズムが規則正しくなり,食習慣や排便習慣も良好であった。一方,テレビ視聴時間の長い幼児は,就寝時刻が遅くなり,睡眠時間が短くなるとともに,就寝・起床のリズムが不規則となった。また朝食摂取が十分でなく,偏食傾向がみられ,間食摂取時刻が不規則であった。さらに,食事中にテレビを見る習慣があり,見る番組を決めておらず,「大便後の手洗い」や「園に行く用意」など,清潔や着脱衣の習慣も形成しにくくなっていた。
著者
服部 伸
出版者
同志社大学
雑誌
社会科学 (ISSN:04196759)
巻号頁・発行日
vol.74, pp.47-72, 2005