著者
頼経 かをる 永山 くに子
出版者
日本母性衛生学会
雑誌
母性衛生 (ISSN:03881512)
巻号頁・発行日
vol.52, no.1, pp.120-128, 2011-04

<目的>生後3ヵ月間における乳児の泣きをめぐる母親の体験を記述すること。<方法>初産婦1名の語りからナラティブ・アプローチを活用し質的記述的に分析を行った。データ収集は生後2週間,1ヵ月半,3ヵ月前後に半構成面接と参加観察を行った。<結果・考察>【泣きへの戸惑い】【乳児の欲求・感情の汲み取り】【泣きへの対処】【泣きの特徴をつかむ】【泣きやまないことへの自分なりの解釈】【泣きに対する余裕の自覚】【乳児の成長・発達への気づき】【自分の欲求や否定的感情との葛藤】の8つのカテゴリーを抽出した。そして,3ヵ月間の乳児の泣きをめぐる母親の体験を1つの物語として記すことを試みた。そのなかでは,母親は乳児の泣きに対し混乱や葛藤を抱えつつも,乳児の要求に応えようとさまざまな対応を試みながら母子相互に成長していく過程がみられた。
著者
三村 孝俊 嶋田 かをる 多久島 寛孝 與座 嘉康 山鹿 敏臣 高橋 徹
出版者
熊本保健科学大学
雑誌
保健科学研究誌 (ISSN:13487043)
巻号頁・発行日
no.6, pp.15-22, 2009-03-31

熊本保健科学大学では2010年より「敷地内全面禁煙」を実行することを決定し,目標実現のために平成20年度にプロジェクトチームが発足している。その行動支援として現在の状況を把握することが重要であると考え,学生の喫煙に対する実態調査を行なった。調査の内容は [1]回答者の属性,[2]喫煙の状況,[3]喫煙経験と今後の禁煙意向,[4]たばこに対する態度,[5]日本看護協会の「たばこ対策」の認知と賛同意向,の5項目に大別して行なった。その結果,全学生の喫煙率は8.3%であった。また喫煙経験者のはじめての喫煙経験は10〜15歳と低年齢から始まっているが大学に入学してからも喫煙を始める機会があり,大学での友人や周囲の影響が大きいことが判明した。彼らは喫煙行動の理由として緊張の緩和や気分転換をあげており,さらに酒席の機会も喫煙行動を促している。一方,喫煙者の禁煙に関する関心は低くない。禁煙の理由として「健康」,「たばこ代」そして「医療従事者としての自覚」がある。喫煙による健康被害として呼吸器や循環器疾患については認知されていた。そして,「たばこ」について知りたい情報としては「受動喫煙による疾病」と「禁煙したい人への支援組織」が多かった。なお,非喫煙者に「喫煙問題に対する対策について関心がない」という者が少なからずおり,禁煙プロジェクトチームとしては無関心層の啓蒙,具体的な禁煙支援の情報を伝えていかなければならない。
著者
半澤 節子 石原 和子 永田 耕司 黒岩 かをる
出版者
長崎大学
雑誌
長崎大学医学部保健学科紀要 (ISSN:09160841)
巻号頁・発行日
vol.15, no.1, pp.75-80, 2002-06
被引用文献数
1

従来,模擬患者(Simulated Patient=SP,以下SPと略す)を導入した演習は,医学生による医療面接や看護学生による看護場面など個別に試みられてきている.今回本学では,SPを導入した看護学生と医学生による合同演習を初めて試みた.SPの面接場面には,父親の癌について母親から情報を受けた長女が,医療スタッフに父親の病状を確認する場面を設定した. 演習終了後アンケート結果の自由記載欄の記述から,看護学生は長女の気持ちを汲み取り,理解のある態度で接することが大切であると記載したものが多かった.一方,医学生はその場面を観察し,家族の気持ちを理解しながらも,データに基づいて現時点での治療方法について科学的に説明する必要があると記載したものが多かった.
著者
原 麻由子 秋本 尚武 大森 かをる 桃井 保子
出版者
日本接着歯学会
雑誌
接着歯学 (ISSN:09131655)
巻号頁・発行日
vol.22, no.3, pp.226-236, 2004-12-15 (Released:2011-06-07)
参考文献数
11

コンポジットレジンの表面性状の違いが表面滑沢材の物性におよぼす影響を, 超微小押し込み硬さ試験およびSEM観察により検討した.被着体としてコンポジットレジンを使用し, 光重合前, 光重合後, そして光重合後にレジン表面を研削し未重合層を除去した3つの条件を被着面とした.使用した表面滑沢材は, コンポジットレジンの表面滑沢材であるBisCoverと「ホワイトコートTM」に含まれるトップコートの2種類である.各被着体表層に表面滑沢材を塗布し, 光重合後表面滑沢材表層および断面における硬さを超微小押し込み硬さにより測定した.結果より, 被着体となるレジン表層に未重合層が存在する場合, トップコートは表層の硬さが低いのに対し, BisCoverは硬さに違いが認められないことから, トップコートの重合は被着体の状態に影響を受けることが示唆された.
著者
森 かをる
出版者
日本文学協会
雑誌
日本文学 (ISSN:03869903)
巻号頁・発行日
vol.46, no.9, pp.45-52, 1997

横光利一は、国体観念の徹底を目的とした大政翼賛会が採用した禊を通じて、『旅愁』に古神道のモチーフを構想する契機をつかんだ。筧克彦の神道説の発見は、他の神道説も複合しての古神道の造形をもたらしたのみでなく、小説の構想にもかかわる点で意味が大きい。同化主義を本質とする筧の神道思想の受容によって構築されたのが、『旅愁』第四篇を中心とした、古神道がカトリックを包摂する神道的世界である。
著者
渥美 かをる
出版者
東北大学
巻号頁・発行日
1962

博士論文
著者
岸 陽子 野本 照子 入江 かをる 内田 庸子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.43, no.8, pp.679-680, 1973-08-25

東京女子医科大学学会第182回例会 昭和48年5月11日 東京女子医科大学本部講堂
著者
入江 かをる 野本 照子
出版者
東京女子医科大学学会
雑誌
東京女子医科大学雑誌 (ISSN:00409022)
巻号頁・発行日
vol.48, no.5, pp.447-448, 1978-05-25

東京女子医科大学学会第216回例会 昭和53年2月24日 東京女子医科大学本部講堂