著者
浦野 昇 上田 順 坂詰 仁
雑誌
情報処理学会研究報告情報学基礎(FI)
巻号頁・発行日
vol.1989, no.47(1989-FI-013), pp.1-8, 1989-06-02

富士通は,今春発売の新機種FM TOWNSのシステムソフトウェアの中に,オブジェクト指向を取り入れたマルチメディア対応ソフトウェア『Towns GEAR』を提供した.FM TOWNSの豊富なプレゼンテーション能力と大容量記憶装置であるCD-ROMによって提供されるデータの活用を主眼とした,誰にでも使えるオーサリングツールとして『Towns GEAR』を開発した.
著者
立松 正幹 澤崎 正明 前川 友哉 上田 順一
出版者
一般社団法人 エネルギー・資源学会
雑誌
エネルギー・資源学会論文誌 (ISSN:24330531)
巻号頁・発行日
vol.42, no.5, pp.351-356, 2021 (Released:2021-09-10)
参考文献数
8

Recently, many renewable energy sources are connected to power systems. Renewable energy sources such as PV and wind connected to power systems via inverters are called inverter sources. When the percentage of inverter sources increases, the percentage of synchronous generators such as hydro, thermal and nuclear decreases. When many inverter sources are connected to power systems with small capacity which are not synchronously connected to other power systems, the percentage of synchronous generators significantly decreases. Therefore, influences of power system characteristics such as synchronizing power decrease, power system inertia decrease and short circuit capacity decrease are concerned. And influences of power system stability such as transient stability decrease, frequency and voltage fluctuation increase and distortion level increase are also concerned. Previously, power system inertia estimation and power system stability monitoring were done by off-line. Therefore, on-line power system inertia estimation and power system stability monitoring system is newly developed for the purpose of precise understandings of Japanese Eastern (50Hz) and Western (60Hz) power systems.
著者
小西 一朗 上田 順彦
出版者
Japanese College of Surgeons
雑誌
日本外科系連合学会誌 (ISSN:03857883)
巻号頁・発行日
vol.23, no.6, pp.1032-1034, 1998-12-25
参考文献数
7
被引用文献数
2

成人では稀な仙骨前部epidermoid cystの1例を経験し報告した。患者は42歳, 男性。主訴はなく, 尿管結石治療中のCT検査にて偶然仙骨前部の腫瘤が発見された。CT像では, 仙骨前面で直腸左後方に約4cmの腫瘤を認め, MRIではT1強調像で低信号, T2強調像でやや高信号の腫瘤像を認めた。直腸指診, 下部消化管検査で異常は認めなかった。経仙骨的に, 尾骨とともに腫瘤摘出術を施行した。内容物は灰白色のカニミソ状のもので, 細菌培養は陰性であった。組織学的に, 内壁は重層扁平上皮で構成され, 処々で異物巨細胞を伴う肉芽反応巣をみるが, 皮膚付属器などは認められず, epidermoid cystと診断された。術後3年を経て再発は認めていない。
著者
上田 順宏 山本 伸介 髙嶌 森彦 髙橋 佑佳 黒川 聡司 桐田 忠昭
出版者
社団法人 日本口腔外科学会
雑誌
日本口腔外科学会雑誌 (ISSN:00215163)
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.25-30, 2020-01-20 (Released:2020-03-23)
参考文献数
23
被引用文献数
1

Bisphosphonates (BPs) are widely used as effective anti-resorptive agents in the treatment of osteoporosis. Although BP-related osteonecrosis of the jaws (BRONJ) is a well-known adverse effect, BP-related oral ulcers are not common. Here we report such a case of BP-related oral ulceration probably caused by an error in how to take the drug. A 91-year-old woman was referred to our department because of oral ulcerations. Her medical history revealed articular rheumatism, dementia, dermatomyositis, and osteoporosis. Clinical examination revealed several ulcerations on the left buccal mucosa, upper lip, soft palate, and tongue. She had been receiving treatment for osteoporosis with alendronate for approximately 10 years and suffered from recurrent oral ulcerations. It was revealed that the patient was inhaling the tablet or placing it in the mouth for an extended period, rather than immediately swallowing the tablet with water. We suspected BPs-related oral ulcerations, so we contacted her prescriber to change the medication. Three weeks after alendronate treatment cessation, the ulcerations had completely epithelialized. In addition, the patient exhibited no clinical evidence of recurrence 4 months after withdrawing alendronate treatment. This outcome confirmed that other forms of treatment may be more suitable for patients who have difficulty in swallowing BP tablets.
著者
桐田 忠昭 山川 延宏 上田 順宏 柳生 貴裕 上山 善弘 今田 光彦 今井 裕一郎
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.27, no.3, pp.41-48, 2015-09-15 (Released:2015-10-06)
参考文献数
16
被引用文献数
1

われわれは,腫瘍切除後の下顎再建法の選択について,1997年1月から2012年12月までの症例と特に下顎区域切除後に腓骨皮弁で再建した症例については,1987年7月から2012年12月までの症例について検討を行った。われわれの下顎切除後の下顎再建についての再建方針は,以下の通りである。1.腫瘍の進展が軟組織進展が主で下顎骨欠損が骨高径の1/4~1/3未満で残存骨高径が少なくとも15mm以上と予想される場合は,歯槽骨再建,軟組織再建ともになし,もしくは軟組織再建のみ。2.欠損が下顎骨高径1/3以上1/2未満または残存骨高径が10mm以上15mm未満と予想される場合は,(半側)腓骨または半側橈骨付き前腕皮弁による歯槽骨再建と軟組織再建。3.欠損が1/2以上または残存骨高径が10mm未満または区域切除となる場合は,腓骨皮弁による歯槽骨再建と軟組織再建を行う。症例数は,それぞれ77症例および47症例についてであり,腫瘍切除後の下顎再建におけるわれわれの再建方針と再建法の選択について,その妥当性を検討した。
著者
上田 順宏 今井 裕一郎 後藤 安宣 青木 久美子 山川 延宏 井上 聡己 山本 一彦 川口 昌彦 桐田 忠昭
出版者
一般社団法人 日本口腔腫瘍学会
雑誌
日本口腔腫瘍学会誌 (ISSN:09155988)
巻号頁・発行日
vol.26, no.2, pp.37-44, 2014-06-15 (Released:2014-07-25)
参考文献数
28

本研究の目的は,術後の消化管運動と栄養状態に対する大建中湯(DKT)の効果について検討することである。2008年3月から2013年5月の間に,進行口腔癌の切除後に生じる欠損部に対して遊離組織移植による即時再建術を施行した40例を対象とした。20例には術翌日からDKT 15g/dを投与した。他の20例はDKTを投与しない対照群とした。消化管機能として腸蠕動音,排ガスおよび排便の確認時期,経腸栄養(EN)の開始時期,術後2週の体重減少量および体重減少率について後向きに検討した。その結果,腸蠕動音(p<0.001),排ガス(p<0.005),ENの開始(p<0.01),排便(p<0.005)はDKT投与群で早期に確認された。また,術後2週の体重変化量(p<0.05),体重変化率(p<0.05)ともDKT投与群で有意に抑えられていた。術前化学放射線療法や手術侵襲は,これらの指標に影響を及ぼさなかった。以上の結果より,DKTは進行口腔癌患者における遊離組織移植による再建術後の消化管機能の改善と体重の維持に有用であることが示唆された。
著者
高橋 実 小海 節海 藤脇 千洋 平沼 博将 上田 順子
出版者
福山市立女子短期大学
雑誌
萌芽研究
巻号頁・発行日
2003

7月に短期大学保育科の学生約100人に対し、90分のダンスセラピーを実施し、その前後の血圧、脈拍、身体イメージアンケート、ストレスの自覚症状アンケート、身体、精神状態、仲間との交流に対する気づきの記入を依頼した。そして、9月には、子育て中の母親に対してガイダンスの後3回のダンスセラピーを実施し、今年度からは、保育ボランティアによる別の場所での保育を行い、母親の身体が十分ほぐれた後に最後の後半のみに親子のセッションをおこなった。その際、研究分担者、藤脇教授によるピアノの即興演奏によるBGMをいれて実施した。すべてのダンスセラピーのセッションの前後で、血圧、脈拍、七夕の歌をブレスなしで歌っての持続フレーズ、発声時間を測定した。その結果、血圧については、学生のセッションのみで、セッション後に有意な低下がみられ、脈拍については、学生でも母親グループでも有意な低下がみられた。また身体イメージの調査では、芙二式ダンスセラピーの実施することで「評価性」「活動性」「快活性」という三つの尺度で身体イメージに変化(改善)が見られた。特に「活動性」については、静的で落ち着く方向に身体イメージが変化した。また自覚症状においても有意な軽減がみられた。また母親グループの歌の持続時間については、セッション後に伸びる方向で傾向差が、発声時間については、5%水準で有意に伸長することが見いだされた。気づき記入においては、両グループとも「身体が軽い感じ」「頭がすっきりした」「やる気がおきた」「気分的に明るくなった」「相手を感じることで1つになれた」など多様な効果が記述された。芙二式ダンスセラピーは、生理学的にも精神的にも、交流関係においても静的で落ち着き、気分が前向きになり、他者との一体感が得られるという効果がみられることが実証された。