著者
和田 信哉 中川 裕之 岩田 耕司
出版者
日本教科教育学会
雑誌
日本教科教育学会誌 (ISSN:02880334)
巻号頁・発行日
vol.40, no.3, pp.69-80, 2017 (Released:2020-01-26)
参考文献数
21

本稿は,算術から代数への移行に関し,「初期の代数」の観点から算数へアプローチする研究の一環として,小学校第3学年「□を使った式」の授業構成について実証的に検討するものである。具体的には,児童の□の意味,式の見方,演算の相互関係の認識それぞれの変容を分析し,そこで現れる代数的推論を同定し,それらの変容とのかかわりを明らかにすることを目的とした。その結果,本授業構成では,一般的な指導とは異なり□を一般数として導入することで,児童たちは自然と□を使っていた。また,□の意味や式の見方,演算の相互関係の認識が相互作用的に変容して高まる姿がみられた。そしてその高まりには,代数的推論が密接にかかわっていることを示した。
著者
中川 裕之
出版者
一般社団法人 日本農村医学会
雑誌
日本農村医学会雑誌 (ISSN:04682513)
巻号頁・発行日
vol.68, no.6, 2020

この取り組みは,「十勝"夢"プロジェクト真冬のマンゴーづくり大作戦」と題し,平成22年より地域おこしの為に経済人11名で始まった事業です。何もない北海道十勝の冬に亜熱帯果実を産地化できたらとの思いで始まり,当初から栽培にあたっては地産地消型の再生可能エネルギーの有効活用を重視しています。特に,十勝地域は太平洋型の気候なので冬も好天が続き,広大な雪原に真っ青な空に輝く太陽の光が燦々と降り注ぐという冬だからこその明るく綺麗な景色が楽しめます。一般的に北国の冬は,演歌の「津軽海峡冬景色」や,映画の「北の零年」等に代表されるように曇天で雪が毎日降っている暗く辛いイメージがあるが,十勝の冬の好天を正確に伝える事で,真冬の十勝のイメージを180度変えさせ,今は閑散期となっている冬期間の観光客増につなげていくことを考えました。同時に,農業において収穫及び収入の無い時期に新たな収入をもたらす事業を展開することによって,冬期間の地域の新たな雇用の創出につなげていくことを考えています。さらに,マンゴーの収穫時期を真冬にシフトさせながらも,化石エネルギーに頼らず,自然エネルギーで栽培する仕組みを確立することで農業生産の新たな可能性を見出しています。
著者
岩永 恭雄 佐々 祐之 中川 裕之 茅野 公穗 宮川 健 岩田 耕司 宮崎 樹夫 牧野 智彦 永田 潤一郎 青山 和裕 辻山 洋介 水谷 尚人 小松 孝太郎
出版者
信州大学
雑誌
基盤研究(A)
巻号頁・発行日
2012-10-31

本研究では,「課題探究型の説明」を,事柄の生成(構想/構成),説明の生成(構想/構成),評価・改善・発展及び三側面の相互作用による営みとして捉えた。次に,この捉えに基づいて,中学校数学の全4領域(「数と式」,「図形」,「関数」,「資料の活用」)において,その領域における説明の特性に基づいてカリキュラム開発枠組みを設定し,この枠組みに基づいて,学習指導要領に即して「内容ー活動対応表」を作成した。最後に,「内容ー活動対応表」に基づいて一連の授業を開発・実践し,カリキュラムの実現可能性を確かめ,今後の課題を特定した。
著者
寺崎 朝子 中川 裕之 中川 裕之
出版者
千葉大学
雑誌
基盤研究(C)
巻号頁・発行日
2007

ニワトリ脳より申請者が同定したアクチン結合タンパク質lasp-2に東化活性があることを明らかにし、ニワトリ初代神経細胞の成長円錐やスパインに局在することを示した。また、アクチン結合領域を欠損したlasp-2の導入によって神経細胞の成長円錐の運動が異常になることも明らかにした。関連した論文を2本、総説1本を発表した。