著者
中村 勝則 和田 慎二郎 対馬 勝英 山崎 敏範
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.93, no.60, pp.45-49, 1993-05-22

外国人の日本語教育(漢字の筆順の教育)を行うために少数のルールより筆順を学べる個別学習システムの構築を目的とした.図形としての漢字を入力すると与えられたルールを用いて筆順を決定するモジュール開発した.このモジュールを用いて予め構築した筆順データベースに登録した漢字に関して筆順の同定率の高いルールを対話的に登録する支援システムを開発した.知識処理技法を有効に利用するためにルールと漢字の筆順の情報構造の設計が重要である.
著者
中村 勝弘 馬 駿
出版者
一般社団法人日本物理学会
雑誌
日本物理學會誌 (ISSN:00290181)
巻号頁・発行日
vol.56, no.4, pp.233-242, 2001-04-05
参考文献数
24

ケルヴィン卿の歴史的講演に初登場した古典ビリアードから,ナノテクノロジーにより出現した量子ビリアードの最前線までを簡単にレヴューする.考察の主な対象は,ビリアード壁との衝突を繰り返す電子のカオス運動である.ニュートンカ学に従う粒子と異なり,電子は干渉,回折などの量子効果を示す.その結果現れてくるカオスの量子論的兆候を量子カオスと呼ぶ.ここでは,電子のドブロイ波長がビリアードの特徴的長さ(サブミクロンスケール)より十分小さい場合,つまり,半古典領域の電子の量子カオスを取り上げる.本稿では非線形動力学,統計力学との関係で将来性のある問題(軌道分岐,周期倍加現象,アーノルド拡散とそれらの半古典理論)をわかりやすく解説する.最後に,量子カオスの将来(未来?)に言及する.
著者
児玉 啓浩 森本 康彦 中村 勝一 横山 節雄 宮寺 庸造
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. ET, 教育工学 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.110, no.453, pp.151-156, 2011-02-25

大学における研究活動では,発生する多様な情報を蓄積・活用することが重要である.しかし,研究初学者にとって,これらの蓄積された情報を効率的に活用することは容易ではない.そこで本研究では,ユーザの活動場面に適応的な情報抽出と視覚的提示手法を搭載した研究活動支援システムを開発する.これを達成するためにオペレータモデルを開発する.このオペレータは,活動場面と視覚提示制約によって,適応的な情報抽出と視覚的提示,促進メッセージ提示を行う.これにより,ユーザの活動場面に則した研究情報の抽出と,それらの効果的な活用を支援することが期待できる.本稿では,オペレータの定義と支援システムの開発について述べる.
著者
大見 嘉弘 中村 勝利 河合 和久 竹田 尚彦 大岩 元
出版者
一般社団法人情報処理学会
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.37, no.1, pp.154-162, 1996-01-15
被引用文献数
5

インターネットに分散する情報をカードのメタファを用いてアクセスできるツールPAN-WWWを開発した。最近インターネット上の情報サービスが急速に広まっている。しかし、それらを利用するソフトウェアのほとんどは、情報にアクセスする機能に重点が置かれており、得られた情報の整理については、ほとんど考慮されていない。PAN?WWWは、さまざまな情報を操作することに重点をおいて設計されたカード操作ツールに、インターネット上の情報をアクセスする機能を加えたものである。PAN?WWWでは、カードを広げ操作するための仮想的な机の上で、インターネット上の情報にアクセスできるカード(WWW viewer)が使用できる。同カードで検索した情報は、容易に他のカードに転写でき、一度転写したカードを元に、再びインターネット上の情報にアクセスすることができる。この機能によりインターネットからの情報収集とその整理の作業間の行き来を円滑に行うことが可能となる、また、PAN?WWWを用いた場合とNCSA Mosaicとエディタを併用した場合との比較対照実験を行った。その結果、PAN?WWWの有効性が示された。また、熟練者向けの機能も必要であるなどのPAN?WWWの改良点が得られた。PAN-WWW, an Internet resource access tool with facility for organizing information using index-card metaphor, has been developed. Although access tools are popular for Internet information, few has ever been considered the necessity for organizing collected information. Hence, users are often at a loss where he is along the navigation of the long linked chain of whole world information. PAN-KJ, a chart editor of forming a map of arranged index-cards, has been extended to give a card of WWW-viewer. An index of an Internet information obtained from this card can be copied to another card on a map together with its access information. Therefore, the information can be accessed from this card later. Such cards can be arranged to represent organization of these cards by the editing capability. We have compared the access and organizing capabilities of the editor with those of NCSA Mosaic and favorable results were obtained. However, necessity of some improvement for expert users were found and it has been implemented.
著者
高橋 和哉 中村 勝一 山崎 克之
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会論文誌. D, 情報・システム (ISSN:18804535)
巻号頁・発行日
vol.93, no.6, pp.1065-1066, 2010-06-01

超音波測距センサを用いた人群観測ネットワークを設計・実装した.人検出時間率の考え方により人群観測を実現し,計算時間も実用上問題ないことを実証することで,コストやプライバシーの課題を解決した人群観測の実用性を示した.