著者
翁長 麻美子 井山 淳 上田 敏之 荒木 敏弘 キュリエ ピエール デュモン アレキサンダー ルー チェンフェイ 井上 雅夫
出版者
公益社団法人 自動車技術会
雑誌
自動車技術会論文集 (ISSN:02878321)
巻号頁・発行日
vol.48, no.3, pp.699-704, 2017 (Released:2018-05-15)
参考文献数
10

3次元要素によるスポット打点のモデル化は,破断現象を高い精度で再現することが可能だが,その計算コストのため車両開発への適用は困難であった.本報は,高精度スポットモデルの車両開発への適用を目的に,要素数合理化と自動生成手法の開発を行い,車両衝突CAEの破断現象再現性について述べるものである.
著者
井上 雅夫 小澤 一雅 藤野 陽三
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F4(建設マネジメント) (ISSN:21856605)
巻号頁・発行日
vol.69, no.3, pp.190-203, 2013 (Released:2013-12-20)
参考文献数
36
被引用文献数
1

近年,我が国では設計技術の変化,設計業務の入札契約方式の変化など多くの要因により土木設計照査制度のあり方が問題となっている.日本,米国,英国,ドイツ等において行政が運用する道路橋設計照査制度について,監査論等を参考に視点を設定し比較整理した.その結果,米国,英国,ドイツの照査制度では,発注者の照査義務の内容,受注者等による照査の信頼性などは異なるが,1)発注者の照査義務が明確,2)発注者における照査担当組織の整備,3)受注者等による照査の履行の担保,が共通してなされていることがわかった.国土交通省の照査制度では,1)~3)がなされていない.発注者および受注者等による照査の履行が担保されておらず,そして,受注者等による照査の信頼性が低いと考えられる.
著者
井上 雅夫 藤野 陽三
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集F
巻号頁・発行日
vol.66, no.1, pp.14-26, 2010
被引用文献数
2

2007年8月の米国ミネソタ州での鋼トラス橋落橋事故の社会的影響を行政機関等の資料に基づき総括的に調査整理した.その結果,1)事故は,直接損失および間接損失(交通迂回損失,経済損失)に加え,橋梁の安全性に関する国民の不安を生んだ.その不安を受け,全米での道路橋の緊急点検,点検厳格化の連邦法案,連邦および州による追加的な橋梁改築などの多様な追加安全対策(事故前より安全の水準を引き上げ)が講じられている.2)追加安全対策は,全米で実施され,時間的にも事故から10年程度あるいは永続的に実施されるものもあり ,その総額は,直接および間接損失よりかなり大きい.3)追加安全対策のなかには,点検厳格化の連邦法案など合理性に問題があると指摘されている対策もあることがわかった.
著者
間瀬 肇 宮平 彰 桜井 秀忠 井上 雅夫
出版者
公益社団法人 土木学会
雑誌
土木学会論文集 (ISSN:02897806)
巻号頁・発行日
vol.2003, no.726, pp.99-107, 2003
被引用文献数
6

本研究は, 人工リーフが設置された場合とない場合について, 汀線近傍に設置された護岸への不規則波の打上げ実験を行ってその特性を調べるとともに, 現行算定法による打上げ高算定値が実験結果をどの程度表せるのか, すなわち不規則波のどのような代表打上げ高に対応するかを検討した. その結果1) 不規則波の打上げ高分布は Rayleigh 分布で表されること, 2) 人工リーフが設置された場合に, リーフ通過後も有義波周期は変化しないとして求めた打上げ高算定値の方が実験値との対応が良くなること, 3) 打上げ高算定値は1/3最大打上げ高の下限および平均打上げ高の上限に対応する値であることが明らかになった.
著者
井上 雅夫 藤原 真 小野山 勝 後藤 豊
出版者
日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.35, no.2, pp.42-54, 1987 (Released:2007-05-01)

This paper reports a Fourier transform ion cyclotron resonance (FT-ICR) mass spectrometer built in this laboratory. The spectrometer consists of a 5 Tesla superconducting magnet, a cylindrical trapped ion cell with an electron beam source, electronic circuits, a microcomputer which generates pulse sequence and controls a data acquisitions system, and a personal computer.The mass spectrum of xenon isotopes has been obtained by a preliminary experiment. An intense low frequency signal of several hundreds Hz was observed along with the time domain transient signals of ion cyclotron resonance frequencies. The former can be attributed to the rotation of the center of cyclotron motion of ions about the cell axis. This rotational motion is caused by the drift due to the radial electric field component and the magnetic field gradient produced in the plane perpendicular to the cell axis.Analysis of the inhomogeneities of electric and magnetic fields inside the cell and the motion of ions has been carried out and the variation of the frequency of rotation as a function of the kinetic energy of ions has been studied.
著者
後藤 豊 天野 力 井上 雅夫
出版者
日本質量分析学会
雑誌
Journal of the Mass Spectrometry Society of Japan (ISSN:13408097)
巻号頁・発行日
vol.31, no.2, pp.115-120, 1983 (Released:2007-05-01)

This paper reports a microcomputer based data acquisition system for Fourier transform ion cyclotron resonance (FT-ICR) mass spectroscopy. The system has been developed for a prototype spectrometer constructed with a permanent magnet whose magnetic field strength is 6,200 gauss. The system cosists of two-channel sampling ports with sample-hold circuits, a multiplexer, an A-D converter, an I/O port and a logic circuit. The logic circuit starts data acquisition synchronizing with an external trigger pulse. The acquisition is then repeated for preset number of times to accumulate data for signal averaging. An operating program for the system was written in an assembly language in order to execute high-speed data acquisition and a program for FT-ICR experiments was written using BASIC. Resolution of 40,000 was obtained with CO+ ion in residual gas.
著者
井上 雅夫
出版者
岩手大学
雑誌
岩手大学教育学部附属教育実践研究指導センター研究紀要 (ISSN:09172874)
巻号頁・発行日
vol.8, pp.17-29, 1998

桜はわが国の国花である。第2次大戦の終戦までは国語・理科においてもそのことが意識される教材としてサクラが扱われていた。しかし日本の植民地であった朝鮮の人々にとってはムクゲが民族の花であり,サクラは侵略のシンボルの一つと考えられた。本論文は国花は身近な素材としての花教材以上の意味を持つことを論じたものである。