著者
生駒 和也 佐々木 崇 下島 隆 岩清水 幸夫
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
日本機械学會論文集. C編 (ISSN:03875024)
巻号頁・発行日
vol.67, no.661, pp.2756-2762, 2001-09-25

In order to clarify vibration characteristics of the horn and capillary system of an ultrasonic wire-bonder, measurements of resonance frequency and mode were carried out with the capillary-tip lightly pressed on simulated work pieces. The results were compared with those in the case of the capillary-tip free, obtained by the previous study, and differences caused by the contact of the capillary-tip with simulated work pieces were made clear. Present and previous results were also considered by theoretical analysis of natural vibration based on a model treating the horn and capillary as beams with tapered portions, and assuming that they were connected at one point.
著者
須藤 哲長 寺井 洋子 三枝 早苗 椿下 早絵 佐々木 崇 平松 啓一
出版者
日本獣医皮膚科学会
雑誌
獣医臨床皮膚科 (ISSN:13476416)
巻号頁・発行日
vol.17, no.2, pp.79-83, 2011 (Released:2011-10-07)
参考文献数
21
被引用文献数
1

小動物臨床の高度化にともない広域抗菌薬が広く用いられるになり,メチシリン耐性 Staphylococcus pseudintermedius(MRSP)が犬に世界的に蔓延している。小動物皮膚科領域においてもMRSPは臨床上深刻な問題となっている。本研究では,日本国内の健康な犬104頭のMRSPおよびメチシリン耐性S. aureus (MRSA)の保菌調査を行い,二次診療施設(大学付属施設)を受診した病犬102頭の保菌率と比較した。健康犬および二次診療受診犬の鼻腔内MRSP保菌率はそれぞれ4.8%,21.6%(p<0.001)であり,二次診療受診犬で有意に高かった。二次診療受診犬は当該施設受診までに相当の抗菌薬選択圧を受けていることが示唆された。健康犬のMRSP保菌率は海外の報告とほぼ同等な結果であった。一方,MRSA保菌率は,健康犬で0%,二次診療受診犬で1.96%と両者に有意差はなかった。どのような抗菌薬選択圧下でもMRSA保菌率が有意に上昇しないことから,犬はMRSAのレゼルボアにはならないことが示唆された。
著者
佐々木 崇
出版者
京都大学
雑誌
特別研究員奨励費
巻号頁・発行日
2000

平成14年度の研究では、クワインの哲学から汲み取られる諸問題を掘り下げて考察するために、重要な哲学者との比較や、現代哲学における議論の展開を検討することに重点を置いて研究を行った。また、クワインの存荘論に関して、その議論の形式的な側面と内容的な側面に関する研究を行った。そして、その成果を論文にまとめ、学術雑誌への投稿や学会での口頭発表という形で明らかにした。まず、クワインの哲学上の重要な主張である自然主義の論点を、パースの哲学と比較することによって検討した。パースの哲学を取り上げたのは、パースが、クワインにつながるプラグマティズムの思想を打ち立てながらも、自然主義に対しては対立する主張を行っており、この両者の主張を比較検討することで、自然主義を考察する上で有意義な手がかりが得られると考えら、れるからである。この研究によって、自然主義に関する両者の主張の背景には、人間の本性に関する把握の仕方の相違があることを明らかにした。次に、クワインの哲学における根本的な問題に焦点を絞ってを研究した。一つは、論理的真理に関する認識論、的問題である。この問題を、現代に行われている議論を検討することを通じて掘り下げて考察するとともに、クワインが用いる内在性と超越性という対概念に着目することで難点を明らかにした。もう一つは、存在論に関する問題である。この問題に関しては、形式的な側面から、他の論者との比較を通じて検討するとともに、内容的な側面から、クワインの初期から後期までの主張の流れを跡付けた上で、難点を指摘した。他の哲学者との比較とクワイン自身の議論の一貫性の検討を中心に行った、こうした一連の研究によって、クワインの哲学を掘り下げて理解するとともに、今後に取り組むべき課題を汲み取ることができた。
著者
佐々木 崇裕 原田 要之助
雑誌
情報処理学会論文誌 (ISSN:18827764)
巻号頁・発行日
vol.56, no.12, pp.2337-2345, 2015-12-15

近年,情報システムは組織にとって欠かせないものとなり,それへの依存も高まっている.その結果,情報システムの事故や情報漏えいが社会に大きな影響を与えるようになった.これらの事故・トラブルの中には,ヒューマンエラーや規則違反といった人の行動に起因しているものがある.人の行動に起因する事故を減らすために航空や医療の分野では,事故という結果に至らなかったヒヤリ・ハット情報を収集・分析・公表する取り組みが行われており,安全に貢献している.本研究では,そのような取り組みが情報セキュリティ分野に導入できないか,取り組みの必要性,事例収集の形態について考察を行った.また,アンケート調査を通じて,その取り組みの導入を実現する可能性があること,情報を収集する際は収集目的を明確に示すことが重要であることが分かった.最後に,情報セキュリティ分野におけるヒヤリ・ハット情報収集の具体的な方法を提案する.
著者
大城 卓寛 塩谷 あや 横谷 浩爾 佐藤 友紀 柴崎 好伸 佐々木 崇寿
出版者
Showa University Dental Society
雑誌
昭和歯学会雑誌 (ISSN:0285922X)
巻号頁・発行日
vol.22, no.2, pp.121-129, 2002-06-30

ヒト乳歯の生理的歯根吸収の細胞機構を調べるため, 破歯細胞における液胞型H<SUP>+</SUP>-ATPase, カテプシンK, MMP-9, RANKLの免疫組織化学的発現を調べた.H<SUP>+</SUP>-ATPase, ライソゾーム性のタンパク分解酵素であるカテプシンK, MMP-9はそれぞれ, アパタイト結晶の脱灰と1型コラゲンの分解に重要な酵素群である.さらにRANKLは, 破骨細胞の形成と機能発現に重要な調節分子の一つである.破歯細胞は吸収中の歯根象牙質表面に, 波状縁と明帯を広範囲に形成した.免疫電子顕微鏡像では, 液胞型H<SUP>+</SUP>くATPaseの発現を示すコロイド金粒子の分布が破歯細胞の空胞の限界膜と波状縁の形質膜に沿って観察された.破歯細胞におけるカテプシンKは, 空胞内, ライソゾーム内, 波状縁の細胞間隙, および吸収面の象牙質表層の基質に観察された.破歯細胞におけるMMP-9の発現はカテプシンKの発現と類似していた.RANKLは象牙質吸収面に局在する単核の間質細胞と破歯細胞の両方に見出された.これらの結果から, (1) 破歯細胞はH<SUP>+</SUP>-ATPaseによるプロトンイオンの能動輸送によるアパタイト結晶の脱灰, そして (2) カテプシンKとMMP.9の両方による象牙質1型コラゲンの分解に直接関与しており, (3) 破歯細胞の分化と活性は, 少なくとも部分的には, RANKLによって調節され, さらに (4) RANKLは吸収組織において単核の間質細胞と破歯細胞自身によって生成されていることが示唆された.このように, ヒト乳歯の生理的歯根吸収における細胞機構は破骨細胞性骨吸収機構と極めて類似していることが明らかとなった.
著者
佐々木 崇明 鈴木 信之 押味 直人 阿部 孝男 今井 彰男
出版者
一般社団法人日本機械学会
雑誌
埼玉ブロック大会(講演会)講演論文集
巻号頁・発行日
vol.2005, no.1, pp.139-140, 2005-11-25

弊社は、金属加工材の各種めっき処理及び熱処理を行う表面処理加工業の総合メーカーです。近年、環境問題がクローズアップされており、環境負荷物質低減の見地より脱クロムめっき技術の関心が高まっています。当社では、ニッケルを基調としためっき処理と熱処理を組合せた新技術を開発することが出来ましたので、以下概要を紹介します。