著者
三澤 崇弘 田倉 哲也 佐藤 文博 佐藤 忠邦 松木 英敏
出版者
公益社団法人 日本磁気学会
雑誌
Journal of the Magnetics Society of Japan (ISSN:18822924)
巻号頁・発行日
vol.37, no.3-1, pp.89-94, 2013-05-01 (Released:2013-05-23)
参考文献数
6

Many engineers have recently been developing battery chargers that have employed contactless power transmission techniques for consumer products. These have contributed to improving the convenience of charging batteries. We investigated methods of electromagnetic induction for transmission from several different types. The efficiency of power transmission was dependent on the quality factors of two coils and the coupling coefficient between them. Previous reports indicated that copper clad aluminum wire (CCAW) and magnetic-plated wire (MPW) can improve quality factors. We need to select these materials appropriately according to our individual needs in order to achieve highly efficient power transmission systems. Therefore, we examined the performance of three materials for power transmission coils in this research and found a method of selecting materials to construct a highly efficient system of transmission with a broad range of coupling coefficients.
著者
平松 裕子 島田 文江 伊藤 篤 佐藤 文博
出版者
一般社団法人電子情報通信学会
雑誌
電子情報通信学会技術研究報告. TL, 思考と言語 (ISSN:09135685)
巻号頁・発行日
vol.111, no.320, pp.13-18, 2011-11-19

ユビキタス社会の中では子どもも情報の波の中で生活する.身体的直接的なコミュニケーションが他者との関係をつくり,具体的な対象理解が中心である小学生に通信によるコミュニケーションの学習は可能か.インターネット上でどのような場をつくることができるのか.小学4年生の短歌学習実証から,言語使用にみられる子どもの認識の変化など,目的を持った使用の有効性,教育効果,子どもの認識を考察する.
著者
平田 雅之 柳澤 琢史 松下 光次郎 Shayne Morris 神谷 之康 鈴木 隆文 吉田 毅 佐藤 文博 齋藤 洋一 貴島 晴彦 後藤 哲 影山 悠 川人 光男 吉峰 俊樹
出版者
日本脳神経外科コングレス
雑誌
脳神経外科ジャーナル (ISSN:0917950X)
巻号頁・発行日
vol.21, no.7, pp.541-549, 2012-07-20

ブレイン・マシン・インターフェース(BMI)は脳信号から運動意図・内容を読み取って外部機器を制御する技術である.われわれは脳表電極を用いたBMIにより,筋萎縮性側索硬化症等の重症身体障害者に対する機能再建を目指して研究開発を行っている.これまでにγ帯域活動を用いた連続的な解読制御手法により,ロボットアームのリアルタイム制御システムを開発し,脳表電極留置患者による物体の把握・把握解除に成功した.感染リスク回避のためにはワイヤレス体内埋込化が必須であり,ワイヤレス埋込装置のプロトタイプを開発した.今後は,重症の筋萎縮性側索硬化症を対象として,有線・ワイヤレス埋込の2段階での臨床試験を経て実用化を目指す.
著者
宮森 潤 芳賀 昭 角張 泰之 佐藤 文博 松木 英敏 佐藤 忠邦
出版者
公益社団法人日本磁気学会
雑誌
Journal of the Magnetics Society of Japan (ISSN:18822932)
巻号頁・発行日
vol.33, no.2, pp.110-113, 2009-03-01
被引用文献数
1 1

The Contactless Power Station (CLPS) is a cordless power supply system that makes use of electromagnetic induction generated by means of coils. We propose a desktop design for CLPS, using spiral coils, because it is convenient to be able to charge the batteries of a digital still camera, a cellular phone, and a PC on single desk. The primary coil are arranged so that the coupling factor becomes 0, since it is inconvenient for the primary coils to be excited by each other. However, when the primary coils are synchronized and driven, the magnetic flux interferes with the electric power transmission. Attention was paid to changing each phase on the primary coils. As a result, when the phase was moved, stabilization of the output voltage was confirmed. Therefore, if the primary coils are suitably arranged, the power transmission pad can stabilize electric power transmission everywhere.
著者
佐藤 文博
出版者
東北大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2005

本期間においては,磁界を介したエネルギー伝送により複合型発熱素子の励磁加温を実現した.最終年度までの検討により,より実用化に近い励磁コイル形状として,平面型スパイラルコイルを用いて実験を行った.平面型スパイラルコイルは,素子の刺入を考えた場合の励磁方向への磁束の指向性の問題と平面型スパイラルコイルによる励磁での圧迫感の軽減や自由度の増加といった利点がある.これを用いて将来の生体応用を想定し,血流の存在するマウスにおいて,実際の腫瘍に対する効果の検証を行っている.動物実験に用いている腫瘍はB-16メラノーマである.このB-16メラノーマは細胞増殖が比較的早いことから選択した.マウスに植え込んだ腫瘍に素子を挿入してハイパーサーミアを行い1週間後の腫瘍のサイズとマウスの様子を確認した.何もしていないコントロールマウスと比べて,熱を加えたマウスは明らかに腫瘍サイズに差が生じた.温熱以外の作用は加えていない為,素子の発熱によって組織温度が上昇し,腫瘍組織を壊死させることが確認できたと考えられる.このように,複合型発熱素子の発熱による熱的効果によって腫瘍の縮退がみられ,ハイパーサーミアの有用性が実証できた.まとめにあたり,簡易自動治療システムの一連のプロトコルを考え,上記治療結果を得た事は大きな成果である.ハイパーサーミアは種々の方法で臨床応用されているが,どの方式が最適かというコンセンサスすら確立されていないのが現状である.そのため医師やがんで苦しむ患者に浸透していないのが現状である.上記成果より簡易的な治療法に一定の指針ができた事で,完全治癒可能なハイパーサーミアが現実に近いものになったと言える.