著者
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出版者
公益社団法人 日本生体医工学会
雑誌
生体医工学 (ISSN:1347443X)
巻号頁・発行日
vol.Dictionary.1, pp.1-603, 2022 (Released:2022-03-31)
著者
大内田 研宙 橋爪 誠
出版者
日本医用画像工学会
雑誌
Medical Imaging Technology (ISSN:0288450X)
巻号頁・発行日
vol.34, no.3, pp.135-138, 2016 (Released:2016-05-29)

「計算解剖学」とは,高精細医用イメージング技術と情報学の融合によりさまざまな診断・治療法を高度化することを目的とした学術領域である.これまでわれわれは,大量の画像データベースに基づき正常な人体構造を統計的に記述した「計算解剖モデル」とその利用による臨床画像の理解に対して,数理的基礎論,基盤技術論,臨床応用論を構築してきた.多元計算解剖学は,その研究成果に立脚しつつ,(1)細胞レベルから臓器レベルまでの空間軸,(2)胎児から死亡時までの時間軸,(3)生理,代謝などの機能軸,(4)正常から疾患までの病理軸において理論,モデル,手法およびデータベースを発展させ,計算解剖学を多元化することを目的としたものである.これにより単なる画像理解にとどまらない統計数理モデルによる人体の総合的理解に基づき,早期発見や治療の困難な疾患に対する革新的な診断・治療法を創成することを目指している.本稿ではこの多元計算解剖学の目的と概要を述べる.
著者
大内田 研宙
出版者
九州大学
雑誌
若手研究(A)
巻号頁・発行日
2008

本研究では、膵癌における癌幹細胞及びその周囲に存在して癌幹細胞を支持している細胞群であるニッチを同定し、その生物学的特徴を明らかにした。さらに、同定した癌幹細胞や癌幹細胞とニッチの相互作用を標的として、膵癌根治を目指した治療法を開発すすめた。その過程においてCD10陽性間質細胞が重要な役割を果たしていることを見いだし,その分子生物学的性質を明らかとするために、膵癌間質細胞である膵星細胞株を樹立し、ソーティングによりCD10陽性膵星細胞を分取し、膵癌細胞株2種と分取した陽性膵星細胞あるいは陰性膵星細胞を間接共培養した。その結果、CD10陽性膵星細胞株が陰性膵星細胞株より膵癌細胞株の浸潤能をより増強させ、癌間質相互作用に深くかかわっていることが明らかになった。